若い世代が潰される

合唱の待ち時間に、ママ友と井戸端会議…いや、正確には湖端!? きょうは久々にふたりきりでじっくり喋ったら、しばらくここに腰を据えて暮らすつもりだった友人に、心境の変化が見られた。

ここを気に入って外から移住してきた若い世代が、この地域を何とかしようとがんばって、でも地元民にそれを阻まれ、やがて子供の成長と共にここを去っていく…というパターンが、ここ何十年か続いている。私たちの世代も、子供たちの成長と共に去って行く人が大半となるだろう。出るに出られない地元の若手は、裏切られた気持ちになるだろうが、出て行く方にしても、この地域のために自らと、自らの子供の将来をこれ以上犠牲にはできないという思いがある。それだけこの地域のためにがんばっても、次世代を担う子供たちがここに留まったら、潰されていくのがわかっているから。(今のままでは。)

これがこの地域だけじゃなく、日本全体の問題とならないよう、祈るばかり。

ママ友とふたり、帰り道に合唱に出席できなかった別のママ友宅に立ち寄って、今度は延々と川端会議(!?)。ついついお喋りが長くなってしまう(地域や自分たちの今後のことで)。子供たちは子供たちで、そこら辺を走り回って遊んでる。

今後それぞれの道を歩んでバラバラになろうとも、この友達関係は親子ともども続いていくといいな…と思う。

ところで、宮崎の口蹄疫問題で大臣と知事の対立がテレビで報じられているが、「そのまんま日記」という知事のブログを読むと、テレビ報道はほんの一面しか伝えていないことがよくわかる。過疎地から見ていると、他人事とは思えない。

*いつもの湖畔カフェ。 
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懇談会&夏安居

息子は昼前に帰宅。昼食後、入れ替わりで私が懇談会に出席するため、学校へ。普段から仲良くしているママ友たちにはすでに言ってあるけど、2学期から転校することを、きょう先生に伝えるのだ。

一足先にここを出て行くことになり、ちょっと申し訳ない気もするけど、実はもう一軒、引越しの決まっている家もあり、また同様のことを考えている人もいる。子供が小さいうちは理想的なところだけど、大きくなってくるとデメリットばかり増えていくのだ。この地域のために…という思いはあっても、子供の成長は止められないし、タイミングを逃すわけにはいかないのだ。正直に言えば、ここでの生活は大人にとっても負担が大きい。

ママ友たちと立ち話をしてから、帰宅すると、近所のおばちゃんたちがすでに道端に集まっていた。きょうは毎年恒例の夏安居の初日で、行者さんたちの行列が通過していくのだ。急いで家に戻り、息子とふたりで川沿いの道まで様子を見に行くと、ほら貝が聞こえた。走って、おばちゃんたちのところに戻り、一緒に道端にしゃがんでお加持をしてもらった。

夏安居は、平安時代から現在まで脈々と続いている。これを支える地元の方々のお陰でもある。これから私たちは、どういう形でこの場所と関わっていけるだろうか…と考えている。

*教室に飾られた自画像。
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*行者さんたちを見送る。
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休校で読書

ふもとの国道が通行止めとなったため、夫は早めに出勤すると言いながら、なかなか起きてこない。が、6時半に通行止め解除(片側通行)のメールが配信された。ほっ!

昨日出会ったママ友にも早速メールを転送。7時に担任の先生から、きょうは休校との電話が入る。と、ママ友から「いまメール見たの~」と携帯に電話が入った。なんと彼女はすでに家を出て職場に向っていたのだ。(10時出勤なのに!)「通行止め解除になったなら、一度、家に帰ろうかな~」と言う彼女に、せっかくの“ひとりの時間”だから、「街の喫茶店でモーニングでも食べてくつろいだら~?」と言っておいた。だって、本当にいつも子育てと仕事に追われてるんだもん。(頭が下がる!)

息子は不本意な休校に不機嫌だったが、思う存分、読書ができて満足したはず。実は先日、帰宅後に偶然、テレビドラマ『ジェネラルルージュの凱旋』の再放送を見たことから、原作者・海堂尊の小説にはまっているのだ。(私が買ったまま未読だった『チーム・バチスタの栄光』から始まり、その続編へと…)

ああ、平和な一日。ほんとに雨の被害がなくてよかった。 

*毎年、この時期にやってくる蝶。
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通行止め

今朝、歯医者に向って車を走らせていたら、トンネルを抜けて峠に出た途端に土砂降りとなり、山のふもとまで下りると、さらにひどい雨。信号脇にパトカーを停めて駐在さんがスピーカーで何か言ってるけど、雨音がすごくて聞こえない。2台前の地元の知人の車が右折して迂回路に入ったので、あとに続く。どうやら通行止めらしい。(ほんとは左折するはずだったのにぃ!) 

途中の道で駐車して、歯医者に電話をして予約をキャンセル。と思ったら、同じくUターン中の車がやって来て、近くに停まった。うちより山奥の家から隣市までパートに出ているママ友だ。「携帯忘れたの~」と言うので助手席に乗ってもらい、なんとか職場に電話連絡。(番号がわからなくて、一騒動!)

ふたりとも仕方なく山の集落に戻ったのだが、山の上の方が雨も小降り。けれど、ふもとの国道が通行止めになったこともあり、子どもは給食後に帰宅することとなった。一方、夫は京都回りで1時間半以上かけて帰ったきた。

それほどひどくなかった雨も、午後10時頃にひどくなり、夜中近くに消防車が通過し、「避難準備情報」が携帯に配信された。別集落のママ友にメールしたら、「自治会長さんから、一応避難準備をしておくよう今、電話があった」と言う。そんなことを聞いてしまったら、寝るに寝れない。きょうはめちゃくちゃ眠いのに…。私も夫も、一度寝てしまったら、少々の音では目がさめないから、ちょっと不安。(近所で交通事故や爆発があっても、我が家は誰も気づかなかったのだ。うちより奥の家のおばちゃんはビックリして目が覚めたらしいのに。)

無事に朝を迎えられますように。

*山の方が雨は小降り。
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政治の話(山奥の郵便局はどうなる?)

先日、久々に会った友人から電話があり、いつものように子育ての話をしていたのだが、きょうは珍しく選挙の話になった。ふだん、政治の話なんて一切しない人なのに、話してみると私と同じ危機感を抱いていらしたようだ。

テレビをつけると、「民主党の大敗の原因は消費税」というコメントばかり。「外国人参政権」始め、民主党がマニフェストには出さずに、しかし実際には早期の実現を目指している3法案を危険視した有権者もいたはずだが、そのことに触れるコメントは一切なし。「それが怖いよね」「どうして触れちゃいけないのかしら?」と、盛り上がってしまった。(マニフェストで、外国人参政権についての賛否を表明しなかったのは、民主党だけ!)

夕方は、近所の友人宅で食事会。もちろん選挙の話で盛り上がった。応援していた人が落選したとか、国民新党の惨敗でここの郵便局もあと6,7年以内になくなるらしいとか、実は暗い話題が多かったけど。

最後の最後に女同士のちょっと深い話もして帰ったものの、言い足りないことがあって、今も気になっている私。ああ、明日また連絡してみようっと。

*鯨&鯛。おいしいものを食べると、しあわせ!
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ヒルの一年分の食糧?

天気が心配だったが、年に一度の地域の大清掃は予定通りに行われた。うちからは夫が草刈りマンとして参加。どんな完全防備でも毎年ヒルにやられるのだが、今回は大丈夫だったと話していた。

が! 夕方近く、夫が土間から呼ぶので行ってみたら、床に大きなヒルがいる! なんでこんなとこを歩いてるんだろう? 「俺の服についてたのかな?」なんて夫はのんきなことを言ってたが、お風呂に入って気づいたらしい。ふくらはぎにヒルに吸われた痕があることを。

どおりで丸々太っていたわけだ。ヒルは一度血を吸うと一年生きていけると聞いたけど、本当かな?

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過疎地の若い世代

合唱の待ち時間に久々にお茶しようと、ママ友で集まった。保育園での騒動をきっかけに、ぐっと本音で話せるようになった人が多いのだが、子どもの学年や性別が違うと、子ども同士の付き合いも頻繁でなくなり、今では気の合うママ友同士で子ども以外の話で盛り上がる…という感じだ。

我が家以外にも引っ越し計画が進んでいる人もいれば、考え中の人もいる。はたまた家のリフォーム計画をしている人も。いずれにせよ、どこの子どもたちも高校からはこの山の中を出て行く可能性が高いので、親たちもいろいろ考えているのだ。

結局、ここの不便さと人数の少なさがネックなんだけど、長老たち(?)はそれを少しでも解消する方向にもっていこうと考えてはくれない。(いや、考えなくてもいい、若手の邪魔さえしなければ。)それが、本当は最大のネック。だから、もう若手は自分たちの、そして子どもたちの人生を考えて、個々人で行動していくしかない。となると、出て行く決断をする人も増えていく。

どっちにしても、これは避けられないことなのかも知れないけれど。情報交換して毎回思うのは、みんな本当に大変だけど頑張っているということ。じゃあ、この国を、この地域をこんな状態にしたのは誰なんだろう?って思ってしまう。

サッカーの日本代表を見てもそう! 近頃の若い人は頑張ってるじゃない!?全部じゃないけど、やっぱ安保世代の責任は大きいよな~。

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ムカデ出現(トングが便利)

この辺りも最近は蒸し暑くなってきて、となるとムカデがいつ出てくるかと常に意識のどこかで恐怖におののいている私。昨晩は、トイレに入ったら大きなムカデが便座を這ってた…という夢を見たくらいだ。

だって、ほら、ここに引っ越して遭遇したムカデ第一弾は、プリンを食べようとしていた息子の目の前にポトッと落下したし、去年は調理中の私の頭にも落下したし、いつどこで出会うかわからない。(私が小学生のときには、リコーダーの中にムカデが侵入していたことも!)

きょうは仕事に疲れて、そろそろお昼ご飯を食べようと台所に立ったら、目の前の窓の網戸にムカデが! けっこう大きかったので写真に撮ろうかとも思ったけど、その間に逃げられたりしたら、怖くて仕事ができなくなりそうなので、すぐにトングで捕まえて、窓の外に放りました。

その後、しばらく放心状態…。害虫を食べてくれる益虫だとはわかっていても、やっぱり怖い。

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過疎地のお年寄りの不安

子どものお迎えに行こうと外に出たら、選挙ポスターの掲示板が設置されてた。日程が正式に決まる前から、早めに準備を始めるものだったのか…?(今まで気にしたことがなかった。)

バスのお迎えに、近所の老人会のおばあちゃんも出てくださっていた。ヘビがにょろにょろ動いているのをみつけ、「ヘビやら何やら出る季節になったねぇ」と話し始めたおばあちゃん。この前の夜中、ムカデをみつけ、おじいさんが火箸でつかみ、コンロで燃やしたのだが、それからしばらくして電話が鳴り、ガスがつけっぱなしだと知らされたという。「何事もなくて、よかったんだけどね~」と言いながら、年寄り夫婦だけの生活に不安を覚えていらっしゃる様子。

今も保育園児のお孫さんをたまに預ったり、元気に暮らしていらっしゃるのだが、山道の運転にも不安が出てきているようだ。

老人も子どもも、すべての国民の不安を少しでも払拭してくれる政党はどこなのか…選挙まで悩みそうです。

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山肌があらわに(山の荒廃)

きょうも気持ちのいい天気!

朝の準備をしていたら、久々に遠方の友人からの電話。
姉妹で京都に来ているという。一緒にお茶でもできた
らよかったのだが、ASAPの仕事がまだまだ終わらず、
こんなにいい天気でも外出は無理。ああ~!!

唯一、洗濯物を干す時間が明るい空の下で過ごす時間。
(古い家の中は暗くて、そして涼しい!)

でも、ついつい目に入ってしまうのが荒れていく山の
姿。年を重ねる男性の頭部を観察しているよう気分に
なる。だってハゲの部分が増えてきているのだから! 

実際、木が倒れて、山肌があらわになった部分が前よ
り大きくなっているように思う。手入れされないまま、
今後どうなっていくのやら。

やがて人間が撤退せざるを得なくなるのだろうか。

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