美容院の謎

昔から美容院は苦手なのだが、最近は居眠りや読書をしてリラックスできる
時間として楽しんでいる。読みたい本、あるいは眠気を誘いそうな本を、み
ずから持参するのが習慣となった。

きょうも久々に、そのような時間がもてたのだが、この美容院に予約の電話
をするたびに不思議に思うことがある。「ご希望の担当者はございますか?」
と必ず訊かれるのだが、この美容院にはどう考えてもカットができる美容師
さんはひとりしかいないのだ。しかも、今回の電話の声は当の美容師さんと
思われたので、「あんた以外に誰かいるの?」と言いたかったが、「特に希望
はありません」と答えてしまった。

そして、私が美容院でもっとも楽しみにしているシャンプーの時間。これも
また不思議なのだが、シャンプーが終わると、トリートメントのためだけに
別のシャンプー台に移動させられるのだ。そのために頭を軽く拭いて、タオ
ルを巻いて。最初から、そっちのシャンプー台ですべてをすませることはで
きないのか?

そんな疑問を抱きながら、結局、きょうも質問できない小心者の私であった。

*街は曇りだったが、山の中は昼過ぎまで雨だった。
bscmikg

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