秘密のおでかけ?

子供の合唱の待ち時間にお茶をしようと、山の集落の友達に誘われ、スタバで待ち合わせた。お店に入ると、山の集落のご近所のおばちゃんに遭遇。街中で出会うのは初めてで、一瞬、誰だかわからなかったが、挨拶をして、「山の友達と待ち合わせしてるんです」と話すと、なんだかおばちゃん、そっけない。おばちゃんも知ってる人のはずなのに。その後、私が飲み物を買っている間に、山の友達がおばちゃんのところに挨拶に行き、あとで教えてくれた。「私がいることに気づいていたけど、きょうはこっそり出て来たから、黙っていたんだって」。

うーむ、それってどういうこと!? 家族(山の集落の人たち?)に内緒でこっそり街に出かけてきたから、私たちに気づかれたくなかったということ・・・!? うーん、気になる。おばちゃんは入り口に一番近い席で、ずっと窓の外を気にしていたが、ある車が入ってきたのを見て、私たちに手を振って、お店を出て行った。確か、車の運転をしない人だから、どうやってここまで出てきたんだろう・・・!? もしかして、私たちはとんでもない密会の場を目撃してしまったのか・・・!? などと、想像が膨らむ、膨らむ。

その後、ふたりでお喋りに花を咲かせていたら、スタバの新商品の試食品がきたり、無料ドリンクがもらえるアンケート用紙をもらったり、ちょっとラッキーな気分。昨晩もスーパーでリンゴ(4個)を買ったら、値段が20円ずつ安くなっていたので、あとでレジの人に言いに行ったら、いろいろ調べて、「こちらのレジの設定違いでしたので、そのままでけっこうです」ということになった。たかが80円のことだけど、ちょっとラッキー。

最近、どうすれば一攫千金狙えるかな・・・なんて考えていたけど、やっぱり真面目に正直に地道に生きていくのだ。

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転校生

きょうは今年度初の授業参観、クラス懇談会とクラス委員の選出があった。子供の学年には3人の新しい友達が転入したが、そのうちひとりは、山の集落の友人一家の娘さんだ。そして、もうひとりの転入生のお母さんと、きょう偶然知り合いになり、いっぱい喋って盛り上がってしまった。転勤先のアメリカから帰国したところなのだそうだ。

あとひとりの転入生は、子供によれば「かねも」だという。「カネモって何?」と聞くと、「大金持ちの略」なのだと。回りの友達がそんな噂をしていて、子供は早速、その子のお宅に遊びに行ったら、噂通りの豪邸だったらしい。子供は初めて見た豪邸の様子を、詳しく教えてくれた。「へぇ~、そんなお家がこの辺りにもあったのねぇ」と、私も感心しきり。さすが街にやって来ると、いろんな人がいるものだ。

ところで、なんの因果か、今年の子供の担任の先生は頭つるつるのお坊さんだ。

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決断のとき

これまで人生の重大局面での決断で迷ったことは殆どない。自分にとって重要なことほど、心の声がはっきり聞こえるというか、迷うまでもなく、最初から心が決まっているのだ。逆に、どうでもいいことについては、妙に迷ってしまう私がいる。たとえば、レストランのメニューで何を選ぶか、前髪をもう少し短くするべきか・・・といったこと。それから、その中間で、わりと大事なことだけど、しゃきっと心が決まらなかったり、自分の下そうとする決断に自信がないときは、少し猶予期間を置くことにしている。たとえば一日くらい。その間に、その決断を下した場合に起こりうる最悪の状況を想定して、「あ、これくらいなら大丈夫」と思えたら、GOサインを出す。

かつて東京の会社に勤めていたとき、ある日、突然、その会社を辞めたいと思った。望んで入った会社だったけど、仕事の内容はともかく、一緒に働く人たちがあまりにネガティブで(全員じゃないけど)、「これはたまらん!」という思いが少しずつたまっていて、とうとうこの日、私の中で「こんなところは、もう嫌だ」という思いがはじけたのだ。ネガティブな気持ちや悪意が私に向けられれば、言い返したり何なりするのだけど、私とは関係ないところで他の人たちにねちねちやってる様子がいつのまにか耳に入ったりするのが、嫌でたまらなくなった。そして、ふと「あ、この会社を辞めたら、こんな思いをしなくていいんだわ。なんで、今まで気づかなかったんだろう?」と思ったら、気持ちがすっきり。「よ~し、社長に話しに行こう!」と思ったのだが、「待てよ、こんな思いつきで会社を辞めて、あとで後悔したらいけないから、きょう一晩考えよう。明日も同じ気持ちだったら、そのとき社長に話しに行こう」と思いとどまった。

その日の帰り道、雑踏の中を歩いていたら、はるか前方から見たことのある人が歩いてきた。何年も前に別れて以来、一度も会ったことのない彼だ。「うわっ、やばい!」と思ったけど、あっちは暗くうつむき加減に歩いていて、まったく私に気づく気配はない。申し訳ないけど、今見ると、なんだか貧相で情けない感じの人だ。その彼には失礼ながら、私は「やっぱり、別れて正解! 私は正しい決断をして、正しい道を歩んでるんだわ~」と納得し、翌日、社長に退職願を出した。

世間は狭いと実感したのは、関西に引っ越して、結婚して子供ができたあとのこと。京都の友人から本をプレゼントされた。著者は、彼女のご主人の親友で、本には彼女のご主人も登場するから読んでみて・・・とのこと。「ええ~、そんな本をもらっても・・・」と思いつつ、ぺらぺらめくっていたら、あとがきにあの貧相な彼の名前が出ているではないか。この本の制作に携わったらしく、あとで聞くと、友人夫婦も出版パーティで彼と知り合ったという。おかげで彼の近況を友人から聞くことになり、まあ、お互い幸せで何より。私の決断が正しかったことを、この目で確認させてくれた彼には、今でも感謝しております。それにしても、人の縁とは不思議なものよ・・・。

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災い転じて・・・

去年、引っ越してきたばかりの新興住宅地で困った問題が起き、そのために立ち上がった町内の有志グループに我が家もやがて参加するようになった。最初はみんなで動けば、すぐに状況は好転するだろうと思っていたが、これがなかなか一筋縄ではいかなくて、ほんと、最後まではらはらどきどきの紆余曲折を経て、先月なんとか正式に自治会としての動きが出た。そこで、ひとまずの区切りとして、有志で初めて飲み会を企画。きょうの夕方、バスの送迎つきで焼肉屋へ出かけた。

思わぬ災いのお陰で、普段は殆どお付き合いのない新興住宅地で、お知り合いがたくさんできたことを私はラッキーだと思っている。しかも、これまた思わぬ苦難の道を辿ったからこそ、みんなの団結力が高まったのだ。

偶然にも、うちの子と同じ5年生の保護者が何人もいらして、学校関係の情報もたくさん教えてもらい、私としてはものすごく助かっている。きょうは都合で参加できなかった方がいるものの、子供たちだけのテーブルでわが子もハイテンションで楽しんでいた。

地域の問題を離れて個人的なお話をするのも初めてのことだったが、新興住宅地だけあって、いろんな場所からいろんな方がいらしていることがわかり、非常に興味深かった。普段から、冷静に理路整然とした議論をなさるなぁと感心していた方が、なるほど…と思える経歴だったり。子供に負けないくらい、私もここで新しいお友達を作るのだわ!(地域の問題解決までは、まだ道遠し…。)

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ぞろ目

きょうは、ようやく自力で山の美容室に行った。車でわずか30分の場所なのに、桜はまだつぼみも膨らんでない! いま咲いているのは、梅の花。

帰宅後は急いでお弁当を作って、息子の送迎。なるべく早い電車で塾に行きたいらしい。どうやら(授業は)学校より塾の方が楽しいようだ。塾がない日も、「塾の宿題が早く終わったら、遊びに行く」と、自分でスケジュールを立てて、がんばっている(!?)。「先生がこんなこと言った、あんなこと言った」と報告してくれるのは、殆どが塾の先生の話。友達に関しては、学校も塾も楽しいようだけど。

自分のことを振り返っても、いま帰省のたびに会っている同級生は小学校の塾仲間だった。田舎の小学校からただひとり、街の中学に進学して心細かったけど、田舎町の同じ塾に通っていた近隣地区の仲間が数人いたことが、どれだけ心強かったか。それから6年間、5時半起きで始発電車に乗って、その仲間と通学したのだ。もしかしたら息子も、いま出会ったばかりの仲間が生涯の友となるのかも知れない。

ところで、ぞろ目を見るたびに「天使のメッセージかも!」と喜んでいた私。テレビでサバンナ八木が、「最近嬉しいこと」として「ぞろ目をよく見る」と発言したのを聞いてしまった。「私、サバンナ八木と同じレベルなんだ…」と、ちょっとガックリ。

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過疎地区の仲間

山の集落の友人一家が、いよいよ、この新興住宅地に引っ越してきた。きょう、インターネットやテレビの工事も終わり、明日は子供たちの始業式だ。

山の集落では、近所といっても車で行き来していたが、今度はほんとに歩いて数分のご近所さん。さっそく今夜、以前のようにみんなで食事をした。メニューは友人のリクエストで、広島風お好み焼き!

家族ぐるみで、本音でつきあえる仲間の存在はありがたい!

*昨晩、高速道路のSAでみつけた微笑みの聖徳太子。
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旧友との再会

DSC02588 きょうも故郷は快晴。桜も咲いて、春らしい気持ちのよい一日。午前中に父の顔を見てから、午後は広島市内へ。(震災の影響で、電車が間引き運転!) 同じく広島に帰省中の同級生と本屋で待ち合わせた。息子はこの本屋が大好きで、ここなら何時間でも過ごせるらしい。私たちは、本屋内のカフェでお喋りして、途中から息子もやってきて、漫画の話でひとしきり笑った。

夕方近くに友人を見送り、今度は別の同級生と別のカフェでお喋り。お互いに子連れなので、子供たちもゲームやお喋り。早めの夕食をして、帰途についた。ほんとは話は尽きなかったのだけど。

年のせいか、広島に帰ると心が安らぐ。こうやって友人たちと話ができるのが、何よりの楽しみ~。元気がわいた。

*モスのデザート
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シンガポール人の上司の口癖、ハッピーかい?

東電会長の記者会見を見ても、総理等の対応を見ても、トップがこんなことでいいんだろうかと怒りを通り超して、涙が出てくる。

今朝の「す・またん」で辛坊さんが言っていた。批判するのは簡単だけど、批判しても起こったことは変わらない。とにかく事態を何とかしてもらいたいから、今まで批判は控えてきた。だけど、ここまでの対応を見ていると、この人たちは批判を受けないとなかなか動かない。だからもう批判しなくちゃダメだ…というようなことを。

先日、かつての職場の香港人の上司の話をしたけれど、さらにその上に、私が尊敬するもうひとりの上司がいた。トレーディングルームを拡張するに当たって、シンガポールから突然呼び寄せられた華人のボスだ。本来なら支店長と同等のポジションの人なのだが、急遽、任務を与えられてやって来たため、オフィスも秘書もない状態。取り急ぎ、ガラス張りのトレーディングルームの隣にスペースを作り、最初は支店長秘書が面倒をみていたが、その後、トレーディングルームで最年少で唯一の女性だった私が上司のお茶くみなどの雑用を受け持った。といっても、トレーディングルーム内の仕事が優先なので、タイミングを見計らって、ガラス越しに上司とジェスチャーでやりとりして、お茶を入れていた。

この上司は、広東語を喋るシンガポール人だったので、香港人の上司とは広東語で楽しそうに喋っていた。そして、いつも気さくにトレーディングルームのスタッフ全員に声をかけてくれた。ひとりひとりの席に来て、「元気かい? 困っていることはないかい? ハッピーかい?」と尋ねるのだ。ひとり暮らしの私には、「田舎のお父さん、お母さんも元気?」とまで訊いてくれる。彼に言わせれば、「ハッピーでなければ、仕事に集中できない。私生活がハッピーじゃないと、仕事もハッピーにできない。部下にはハッピーに仕事をしてほしい」ということだった。

ある日、スタッフ全員を集めての会社のパーティが開かれた。ただし、夕方の時間、トレーディングルームを空にするわけにはいかず、私を含め下っ端の若手数人が留守番をしていた。するとパーティの途中で、シンガポール人の上司がトレーディングルームの様子を見に来た。もしかしたら、私たちが信頼されていなくて心配だったのかも知れないが、上司は若い私たちにねぎらいの言葉をかけてくれた。「みんながパーティで楽しい時間を過ごしているときに、ここに残って仕事をしてくれて、ありがとう。来年のパーティは、参加できるから、今年は我慢してくれ。僕が若い頃は、そもそもパーティなんて最初から参加できなかったんだよ。」

それから、私はその上司に、女性で唯一、トレーディングルームに配属してもらったことについてお礼を言ったことがある。すると、「配属を決めたのは僕だけど、感謝する相手は、君の回りの同僚たちだ。僕が新しいメンバーを外で募集しようか、それとも社内で誰かいい人がいるか尋ねたら、みんなが君がいいと推薦してくれた。君は一生懸命やっていると」と答えてくれた。

いよいよ上司の離日が決まり、東京での最後の出勤日。これも最後と思いつつ、午後のコーヒーを持って行ったら、上司がお礼を言ってくれた。「本当は君の仕事ではないのに、ずっと長いこと、僕のために毎日コーヒーを入れてくれて、ありがとう。明日からは、この任務から解放されるよ」と。

彼のためなら、本来の任務でないことも、喜んでお手伝いしたい。そう思える人だった。旧宗主国の人たちが幹部職を占めるシンガポールの職場で、現地人としてトップのポジションについていたというだけあって、人の心をしっかり掴む、叩き上げの、器の大きな人だった。

そういえば、細身でひょろりと背の高い彼が、皮肉まじりに言っていたことがある。「背が高いのは、いいものだよ。上司を見下ろして喋ることができるから。」きっと、いろんな苦労があったのだろう。
香港人の上司とともに、今も私が感謝している恩人だ。

ちなみに、東電の副社長もやけに長身だったよね…。

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性根がない!

DSC02527息子はきょうの夕方、元気に帰って来た。帰りに寄ったサファリパークがとても楽しかったらしく、お小遣いをすべて使って、自分にはレッサーパンダのぬいぐるみ、夫にはレッサーパンダの指人形を買ってきた。で、私のお土産は、バウムクーヘン。「なんで、私だけ食べ物なんだよ!!!???」と怒る私を見て、夫と息子は面白がる。

そういえば先日、息子がこんなことを言った。「クラスの○○君のお母さんは、とっても優しそうなのに、怒るとすごく怖いって○○君が言うんだけど、とても信じられない。」「あのね、どこのお母さんも怒るときは怖いものよ。お母さんだって、お前を叱るとき、怖いでしょ?」と私が言うと、息子は下を向いて、笑いをこらえながら、白状した。「あのね、本当のことを言うと、お母さんが怒ってるときって、半分以上はなんかおかしくて、笑いをこらえているんだよ。」

「なにぃ!? こっちは真剣に怒ってるのに、人のエネルギー、無駄遣いさせんな!!!」と言うと、また息子は笑っている。そう言われれば、確かにそう。息子は私がどんなに叱っても、ちっとも堪えていないようなのだ。

夫に至っては、私が怒るたびに、まるで珍獣を観察しているかのように面白がる。「なるほど~、こんなポイントでも怒りのスイッチが入るんだなぁ」と。

私も実は人のことは言えない。子供の頃は、息子と同じく、親に叱られても、殆ど堪えてなかった。近所で有名なこわ~いピアノの先生に叱られても、まったく堪えなかった。それで叱りがいがないと言われ、それ以降、先生に叱られることもなくなった。息子も、そしてたぶん夫も、私と同じタイプなのだ。

とはいえ、私が言いたいことだけは、息子に伝わっているといいのだけど。思えば、私が母によく叱られたのは、「性根がない!」というときだった。行動や生き方に性根が入っていないと活を入れられたものだ。

ああ、でもいま一番、性根がないのは、国政をひっぱる政治家たちかも。もっと死に物狂いで頑張ってくれ~。

*息子を駅まで迎えに行き、近所の定食屋へ!
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ドラマのような人生

久しぶりに大原に行って来ました。仕事の打ち合わせです。近くに山が見えると、心が落ち着きます。

普段の打ち合わせは電話ですむのですが、今回はかなり大量の原稿だったので、顔を合わせて話すことになりました。なので、ついつい雑談もはずみ、地震のこと、人生のこと、いろいろ話が広がりました。

彼女はドラマのような人生を歩んでいるのですが、彼女の周りの人たちも、かなりドラマチックな人生だったよう。けれど、ドラマチックだから幸せかというと、そうでもなくて、話のネタにすらなり得ないような平凡な人生こそが、実はいちばん得がたいものだと私は思っています。

小さい頃からの私の夢は、「平凡な結婚をして、平凡な家庭を築き、自分の母親のようなお母さんになる」ことでした。今それが実現して、私はとても幸せです。

だから、きょうもテレビでご主人が帰って来ないという若いお母さんを見て、泣いてしまいました。どうしたらいいのか、これをどう受け止めたらいいのか、世の中、わからないことが多すぎます。地球の時間と、人間の時間とを一緒に考えるから、いけないんでしょうか。

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