遠距離介護帰路

朝から冷蔵庫の食品を処分したり、ゴミ出ししたり、
洗濯したり、銀行回りをしたり…。お昼を食べて、
父の顔を見に行き、母の病室に行き、うまい具合に
主治医の先生と会ってお話を聞き…などしていたら、
もう夕方。

きょう中に自宅に戻らねばならない。平日のため
高速も空いていたので、殆ど休憩もとらず走り続け、
夜の8時にお腹がすいたからと高速を下りる直前の
京都・桂川SAに入ったら、あまりにも空いていてビ
ックリ。マスクをつけた店員さんはあちこちにいる
けど、客はまばら。これもインフルエンザの影響!?

広島では殆どインフルエンザの影響は感じなかった
のに。この温度差はなんだ!?

25may09

街の生活

きょうも母の病院と父の施設を行ったり来たり。
両親のいない実家に泊まるのは初めてのことだ。
私が東京に出た後に両親が建てた家なので、私
は実質、ここに住んだことはないのだ。(帰省
以外で)

だから、「他人様の家」に泊まっているような
気分がいつもまとわりついていたのだが、今回
はその家をまるごと使うことになり、これまた
変な気分。山の中から家族で都会に引っ越して
来たような感じ。

私はしばらくこちらに留まった方がいいのかも
と思い、息子に「ここに暮らすのはどう?」と
聞いてみたが、「夏休みの別荘ならいいけど」
とつれない返事。息子は山の中の学校が大好き
らしい。

普通は山の中が別荘なんだけど。

*鉄のくじら
24may09

老父と妹との偶然の再会

昨晩は、京都・大阪・兵庫は一切、休憩せずに走り続け、
ようやく岡山のサービスエリアで一休みして、実家に到着
したのは午前3時だった。

今朝はまずショートステイ先の父の様子を見に行き、入院
中の母の見舞いに連れて行くと、前より元気そうになった
母を見て、父は安心したようだった。

母も父のことを心配していたので、ほっとした様子。最初
に泊まった施設と違い、今の施設は建物も新しく、部屋も
広くて明るく、しかも実家に近いので、父も嫌がってはい
ないはずだ。うまい具合に、母が退院するまではここにず
っといられそうだと報告すると、母が「もしかして…この
前、聞いたところかも」という。父の妹がその施設に入っ
ているという話を知人から聞いたというのだ。

夕方、父を送って行き、聞いてみると、本当に父の妹が同
じ施設に入っていた。9人兄弟で存命なのは、父と妹のふた
りだけ。けれど、互いに自由に外出できる状況ではなくな
り、最後に会ったのは10年近く前。人づてに近況はきいて
いたのだが、最近ではみんな年をとったせいで、「人づて」
の話すら、滅多に入らなくなっていたのだ。

早速、父は妹と対面した。「なんでここにおるんか」と最
初はびっくりしていたが、妹に会ったせいなのか、急にし
ゃん!とした。

これから一ヶ月、妹の近くで生活できるので、父も心強い
はず。これも神様か仏様のはからいかしら。

*息子お気に入りの食べ放題レストランの入り口。
23may09

老父のショートステイ先探し

老親は小さな事業所を売却して引退して以降、
実家1階の事務所を賃貸している。それがうま
い具合に訪問入浴介護の会社で、そこの社長
さんにこれまでもいろいろお世話になってきた。

今回もショートステイ先がみつからないと話し
たら、今朝早速、「○○という施設で明日から
受け入れてもらえるよう頼みました」と連絡が
入った。とりあえずきょう一日は元ヘルパーさ
んが一緒に自宅で父と泊まってくれるという。

午後、ケアマネさんからも連絡が入り、ステイ
先がみつからない週末以降は私が帰省しますか
らと伝えておいた。ケアマネさんもいろいろ探
してくださっているのだが、どこもいっぱいら
しい。

夕方、1階の社長さんと話をすると、来週以降
は同じ系列の施設で受け入れてくれるよう、既
に取りつけましたよ、とのこと。「ご本人の様
子を見て、どこがいいか決めればいいですよ。
心配しなくて大丈夫」と言ってくださった。

地元の施設情報をまったく知らないので、ネッ
トで少し調べてみたら、海に囲まれた場所にあ
る。部屋からの眺めにこだわる父も、ここなら
気に入るかも…。

ケアマネさんより頼りになる社長さんと元ヘル
パーさん。どちらもたまたま縁あって知り合え
た方々で、老親は本当にラッキーだと思う。
回りの人たちに助けられて生きているのだ。
感謝、感謝!!

18may09

母の入院で父はショートステイに

朝早く駅まで送ってもらい、新幹線で広島へ。
3月からお世話になっている元ヘルパーさんと
合流して、まずは母の病院へ。このところ具合
がずっと悪かった母は、入院して治療が始まる
と楽になったようで、却って元気そうで安心し
た。むしろ心配なのは父の方。

元ヘルパーさんとふたりで、午後から施設まで
父に会いに行くと、一応、ここにいなくてはい
けないことはわかっているものの、やはり不満
があるようで「仕方ない」と言いながら、文句
を口にする。昨日から手を焼いていたスタッフ
の方も、最後には「いやぁ、すごい。95歳万歳
ですよ!」と苦笑していた。

しかし、明日午後にはここを出なくてはいけな
い。どこの施設もいっぱいなのだと、さっきも
ケアマネさんから連絡があった。私が急ぎの仕
事等をすませて帰省できるのは、週後半なのだ
が、さて、なんとかなるだろうか…と思いなが
ら、夕方、広島を後にした。

*電車から見たマツダスタジアム。巨人戦の最中!
17may09-1
*京都に到着!
17may09-2

母、入院の知らせ

朝、夫を送り出し、息子を合唱の練習に送ってから、
ショッピングセンターに買い物に行ったら、合唱仲
間のママ友に呼び止められ、ついついお喋り。
途中から彼女のご主人も仲間に入り、結局ぎりぎり
の時間まで地域のことを話していた。

さて息子のお迎えに…と車に乗ったら、実家の母が
入院したと連絡が入った。こちらは心配するほどの
ことではないらしいが、取り急ぎ父のショートステ
イ先を探すとのこと。前回の入院までは毎回、ひと
りで留守番をして、毎日のように母のお見舞いに行
っていた父だけど、さすがに認知症が出てきた今回
はそういうわけにもいかない。

家から実家に電話をかけ、父に「夕方、施設の人が
迎えに来てくれるから、きょうはそこに泊まって」
と納得してもらったが、夕方、施設から電話が入った。
父が「家に帰る」ときかないらしい。

50年近く家を離れたことのない、いや、母から離れ
たことがない人なのだ。冷静な時には納得していて
も、知り合いもいない、初めての場所に突然連れて
行かれたら、混乱してしまうだろう。まるで初めて
子どもを保育園に入れるような感じ。

とりあえず明日、日帰りで帰省するつもりだ。

16may09

母の日のプレゼント

こっそり実家の母に送った「母の日」プレゼントの到着
予定日に電話をしてみたら、きょうは荷物は届いてない
との返事だった。あまりにも体調が悪そうだったので、
もしこれから配達があったら、玄関まで行くのもしんど
そうだし、却って迷惑かも…と心配になった。

結局、不在届けが入っていて、翌日、ヘルパーさんが受
け取ってくださった。花を飾って、気分が少し明るくな
ればいいのだけど。

きょうは本当は誘われていたイベントがあったけど、諸
々の理由で行く気にならず、夫も私も急ぎの用事からす
ませることにした。これからは「嫌なことは無理してや
らない」方針でいこう!と思う。自分の年を考えたら、
「体が動くうちに、好きなことをやっておかねば」と焦
ってきたのだ。

午後からは、将来の計画を見据えての調査、情報収集の
ため街に出た。夏日の街中を歩き回って、少しは運動に
なったかな? でも喉があまりに渇いて、いつものカフ
ェに入ったら、ケーキセットを食べてしまった。ああ!!

*これは息子が食べたフルーツパフェ。
10may09-1
*比叡山!
10may09-2

広島みやげ、せんじがら

きょうのお昼に広島の実家を出発。渋滞は昨日がピークだった
らしいので、いつものルートで帰ることに。そして、「せんじ
がら」を売っていたSAのお好み焼き屋さんに立ち寄ったのだが、
売り切れ~!!

SAの店内には別のメーカーの類似品があったので、それを買っ
た。実は昨日訪れた大和ミュージアムの売店にも類似品があった
ので、それも買った。商品名は、「せんじがら」「せんじ肉」
「ホルモン揚げ」などさまざま。味も硬さもメーカーによって、
ビミョーに違う。

初めて食べて衝撃を受けたせいか(?)、私としては春休みに
食べた「サンゼフーズ」のせんじがらが一番好きかも。他のも
もちろん美味しいけれど。

さて、帰りの高速はさほど渋滞もなく、無事に帰宅した。途中
で、なんと二重の虹が見えた!

*写真ではよく見えないけど、虹が二本現われた!
6may09

おばあちゃんたち

春休みに帰省した際、母の衰えが特にひどく、もう長く
はないのかも知れないなぁと感じた。今も毎日、電話で
話しているが、声が出にくくなって、前のように長話を
することも殆どない。今週の始めには、夢の中で「欲も
得もない境地に至り、このまま死んでも悔いはない」と
話していたところで目が覚めたと教えてくれた。

そうは言っても人の命はわからないもの。山で突然、亡
くなる若者もいれば、実家の母はその後、少し元気を取
り戻したようだ。これまで主治医から「もうダメでしょ
う」と言われたことは少なくとも4回。いま生きているだ
けでも、めっけもの。この時間を、なるべく快適に幸せ
に過ごしてくれたら…と願っている。

今までいろいろ心配かけたし、きついことも言ってきた
けど、今は感謝の気持ちを毎日、母に伝えている。言葉
で言わなくてもわかっていることのはずだけど、何度で
も言葉で言う。言っていいことは、何度だって言う。

昨日、懇談会のあと、珍しく息子とふたりで学校から歩
いて家に帰った。スクールバスに乗るようになるまでは、
こうやって親子で保育園に通園していたのだ。

途中、畑仕事中のおばあちゃんに出会った。当時よく立
ち話をして、たまに野菜やお花をもらったものだ。「S
ちゃん、大きくなったなぁ」と言うおばあちゃんに、息
子は帽子を脱いで近づくと、背比べを始めた。「おばあ
ちゃん、もう腰が曲がって、背がどんどん縮んでるのよ」。
並んでみると、ほぼ同じ。他愛もないことを喋って別れ
を告げると、今度はゲートボール場から老人会の人たちが
手を振ってくれた。この間、ご主人を亡くされたおばちゃ
んも、にこにこ笑って、こっちを見ている。

川のそばの満開の桜を見て、実家の母だけでなく、ここの
おばあちゃん方とも、いつまでともに時間を過ごせるだろ
うか…と考えながら、息子と手をつないで家に向かった。

*息子と親友の(?)女の子。
16apr09-1
*川沿いの桜。
16apr09-2

実家は、ヘルパーさんが頼り

きょうの午後、実家を出発。

老親はどちらも、すでに殆ど家のこともできない状態
なので、介護ヘルパーさんが来ない日は、個人的に頼
んでいるヘルパーさんが来て下さる。この方は、介護
ヘルパーとしての勤務経験も長く、もとは美容師さん
で、自宅でもすでに四人の高齢者の介護を経験された
頼もしい方だ。家事も何でもできて、大型ゴミも軽ト
ラで颯爽と捨てて来る! ただただ、すごい!

今朝も、わざわざ豆ごはんを炊いてきてくださって、
お昼までいろいろ仕事をしてくださった。最後に一緒
にコーヒーを飲んで、別れを告げたのだが、高速道路
に向かう途中の道で、またも遭遇! その方の自宅の
辺りだなぁと思っていたら、外で掃き掃除をしていら
したのだ。ホントに働き者! お互いに気がついて、
手を振った。

そして夜になってから、我が家に到着。気温は4℃。
息子は「ああ、また山の中に帰って来たねぇ。やっぱ
り家はいいねぇ」と嬉しそうだ。なんといっても明日
から学校だもの。あとで見ると、目覚まし時計を枕の
横に置いて、眠っていた。

3年生も一日も休まないよう、がんばろう!

*実家の前の幼稚園の桜並木。
6apr09-1
*新たな道路工事が進んでいる。(自動車専用の無料道路)
6apr09-2