土砂崩れ、そして太鼓回し

朝、保育園より電話があった。近くで土砂崩れがあり、国道が通行止めに
なったので、保・小・中学校は休校しますとのこと。驚いて現場近くの知
人に電話をしたら、全然つながらない。停電中だったようで、携帯電話で
やっと連絡がついた。

幸い、私たちの集落にはなんの支障もないのだが、きょうは夏安居中の行
者さんたちと、この町の若い衆で「太鼓回し」を行う日。こればかりは、
天気に関わらず決行するらしい。

夕方、大雨の中、宿直明けの夫を迎えに行った。この辺りの川は、流れが
あまりに激しくなって、しぶきがあがっているのか、川の上に真っ白な霧
が上がっている。夫の職場の山に入ると、まさに「雲の中」にいるらしく、
殆ど前が見えないくらいの濃い霧の世界。この世とは思えない場所をドラ
イブした。

夜になっても雨はやまない。午後10時すぎに夫と子供と三人で、「太鼓回
し」を見物に行った。この天気のせいで、見物客は例年とは比べ物になら
ないほど少なくて、間近でよく見ることができた。普段は、見られる側の
の夫も、初めて見る側に回って、面白かったようだ。

今も激しい雨の音はやまず、今年ばかりは、夫が夏安居に参加せず、家に
いてくれてよかったと思う。もう土砂崩れが起きないよう、祈るばかり。

*左)太鼓回しの写真を撮ったら、また木霊(?)らしきものが。
 右)太鼓回しの模様。
taikomawajl6

taikomawa2jl6

“土砂崩れ、そして太鼓回し” への3件の返信

  1. 梅雨末期の激しい雨、各地で大きな被害が出ている様子を
    テレビニュースでやってました。
    京都や滋賀、関西の日本海側…なんて聞くと
    場所もはっきり知らない厚子さんの家は大丈夫かなぁなんて
    心配していました。
    こんな大雨の中の「太鼓回し」 ご苦労様でした。
    夏安居!? って。  勉強しておきますね。

  2. ご心配いただき、ありがとうございます。
    日本各地でいろいろ被害が出てますね。
    こちらも今朝からまた雨が降って、これ以上、土砂崩れ
    が起きないよう祈るばかり。
    「夏安居(げあんご)」とは、そもそもは雨季になると、地面に生き物
    がたくさん出てくるので、坊さんたちが不用意に殺生しないよう、どこ
    かに篭っておとなしくしようということで始まった夏の修行のことらし
    いです。(人の話のうけうり)

  3. ご丁寧な解説ありがとう。
    よーくわかりました。
    恥ずかしながら…「なつあんきょ」って読んでた。
    そう言えば、さだまさしの『解夏』の本の中で
    雨安居・夏安居・結夏・解夏なんて言葉、
    読んだ事あるんだった。 失礼しました。

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