玄関チャイムが電池切れ

電池切れしたのか、玄関の呼び鈴が鳴らなくなった。
といっても、こっちはそれに気づいてない。今朝、
郵便配達のお兄さんが、玄関あけて声をかけてくれ
て、やっと気づいた。次に登場した整体師さんも、
同じく玄関から声をかけてくれた。

整体の途中で電話が鳴ったけど、留守電になってし
まい取り損ねた。あとで息子のお迎えで外に出ると、
宅配便の不在票が! 整体中に呼び鈴を押しても反
応がないので、うちに電話をしたらしい。

次に登場した宅配のお兄さんは、玄関を開けて声を
かけてくれて、「呼び鈴、鳴らなくなってますよ。
ほら、ここ押しても、ランプがつかなくなってる」
と教えてくれた。この人、毎回感じよくて、外で出
会っても、きっちり挨拶してくれるのだ。

宅配便の会社、というか担当者によって、対応が違
うのが面白い。「決して勝手に玄関を開けてはいけ
ない」という決まりがあるのかも知れないが、こん
な田舎では後者のお兄ちゃんの方が断然評判がよい
のは言うまでもない。

だいたい、ここの集落で呼び鈴押してやって来る人、
いないんだから。呼び鈴がある家の方が珍しいのだ。

ともかく、早く電池を換えなければ。

*京都は桜の開花宣言があったが、ここはまだ枯れ
 木状態。
19mar09

過疎地は高齢者ばかり

昨日の電話の通り、ママ友が朝から遊びに来た。
珍しく仕事の休みということで、日頃たまっていた
グチを発散したいらしい。今後のキャリアのこと、
生活のこと、地域のこと、話題は尽きない!

午後は地域の健康相談会に顔を出した。少しでも参
加者を増やしたい自治会長さんから声をかけられた
のだ。行ってみると集落のお年寄りばかり。保健士
さんに血圧をはかってもらって、しばしのお喋り。
「年寄りばかりで、これからどうしよう…。遠くの
身内より隣近所と仲良くせねば。」といった話が続
く。そして同じ集落内のあるおじいさんが、最近、
ボケてきたという話も。

実は私も先週、このおじいさんと出会った時に、お
かしいなと思っていたのだ。雪が積もっていた頃に
は普通だったのに、あっという間のことだ。

ここに越してきて五年半だが、わずか15軒程度の
集落内で亡くなられた方5人(最初から入院中の方
も含め)、病院や施設に入られた方3人、子どもさ
んの家に移られた方1人。どんどん空家が増えてい
く。

なのに、地元民の「よそ者は入れない」という意識
はなかなか変わらないようで、これでは地域全体が
自滅しそう。実家の老親も気になるが、ここの高齢
者たちもどうなるのだろう。

*夫がお寺のお下がりをもらってきた。さすがにお
 いしそう!
18mar09

春の兆し、スノードロップ

雪がとけて枯れ草があらわになった庭に、スノードロップ
の芽が少し出てきた。

合唱の練習の後、子どもたちは原っぱにツクシをみつけて
喜んでいた。まだうちの回りではツクシは出ていない。さ
すが街は暖かいのだ。

帰宅後は裏のおばちゃんがふきのとうを持って来てくれた。
いよいよ春が近づいているようだ。サルも食べものを狙って
うろちょろしてた。

7mar09

蕎麦懐石

息子の小学校は、全校生徒数わずか20人だが、うち半数は
隣接する別の行政区から通っている。市も県も違うのだが、
山の中で隣接する過疎地同士で助け合っている状態(!?)。
国道沿いに点在するここの集落と違い、あちらはさらに山
の奥の奥の地域なので、学校から車で20分。しかも離合で
きないクネクネ道を走るのだ。

きょうはその山奥まで、ママ友グループでランチに出かけ
た。予約制の蕎麦懐石。同じくPTA仲間のご夫婦が自宅で
開いていらっしゃるお店なのだ。

日頃の行いがよかったのか(?)春のような暖かい晴れの
一日。私たちの集落と違って、山の奥まで行くと、広々と
平地が広がっていて、見晴らしも素晴らしい! 街中から
ここに移り住み、一からこの店(家)を作り上げたご夫婦
の苦労話など聞いてから、ランチの始まり。

おいしいものを食べて、さんざんお喋りして、大きな声で
笑って、ストレス発散。ほんと、楽しかった。その場にい
た誰もが、まさかこんな土地に住み着くことになるとは思
いもよらなかったのに、何の因果か、だいたい同じ時期に
それぞれの事情でここに引っ越してきた。そして、みんな
同じような壁に直面しながら、それでもこの場所が好きで
ここに暮らしている。お互い、仲間というか同志なのだ。

ランチの後は、近くの古民家カラオケハウスで一曲歌って
から帰路についた。お喋りが盛り上がりすぎて、あっとい
う間に時間切れ。また次回を企画しなくては!

ちなみにきょうのメニューは↓
<前菜>そばかりんとう、春まち大根のゆず味噌がけ、菜
    の花のおひたし、鹿肉の燻製ハム、ふきのとうの
    天ぷら。
<椀物>そばシチュー。
<冷鉢>イワナの生野菜サラダ。
<手打ちそば>北海道産のそば粉を使った二八ざるそば。
<お寿司>鯖寿司。
<デザート>蕎麦ケーキ(そば粉入りカスタードクリーム
      &自家製ハチミツ添え)。
美味しかった~!

5mar09-1 築250年、かつては侍の家だったそう。

5mar09-2

田舎の生活

近所の週末カフェがようやく3月から営業再開となった。
ご主人の病気のため12月からずっと休業だったのだ。昨
日、消防団の点検を兼ねて夫は早速あいさつに行ってい
たのだが、きょうは私がコーヒータイムを兼ねて訪ねて
みた。夫が持って行った花をちゃんと飾ってくださって、
その上、「きょうはお代は結構です」と美味しいコーヒ
ーをご馳走になってしまった。

午後は近所のアメリカ人のお友達が遊びに来てくれて、
またコーヒーを飲みながら喋り倒した! 地域の話、本
の話、今後の人生計画、結婚の馴れ初め等々、話題は尽
きない。

そして夕飯の準備をしていたら、同じ集落の方が「京都
まで買い物に行ったから」とある有名店のマドレーヌを
持って来てくださった。これは夫が先日持って行ったお
饅頭のお礼らしい。

で、夕飯を食べたと思ったら、近所のママ友からプリン
ターが壊れた~と電話が入り、パソコン関係のサポート
センターと化している夫が出張サービス。

改めて日々の生活が地域に密着していることを実感する
一日でした。

*朝はちょっと雪が降った。
2mar09

田舎暮らしは寂しい?

きょうは午前中は息子の合唱の送迎、午後は職場の慰労会に参加する夫の送迎係。

合唱の送迎では近所のママ友と立ち話を始め、いっそ喫茶店に入りましょうと、腰をすえてお喋り。午後、夫を送って帰宅した後は、久々に京都の友達が遊びに来てくれて、積もる話を延々とした。

同じく慰労会に参加する夫の上司に、「普段、あの山の中で家でひとりでいて、寂しくないですか?」と訊かれたが、そもそもひとり暮らしが長かったから、ひとりは気にならないし、そうじゃなきゃ、家でフリーランスの仕事なんてやってられないし、寂しいなんて思ったことはなかったので、むしろこの質問にビックリした。

お喋り大好きの私にとって唯一のストレスは、ひとりだと喋る相手がいないことだが、昨日に引き続ききょうも友人たちと会ったことで、私のお喋り欲は大いに満たされている! 月曜日も、近所のお友達が遊びに来るというので、当分、ストレスはたまらないかな!?

*雪をかぶった山の向こうまで帰るのだ~。
28feb09

過疎地のインターネット問題に朗報!?

FOMAのサービスは、それだけの値段をかけてもそんなに速くなさそうで、恐らく地域で試している人はまだ皆無だと思う。

ある近所の方は、仕事柄、出張も多いし、自宅でのネットはあきらめて、マクドのBBモバイル会員になるという。

実は昨日、我が家も試しに近隣の街のマクドにパソコンを持って行ってみたのだが、2階席だったせいか(1階は喫煙席だったのだ!)、ネットは思ったほど速くなかった。

ところがきょう、友人から過疎地向けの衛星インターネットのサービスが始まりつつあることを教えてもらった。途上国向けにはこのようなプロジェクトがいろいろあることは聞いていたが、日本にもあったのだ。

もしかしたら、これが解決策になるかも…!? いまからいろいろ調べなくては!

*きょう初めてチョコフォンデュに挑戦! 子どもたちは大喜び!
22feb09

冬の雪道でスピード出す人。我が物顔の都会人?

今朝起きると、また雪が10センチほど積もっていた。「これくらいなら楽勝!」と、息子を合唱の練習に連れて行った。帰りは少し空が晴れてきて、積もった雪がきらきら輝いて、と~ってもきれい!

ほぼ、ここの住人しか通らない集落内の道に入ってから、一番景色のいいポイントでちょっと車を停めて写真を撮ろうと思ったら…。こんなときに限って、うしろから車が来て、プップー!

狭い道なので、私が前進しない限り、うしろの車も進めない。なので、写真は諦めて車を走らせ、道路脇の我が家の駐車スペースに車を停めたら、うしろの車はスピードを上げて走り去った。

雪の一番きれいなタイミングで、一番景色のいい場所の写真を撮ろうと思ったのに。近道にもならないから、ほぼ地元民しか使わない集落の旧道を、週末になると都会からのリゾート客(?)が我が物顔で飛ばして行く。

はっきり言って迷惑だ。地元民は決してスピード、出さないんだよ。

*雪の写真は撮れなかったので、代わりに湖の写真。
21feb09

過疎地の移住者はアメリカ人も日本人もよそ者同士

先日から仕事の上でもお世話になっていた近所のアメリカ人女性が遊びに来てくれた。こたつに入っていろいろお喋りをしていたら、あっという間に何時間も過ぎていた!!!

昔ながらの典型的なムラ組織そのまんまのこの過疎地で20年余り過ごしてきた大先輩。それはいろいろな体験があったに違いない。

彼女も私と同じく、物事に白黒つけないと気がすまないタイプらしいのだが、こういう場所にいるとそうも言っておられず、自分の中でどこで折り合いをつけるか、いつも悩むらしい。

目には見えないけど同じものと闘っている同志として、今後とも仲良くしていけたらと思う。人の少ない過疎地でも、いや、だからこそ(?)、たくさんのいい出会いに恵まれているような気が…。ありがたい!

*別のご近所の仲間からいただいた北海道土産!初めて食べた~!!
20feb09

都市部と過疎地の情報インフラ格差(過疎地は新聞も読者が送料負担)

高速インターネット整備の請願を出した後も、市は住民のアンケート調査をしただけで、実質なにもしていないことが判明し、がっくりしていたのだが、実はここにもFOMAがきたことで、携帯のハイスピードデータ通信が利用できるらしいことが判明した。(といっても全域がFOMAでカバーされているわけではないのだけど)

あとは、そのスピードや使い勝手に料金が見合っているかが問題だけど、試してみる価値はありそうだ。

なんせ、ここは新聞の配達だってないから、購読者は郵送料を自己負担して、お昼近くに朝刊(&前日の夕刊)を受け取るのだ。例えば、日経新聞ならば朝夕刊セットで一ヶ月6000円!(新聞は全国一律料金での宅配制度を維持するために独占禁止法の「特殊指定」で守られているらしいけど、「全国一律料金の宅配制度」から漏れている地域は他にもたくさんあるんじゃなかろうか!?)

家の中では、ラジオもまともに入らない。テレビのアナログ放送も、相変わらず画面が汚い。(衛星放送と比べると画質の違いに驚く!)

都市部との情報インフラ格差は歴然としている。この経済状況では、派遣切捨てだけじゃなく、過疎地切捨ても進んでいくかも。市には期待せず、自分たちでなんとかやっていく道を考えようっと。

19feb09