一石二鳥

去年からの住民運動はまだ続いていて、だんだんと広がりを見せている。今週末に大規模な集会が予定されているので、そのチラシ配りを頼まれた。所属する自治会の班がいつも私の担当エリアなのだが、今回は一度も足を踏み入れたことのない別の自治会の全戸配付。初めて見る景色の中を歩きながら、一戸ずつポスティングして回ったが、丘陵地のせいか、かなり疲れた。あとで万歩計を見ると、一万歩になっていた。

まさに一石二鳥のチラシ配り!

その後、山の集落に向かう道路沿いのガソリンスタンドに久々に行った。プリペイドカードが残っていたからだ。すると「こんにちは」と声をかけられ、振り返ると、隣でガソリンを入れていたのが、毎月お邪魔している山の美容師さんだった。そういえば、「息子が牛丼屋でバイトしているので、行ってやってください」と言われていたお店に、ちょうど日曜の奈良からの帰りに寄ったものの、あいにく息子さんには会えなかったのだった。

そんな話をして、美容師さんが去ったかと思うと、今度は遠くに停まっていた宅配の車のお兄さんが大きな声で挨拶してくれた。山の集落担当のお兄さんだ。配達時には世間話をして、よそで会っても必ず挨拶してくれるきさくな人で、きょうも「○○に引っ越されたんでしょう? XXさんから聞きましたよ」と、明るく話して去って行った。

顔見知りに出会って、ちょっと声をかけてもらうだけで、こんなに心が温かくなるんだなぁと、車を走らせながら感心した。人と人のつながりって、大切なのだ。
 
*田舎道を快適ドライブ!
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類は友を呼ぶ(?)

街に越してきてから、息子は同級生がどっと増えて、遊び相手も大勢できて、よかったと思っていたのだが(慣れるまでちょっと心配したこともあったけど)、5年生の新しいクラスにはせっかく仲良くなった男子が殆どいなくなって、いまいちだ・・・とこぼしていた。先日も、「今の学校で大勢と出会ったけど、山の学校の方が友達の数は多かった」と。

山の学校では同学年はわずか6人、全学年あわせて約20人。保育園から一緒の仲間たちなので、付き合いが濃密だったのだろう。人数が少なすぎて、互いの相性とか関係なく、否応なしに長時間、家族のように一緒に過ごしていた分、絆を感じていたのかも知れない。

いまは子供の数が多い分、友達も互いに選択できるので、友達作りが難しいのかも知れない。それでも、いろ~んなタイプの人に出会うことは面白い体験だし、本当の友達なんて、そんなにたくさんできるものじゃないから、時間をかけてゆっくり探せばいいんだよ~と息子に話していた。

息子なりに苦労があったり、考えるところがあるのかなぁ・・・と感心していたのだが、最近は同じクラスで新たに仲良くなった男子たちが、何度かうちに遊びに来るようになった。昨日も3人やってきたのだが、前と違って、なんだかみんな息子と同じ匂いがする子たちなのだ。それぞれ大好きな漫画やアニメが別々にあるのだが、みんな同じくらい深く掘り下げて、その世界にはまってるというのが共通点。で、互いの世界を見せ合って、刺激を受けてるのかな? ま、要は何を見ても読んでも楽しいようだ。

去年はとりあえず遊べる相手を探していたのが、今では同じタイプの相手を嗅ぎ分けることができるようになってきたのかな? なんだかんだ言っても、毎日、元気に学校(&塾)に通ってくれるのは、嬉しいことだ。

ところで私はきょう、久々に山のママ友たちとランチに行く予定だったが、企画してくれた友達が突然、足の痛みで運転もままならなくなり中止。私もこの間から膝が痛い。もう無理がきかない年齢です・・・。

*「里山物語」で有名な地区の棚田
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英語でウォーキング

今週も山の友達が仕事帰りに寄ってくれて、ふたりで一時間余りウォーキング! 普段からよく歩いている彼女のスピードに合わせる私は、ふぅふぅ・・・。しかも、ずっと英語でお喋りするので、頭も口もフル回転。帰宅後は心地よい疲労感。いつもにもまして、ぐっすり眠れそう。

にしても、自分の体力の衰えと英語力不足を実感し、普段から鍛え直さなくては・・・と感じ入っている。継続は力なり、だよねぇ。

*散歩中に立ち寄った高台の公園からの眺め
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PTA総会

きょうは授業参観とPTA総会。仲良くなった転校生のお母さんとまた一緒になり、並んで授業を参観。その後、「途中で抜けないといけないのだけど・・・」と言う彼女と一緒に、PTA総会の会場へ。意外にも出席者は少なくて、途中で抜けるとかなり目立ちそうな気配。思いっきり出口寄りの隅っこに、ふたりで座った。

すると、私たちの前に新たに2名が陣取った。よく見ると、自治会活動で知り合ったご近所さんだ。彼女たちも「途中で抜けるから・・・」とのこと。ところが、意外と総会はすんなり進んで、抜けるタイミングを見計らっているうちに、早々に終わってしまった。

結局、皆さんとお喋りしながら帰ることに。大規模校は人数が多すぎて、何かきっかけでもないと、なかなか親しくお付き合いということはないらしい。自治会活動のお陰で早々にお知り合いができたのは、ラッキーだった。皆さん、とっても感じがよい方ばかりなのだ。しかも、皆さん、とってもスマート。私のデブさ加減が目立ってしまう。なんとかしたいものだ!

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震災・原発事故で海外から心配メール

最近はもういろんな情報を収集して、こりゃ、なんちゅーこっちゃと憤り、批判する気力もなくなってきた。ネガティブな思いを抱え続けるのもよくないし、すべては最終的によくなるためにこうなっているのだ!と思うようにして、広い心で未来を信じて、毎日を明るく生きよう・・・と言い聞かせている。

そしたら風邪で絶不調になったけど、「風邪の効用」なのか、だんだん元気になってきた。この間から何度か届いていた海外の友人からのメールにも返信してなかったので、きょうこそは返事を書かなければ・・・と思っていたら、きょうも同じ友人からまたメールが! 私から返信がないので、かなり心配している様子。地震&原発事故の後、大丈夫だよとメールをしたのに、それでもまだ心配してくれていたようだ。他にも返信しなきゃいけない海外へのメールが何通も・・・。申し訳ないというか、ありがたいというか。

しかし・・・午後は息子&その友人たちにパソコンを独占された。動画を見て、みんなで大笑いしているのだが、中にはこわ~い動画もあるらしい。(替え歌『残酷なもんじゅのテーゼ』とかね。)子供たち、どこでそんなのみつけてくるのだろう? あとで、うちの子が友達から教えてもらった「新政府アソウゲリオン」の動画を私も見たのだけど、いまどきの小学生はこんなの見てるのか~!?

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ウォーキング

先週のきょう、うちに寄ってくれた山の集落の友人が、きょうも来てくれた。毎週水曜は、仕事でこっち方面に来るらしく、「帰りに寄るから、一緒にウォーキングしよう!」と誘われたのだ。彼女は私より少し年上だけど、スリムな体型を維持し、お肌もすべすべ! 今は毎日1時間歩くようにしているそうだが、山の中のひとり歩きは時間帯や季節によっては危険を伴うし、せっかくなら誰かと一緒の方が楽しいからと。もちろん私も大歓迎!

きょうは晴天で気温もかなり高くて、夕方とはいえ汗ばみながら、一時間以上はみっちり歩いた。しかもお喋りも休みなく・・・。いやぁ、疲れたけど、気持ちいい! これが習慣になればいいんだけど。

来週も、また来てね!

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PTAボランティア

今年はPTAの役員、すべて外れてしまったのだが、せっかく新しい学校にきたことだし・・・と、ベルマーク集計作業のボランティアに応募した。その第一回目がきょう。

天気予報では通り雨があるかも・・・と言ってたけど、洗濯物を干したまま、日傘をさして、てくてくと学校へ。みんなでお喋りしながらの手作業で楽しいかも・・・と思っていたが、いざ始まってみると、さすが大規模校だけあってベルマークの量が多く、真剣に作業をしないと時間内に終わりそうにない。

ま、そう言いながらも、けっこうお喋りしてしまうのが女の性!? 私は風邪の治りかけで鼻をつまらせながら、まじめにお仕事させていただきました。

学校を出ようとしたら、突然の通り雨。ああ~、天気予報通り! 幸い、同じ作業チームの方が車だったので、私ともう一方で車に乗せてもらい、家まで送ってもらいました。また新たなお知り合いもできて、よかったかも。

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相馬の友人はいずこ

相馬の友人と、10年くらい前から音信普通になっていることを前にも書いた。震災直後に彼女の住所を地図で調べたら、すでにそこには家がなかったので、どこかに引っ越したのだろうと思う。

でもやっぱり気になって、ふと彼女の名前で検索したら、福島の避難者名簿にヒットした。けれど名前だけなので、本人かどうか・・・。福島原発近隣からの避難者名簿なのだけど、3月下旬の情報で、詳しいことはわからない。特に珍しい名前ではないけれど、ものすごくよくある名前でもないし、やっぱり彼女なのだろうか・・・と、それでも調べ続けたら、年齢が出てきた。4歳違い。同姓同名の別人のようだ。

それにしても、延々と続く名簿を見ながら、これほどたくさんの人たちが避難所で大変な生活をしている(していた)かと思うと、なんともいえないやるせない気持ちでいっぱいになる。当たり前と思っていた生活が、どれだけ尊いものか、感じ入っている。

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友達の輪

きょうは時々、仕事でもお世話になっている山の集落のアメリカ人の友人が初めて街の家に遊びに来てくれた。メールのやりとりはしているけれど、会うのは本当に久しぶり。実は先月の参観日に知り合った転校生のお母さんに彼女を紹介するのが目的なのだ。転校生一家は、お父さんの仕事の関係で暮らしていたアメリカから帰国したところ。子供さんたちが英語を忘れないように、英語を話す機会を探しているという話をしたら、友人がぜひ会ってみたいと言い出したのだ。

仕事帰りの友人に我が家で急いで夕飯を食べてもらい、その後、土砂降りの中、転校生のお宅へ。私もお邪魔するのは初めて。つーか、お母さんと知り合っただけなので、子供さんたちに会うのは初めて!

結局、友人は子供さんたちとしばらく二階でお喋りして、私はお母さんといろいろお喋り。なんでか、あっという間に仲良くなったぞ。また新たな友達の輪が広がったようで、ちょっと嬉しい。

*広島名物、せんじがら。完食しました。
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広島日帰り

おとといの夜遅くに広島から戻ったばかりなのに、きょうまた、私だけ日帰りで広島まで親戚の結婚式へ。きょうのために新調したワンピースは、体型をかなり隠してくれるデザインだと思っていたけど、あとで記念写真を見たら、やはり私はデブだった。若くて美しい花嫁と並んでいるのだから、なおさらのこと。

ふたりはとっても幸せそうだったし、ふたりの友人たちも本当に祝福していたし、料理も美味しかったし、懐かしい写真の数々も見られたし、感動的なステキな披露宴だったのだが、つくづく思った。「いや~、やらないでよかったよ、披露宴」と。

子どもの頃から、結婚してお母さんになることが夢だった私だけど、成人してからは「結婚はしたいけど、披露宴だけはやりたくない」という思いがだんだんと強くなった。20代は、そんなわがまま言う前に、結婚相手がみつからなかったんだけど、実際に30代で結婚が決まったときも、披露宴をする気はまったくなかったので、後日、親戚のみの食事会を開いただけ。

花嫁衣裳は若いうちに着てみたかったけど、それは記念写真として残しておけばいいので、その姿を大勢の人に見てもらおうなんて、とてもじゃないけど思わない。個人的に親しい人たちに結婚の報告をしたいとは思ったけど、公の場で、自分が主人公となり、着飾った自分をみんなに見てもらうなんて、私はとても恥ずかしくて考えられない。

もちろん、他人がそうすることには何の異論もなく、披露宴に行けば、「きれいだな~」とか「幸せそうでよかったな~」と、単純に感動するのだけ(けっこう涙も流す!)、ただ、「私には絶対できない」と思うのだ。「たとえ生まれ変わって、また結婚することがあっても、披露宴は絶対しない!」と断言したいほど。

ここまで披露宴拒否症になったのは、もしかしたら、私が友人として初めて出席した結婚披露宴のせいかも知れない。私が大人になって初めて招かれたのが、小学校時代の親友の結婚披露宴だったのだが、それ自体は普通の披露宴だった。当時、東京にいた私は、久々に会った親友の姿を見て感動したものの、披露宴って意外と退屈だな~なんて思ったりもした。ま、それはそれでよかったのだけど、それからしばらくして、親友の新居に招かれたときのこと。平日の昼間、私と親友のふたりきりだったのだが、親友はおもむろに「ビデオ見る~?」と言って、披露宴のビデオを再生したのだ。「えっ、私、披露宴に行ってたよ」と思って親友を見ると、彼女は花嫁姿の自分をうっとりとみつめているではないか。これで私、ドン引きしてしまったんだと思う。でも、彼女が幸せそうな顔をしていたので、私も仕方なく、退屈な二度目の披露宴を最後まで見た。彼女は、「結婚した自分、花嫁になった自分」に浸っていたのだろう。もしかしたら、ひとりきりのときも、何度も何度も、あのビデオを見ていたのかも知れない。

私が東京に住んでいたせいもあり、また私は独身だったせいもあり、その後、彼女とは疎遠になっていくのだが、心の奥底に「あのビデオをまた見せられたら、たまらない」という気持ちがあったことも事実である。

あ、でもきょうの披露宴はよかったよ~。(って、今さらわざとらしい!?)

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