ドラマチックな空模様

今朝テレビをつけると、大雪のニュース。
「雪だいじょうぶ?」と友人から電話もあったが、うちの周りは
全然積もってない。寒いけど。
雪なんて滅多に降らない実家あたりでも、積雪との知らせ。何年
ぶりかなあ?

おかげで、午前中は明るい日差しの中で気持ちよく過ごしたが、お昼すぎには突然の吹雪。しばらくするとまた明るくなり、そのすきに犬の散歩。うっすらと雪の化粧直しをしたばかりの山が、午後のやさしい日差しを浴びて、うっとりするような景色だった。カメラを持ってくればよかったと悔やみながら、風景画の世界に入り込んだ気分。

と思う間に、雲がどんどん空を流れてきて、暗くなってきたので、子供のお迎えは車で行くことに。突風が吹き、いっせいに山の木々から雪が舞い上がり、濃霧のように視界をさえぎる。ああ、歩いてなくて、よかった~。これは風景画というよりは、大河ドラマの世界!?

保育園に到着したら、カギがかかっていて、「不審者がいたんですよ~」と、先生からひとしきり話を聞く。こんな過疎地でも、物騒なことがあるんだなあ。きょうは保育園でも、ドラマが繰り広げられていたようだ。

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朝日につらら

この冬一番の寒波がくる、大雪が降る…との天気予報に
覚悟して朝を迎え、玄関を開けたら、この通りの晴れ!
軒下で、つららを見上げると、朝日がまぶしい!

いや、でも天気予報では午後からと言っている。
この朝の光を楽しまなければ…と思いつつ、まだまだ
午後も晴れている。

夕方、子供と出かける予定も雪で中止になるかと思っ
ていたのに、まだまだ晴れてる。雪もだいぶ融けてし
まった。太陽の威力!

夕食前に帰ってきたら、マイナス3度だったけど、空に
はお星様がキラキラ。

でもテレビのニュースでは明日の朝にかけて大雪と言っ
ている。きょうは寒さ対策万全で、寝よう。
きょうで一月も終わり。

表

能天気

きょうは冷たい雨。
でも実家の辺りは、わりといい天気らしい。
ここ10年以上、実家の老親に一日一回は電話するのが日課になっている。
老親は、たいてい「きょうも晴れとるよ~」と言う。気候風土が人を育
てるとしたら、故郷の温暖な気候が私ののほほ~んとした性格を作った
のか。

寒さのあまり、喉と鼻をやられた。
風邪をひきかけたら、これは疲れているという知らせだな、とゆっくり
休むことにする。雨や雪が降っても、これは家でゆっくりしろというこ
とかな、とか。すべて自分のいいように解釈してる気もするが。

物事や生活を必要以上に複雑にしたり、忙しくする人が多いような気が
するけど、それって結局、本来は必要ない問題や悩みを作っているだけ
じゃないかなあ。

ぼ~っと山を見ているだけで、家にいるだけで、風邪もありがたい。
故郷の能天気な天気も、ありがたかったのだわ~。

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The Bliss of Feeling Blessed!!

車で10分も山を下ると雪のない町に行けるのに、なにをすき好んでこんな雪深いところに住んでいるのかと思うけれど、きょうみたいに空が晴れた朝は、人生を祝福された気分でいっぱいになる。

このつかの間の景色は、ここに住んでいることの格別のご褒美! 山から朝の日差しが入り込んでくると、雪の表面が宝石みたいにキラキラ輝き、木々や家々の屋根から湯気があがり、やがて融けた水がポトポト落ちて、そんな中を鳥がさえずる…凍りついていた葉の一枚一枚、枝の一本一本も、輝きながら、あっという間に融けていく。自然のマジックを目の当たりにして、うっとり。至福のひとときです。

晴れて当たり前、暖かくて当たり前の瀬戸内に育った私は、なかなか空がすっきりと晴れることのない山の天候にまだ慣れませんが、自然の恵みを感じる機会は増えたように思います。当たり前だと気づかなかったことに、感謝できたかも。

周りの自然だけでなく、自分の身体についてもそう。健康なのが当たり前の私には、体が弱い人や病気の人がどんな風に日々を過ごしているのか、本当はわからない。でも、どんな自然も、どんな身体も、すべては魔法のような不思議な力をもった恵みだと思います。要は、その自然や身体とどうつきあうか、こちら側の問題なのでし
ょう。

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托鉢の日曜日

きょうはこの辺りをお坊さんたちが托鉢して回る日。
チリンチリンと音がすると、子供が走って玄関へ。

夫も近隣の集落を回って、昼過ぎには帰宅したので、午後はみんなで
雪かきをした。平地にも70センチ近く積もっている。屋根から落ちた
雪は特に硬い。汗ばみながら、息もはあはあ。

ちょっと一休みと、夫がタバコを一服。その間も、はあはあと口で息
をしながら雪かきをしていた私。ふと気がつくと、口の中が苦い!
もしかして、夫のタバコの煙のせい!?
自慢じゃないが、私は生まれてからタバコを吸ったことがないので、
タバコの味はよくわからないが、ほかに考えられない。

雪はすべてを覆いつくし、匂いまで封印してしまう。雪の中を歩くと、
なんの匂いもついていないピュアな空気を吸い込める。だから、ほん
の少しでも悪臭が放たれると、すぐに感じ取れるのか~。どおりで、
昨日も近所の犬小屋のそばを通ったとき、犬の臭いがした。毎日、通
る道なのに、それまでは感じたことのなかった犬の臭い。あれも雪の
せいだったのね。

いつも山道を歩いていて、突然、街中に出て行くと、排気ガスの臭い
にビックリする。以前、毎日のように街中を歩いていた頃はそこまで
気にならなかったのに。きっと体が慣れていくのね。感覚を鈍らせな
いと、生きづらくなるから。

托鉢のお坊さんたちも雪の中、すがすがしいウォーキングを楽しめた
かな~?

托鉢

大寒!

今朝方、寒くて目が覚めた。鼻がこころなしか詰まっていて、
トイレに行って帰ってきたら、いきなり鼻水がど~っと出た。
後で訊いてみたら、夫も寒さのせいでぐっすり眠れなかった
と言う。で、天気予報をみたら、「大寒」だと。なるほど。

だが、不思議なもので私たち一家は、この寒い山の中に引っ越
してきてから、風邪で寝込んだことがない。
寒くて喉をやられたり、鼻水が出ても、その程度の症状でおさ
まる。「風邪の効用」という本によると、風邪をひくと、却っ
て前より元気になれるそうだ。

早め早めに対応し、風邪っぽいなと思ったら、無理をせず、ゆ
っくり休む。それだけで、薬はいらないみたい。

体の方でも寒さにだんだん慣れてくるから不思議。一番の冷え
込みを経験したら、あとは少しずつ暖かくなっていくのを楽し
める。

今朝は凍った道で三回ほどこけながら、子供は元気に保育園に
行った。子供を見て、寒さもこんな風に楽しめばいいんだな~
と思う。「寒くていやだな~」と思いつつも、実際に外に出て
みると、冷たい空気が気持ちよく、歩くうちに体がほかほかし
て、爽快な気分になるものです。

そういえば、前の家に住んでいたとき、鼻風邪がひどくてゴロ
ゴロしていた私を、夫が無理やり散歩に連れ出したことがあり
ます。山道をずんずん登っていくうちに、気がついたら鼻が通
っていて、びっくり。

森の空気が一番の薬なんですね。

*きょうはうちの周りでも、買い物に行く途中の町でも、猿の
一団に遭遇。写真は、途中の町でみかけた後ろ足のない猿。

sarui

念願のエスニック!(と郵政民営化)

銀行に行くため、本当に久々に繁華街まで出かけました。東京にいた頃はそこら中に銀行があったけど、コンビニもない田舎に住む今は、最寄の郵便局とネットバンクが頼り。ときに、そのどちらも使えないときが不便です。

それにしても郵政民営化になったら、ここはどうなるんだろ。うちは新聞も郵便で届くのです。配達のお兄さんは気軽に雑談したり、頼めば出したい郵便を預かって帰ってくれるし、ひとり暮らしのお年寄りにとっては心強い存在のはず。どんなに雪が降っても、必ず来てくれる。(年末年始にかけて、宅配便は二度も電話で「雪のため、きょうは配達できません」と言ってきたぞ。しかも、そのうちひとつは配達日指定の生もの!)

と話がずれた。そんなわけで、きょうは夫とふたりで久々にお気に入りのベトナム・カフェでお昼を食べました。
ああ、生春巻きを食べるしあわせ…!初めて食べたベトナム・カレー、甘いけど辛かった~!舌も胃袋もしびれました! ライスではなく、ビーフンと食べるのです。

そういや、スリランカに行ったときも、ラーメンみたいな麺にカレーをかけて食べたっけ。

食後のベトナムコーヒーで、辛さもほんわか落ち着きました。なのに、帰りにソフトクリーム買って食べてしまった私。そりゃ、太るはずだな。

ベトナム

いただきもの。

田舎に越してきてから、いただきものが前より増えた。
夫が職場から持ち帰るいただきものに加え、ご近所の
方々からもいろいろいただく。春は山菜、夏は野菜、
秋はくだもの、冬はおもちやお漬物など。ときには
川魚やクリスマスツリーなど、珍しいものも。

冬のいただきものの中で、私が特に好きなのが、麹漬け。
この辺りでは、大根とにしんを漬けるらしい。瀬戸内育
ちの私は、ここに来て初めてこの味を知った。

きょうは急ぎの仕事に没頭したため、お昼ごはんを作る
間もなく、ありがたく麹漬けをいただいた。いくらでも
食べられそう。癖になる…。

お正月以来、いただきものを一生懸命食べている気がす
る。ありがたいが、体重も増える。でもやっぱり手作り
のものは、おいしい!

麹

とんびの夫婦

田舎に越してきて困ることと言えば、以前のように手軽にエスニック
料理を食べに行けないことでしょうか。
ようやく最近、近くの町にインド人のコックさんがやっているレスト
ランをみつけ、きょうは今年初のインド料理を食べようといさんで家
族で出かけましたが、なんとお休み。ガクッ!
つい先日、前を通ったときもお休みだったのだけど、もしかしてずっ
と正月休み!?

結局、泣く泣くファミレスで食事をして、夫の用事で寄り道をしたら、
とんびの夫婦が道をふさいでいました。車がきても慌てることなく、
しばらくそこらを歩き、ようやく電線の上へ。

しばらくして用事を終えて帰途につくと、あのとんびの夫婦が優雅に
大空を舞っていました。「あんなに高く飛ぶんだねえ」と、運転しな
がら見上げる夫。

きょうはこの寄り道のおかげで、小高い丘からすばらしい景色を見る
見ることもできました。いつも見ている景色なのに、ちょっと上から
見渡すだけで、こんなに気分がいいなんて。とんびには負けると思う
けど、ちょっとした感動でした。「この裏道、知らなかっただろ~」
と得意気な夫。子供は気をきかせてか(?)、うしろですやすや眠っ
てました。

とんび

重いまぶたも・・・

客人を無事に見送った安堵感からか、こんな私でも結構気を遣って
いたのか、ここ数日どっと疲れが出て、眠くて眠くてたまりません。
が、重いまぶたも、朝の外気に触れると、ぱっと開きます。
雪道を歩いて子供を保育園に送っていくの、気持ちいいです。

犬の散歩もそう。秋の間は、寒さが増し日が短くなるにつれ、
私の散歩の距離もどんどん短くなっていたのに、雪が降ってから
とたんに距離がのびました。雪の中を歩くのって、気持ちいいから。

都会に住む友人からのメールを読むと、みんな、忙しくて疲れ
ているんだなあと思います。疲れたと思えばゴロリと寝て、い
らいらしたらギャアッとわめいて発散する…という生活を、み
んな、していないのかな。都会で働いてたら、そんなの無理か。

私たちも自然の一部として、なるべく自然の流れに逆らわない
ように暮らしていたら、あんまり変なことにはならないと思う
のだけど。ま、思い切り逆らったとしても、最後の最後には
みんな自然に戻るんだけど。

雪道