偶然の繋がり(3)

またもずっと昔の話になるが、息子が小3の頃、ネット上の学習サイトに登録した。当時、我が家は山の過疎集落に暮らしていて、塾などの習いものに通うことが困難な状況だったため、息子が興味を示した学習サイトを利用することにしたのだ。会費を払ってハンドルネームを登録し、サイト上の問題の回答を送信して、正解するとポイントが溜まっていく。さらに、会員同士が交流できる掲示板の存在が息子を喜ばせた。小学生同士でなぞなぞをしたり、物語を創作したりと、なかなか楽しそうだった。その中に、ある乗り物の名前をハンドルネームにしている子がいて、その発言内容から関西に住んでいることがわかり、以来、勝手に親近感をもつようになった。

さて月日は流れ、息子は受験を経て、私立中学に入学した。意外なことに、入学者名簿には我が家と同じ苗字の生徒がもうひとりいた。今まで自分が所属する組織に、自分と同じ苗字の人がいたことがなかったので、ちょっとびっくりしたが、まだ会ったこともないその子に勝手に親近感をもつようになった。

その後、中学一年生の有志が何人か集って、勉強会のような組織が立ち上がった。息子も、もうひとりの鳩胸(仮名だが)君もメンバーだという。そして、勉強会の内容が、あのネット上の学習サイトに似ていると息子から聞いた私は、ふと「もうひとりの鳩胸君、もしかしてあのサイトのHN乗り物くんだったりして~!」と口にした。直感的に。

「今度、鳩胸君に会ったら、訊いてみて~」と半分、冗談で息子に言ったものの、その後、息子に確認しても、「まだ訊いてない」とつれない返事。

ところが、それから数ヶ月後、息子が何気なく、あっさりとこう言ったのだ。「あ、そういえばお母さんに言うの忘れてたけど、鳩胸はHN乗り物君だったよ。」

思わず鳥肌がたった。まったくなんの根拠もなく、単に直感で言っただけだったのに、やっぱりそうだったのか~と。

息子によれば、もうひとりの鳩胸君もうちと同じ中学受験塾の別の教室に通っていたそうだ。当時、息子がお世話になっていた先生が、鳩胸君の教室でも教えていて、一度、息子宛のプリントを間違えて鳩胸君に渡したとかで、鳩胸君はそのときから「もうひとりの鳩胸」の存在を知っていたらしい。

同じ関西でも、お互い、けっこう離れた場所に暮らしていたのに、こんな形でめぐりあえるとは! この世で出会う人は、最初から決まっているのかも…と思わずにはいられない。

ちなみに、息子の上級生にも「鳩胸」君がいることがわかり、この間まで同じ学校に3人の鳩胸君が在籍していた。しかもその上級生、漢字は違うけど、私の亡き父と同じ名前だったのだ。(*我が家は私の旧姓を名乗っている。) ちょっと不思議な、だけど嬉しい偶然だ。

ソウルメイト

息子の学校で再会したご一家とは、息子だけでなく、私自身も学校の行事等で奥さん(&たまにご主人も)とお話したり、何度かランチをご一緒したりと、お付き合いをしてきた。うちと同じ3人家族で、とても仲のいい素敵なご一家で、特にご夫婦は趣味も職業も同じで、忙しい中でもオフの時間に一緒に出かけたりと、自立したパートナー関係という感じ。「まさにソウルメイトなのだろうなぁ」とおふたりを見るたびに心の中で思っていた。

先日、学校の行事に行った際、きっとご夫婦でいらしているだろうなと思って姿を探すと、奥さんがいらしたので、「きょうはご主人は?」と声をかけると、彼女は何か早口で聞き取れない返事をしながら、慌てて立ち去った。いつもはとてもフレンドリーで感じよくお話してくださる方なので、不思議に思いながらも、急用でもあったのだろうとあまり深く気に留めなかった。

その次の学校の行事では、講堂の入口で偶然、彼女と出会った。いつものフレンドリーな口調で声をかけられ、一緒に席についた。そして、彼女は「こんなときにどうかと思うけれど、お話しなくてはいけないことがある」というような前置きをして、ご主人が突然の事故で亡くなったと告げられた。実は前回、学校で会ったのは、その亡くなられた翌日だったとのこと。息子さんにとって大事な行事だったので、ご主人のお父様から、「息子のために行ってやってくれ」と言われ、彼女がひとりで参加していたのだ。

あまりのショックに私は言葉を失い、その後、号泣してしまった。何も知らずに、あの日、私が「ご主人は?」と声をかけてしまった時の彼女の姿が目に浮かんだのだ。あの素敵なご主人にもう会えないという悲しみはもちろんのこと、突然にソウルメイトを失った彼女の気持ちを考えると、涙が溢れた。

私は勝手に、うちの夫とご主人とで一度ゆっくり話す機会があればいいなぁと思っていた。夫にとって故郷は、自分で捨てたわけではないものの、いろいろな事情でもう帰る場所ではなくなっている。そんな中で、同じ高校の一年先輩であるご主人となら、共通の懐かしい話題がいろいろとあっただろう。私自身も、あの博識なご主人から大好きな音楽の話をもっと聞きたかった。

しかし、それよりも何よりも、息子さんや奥さんの気持ちを思うと、胸がしめつけられて、涙が止まらなくなってしまった。ある日、突然、愛する人を失うというドラマのようなことって、本当にあるんだ…と思いながら、これをどう受け止めていいのか、わからなかった。『引き寄せの法則』では、自分の人生に起こる出来事はすべて自分自身が引き寄せた結果だというけれど。

思わず泣き出した私を、逆に彼女が慰めてくれた。冷静に落ち着いた態度でずっと接してくれる彼女は、すでに達観したかのような、だけどものすごい悲しみを胸に秘めているような不思議な感じだった。その日、行事が終わると早々に学校を出て、彼女を私の車で近くの駅まで送って別れたのだが、そのときの彼女の言葉が耳にずっと残っている。

「私は神様に何を試されているんだろう?」

偶然の繋がり(2)

ずっと昔の話になるが、息子が小学校に上がる一年前、親子で英語学校の子供向けイベントに参加した。そこで同い年の男の子と出会い、ご両親とお話をしてみると、音楽の趣味が同じだったりして、かなり盛り上がった。途中からうちの夫も合流して話していたら、なんと、そこのご主人が同じ高校の一年先輩だと判明し、びっくり。なにせ、ふたりの出身地はここから離れた他県の田舎なのだ。何かご縁があるのかも…と名刺交換して別れたが、そのまま月日は流れた。

さて、その後、我が家がそのご一家と再会を果たしたのは、息子の中学の入学式だった。息子にとっては、受験塾での何人かの友達を除いては知り合いがまったくいない状況。もちろん私たち夫婦に至っては、顔を見知った人さえいない状態で、入学式を終えて帰途につこうとしていたら、なんとなく見覚えのあるご夫婦がいたのだ。「あ、あの英語学校で会ったご一家だ!」と瞬時に記憶が蘇り、声をかけた。お互いに再会を喜びつつ、子供たちを見ると、なんのことはない、ふたりはすでに受験塾で顔見知りだったという。しかも、中学では同じクラスとなった。

やはりご縁がある人たちだったのだ。

偶然の繋がり(1)

体力維持のため、数年前から近所のジムに通っている。そこで顔見知りとなった年上の女性と話していたら、我が家が以前、暮らしていた山奥の集落に何十年も昔に住んだことがあるという。いまは夫の職場の近所にお住まいで、夫の職場にも知り合いの方々がいらして、さらにはある会合で夫がお世話をしていたことも判明。

ま、これはご近所さんだから、別に驚くことではなかったのだが、息子の同級生のお母さんと話していたら、そこのご主人の勤務先がジムの女性のご主人と同じことが判明。ふだん学校の保護者の方とは、よほど親密にならない限りこういったことは話題にしないのだが、ひょんなことからわかってしまった。これもまた偶然のなせる業?

その後、その方と保護者会の活動で顔をあわせるうちにランチに行こうという話になり、先日、山奥にオープンした知る人ぞ知るお店に出かけた。山や湖や住宅地などいろいろドライブして、最後にその方のリクエストで我が家の近くのパン屋に寄った際、「厚子さんのお宅、この近くなんですよね。どの辺りですか?」と訊かれて説明すると、「もしかして知っているかも…。番地は?」とさらに訊かれて答えると、「やっぱり」。せっかくだから、家まで行くと、「そうです、ここです!」

実はうちのお隣に、以前、彼女のおじさん夫婦が住んでいらしたのだが、お年を召され、私たちが越してくる少し前に近隣のマンションに引っ越されたそうだ。そのおじさまも、彼女のご主人と勤務先が同じで、大学の後輩でもあるご主人を気に入って、他県に住んでいた姪の彼女に引き合わせ、仲人も引き受けてくださったとか。このおじさまがいなかったら、息子の同級生君も生まれていなかった…と思うと不思議な気がする。

そして、そんな方の隣家に私たちは引っ越していたのだ。どおりで…私が引っ越した際に、ジムのおばさまが「その地区のどの辺り?」と訊いてきて、「その近くに少し前までお友達が住んでいたの」と話していたのだ。ほら、なんだかみんな繋がっているような気がしてくるではないですか!?

この世で出会う人たち

昔から、とんでもない場所で知り合いと遭遇するとか、友人・知人が実はほかでもつながりがあったとか、そんな偶然がたくさんあるのだが、これは私に限ったことではないのだろうか。長く生きていれば、こういう偶然も増えていくのだろうか。

大半の人は気づいていないだけで、回りの友人・知人が互いにつながっているというのは、実は普通のことなのかも知れない。これまでの偶然の数々を思うと、この世で私たちが出会う人たちは、最初から決まっているのかなと思ってしまう。この人生で出会う人たちは、まさにご縁のある人たちなのだ。

きょうも息子の同級生のお母さんと初めてのランチに出かけたのだが、その方とも不思議なご縁があることが発覚! これから、今までの数々の偶然を振り返ってみるつもり。(乞うご期待!?)

昨日の敵はきょうの友

たかだか週2日か3日のパートだが、あまりに劣悪な職場環境にどっと疲れている。気分転換にちょっと外で働こうという目論見だったが、こんなひどい人たちの中で時間を過ごすことになるなんて・・・。

先日、珍しく現場トップの上司がオフィスにいたのだが、狸の置物のようにただ席に座っているだけで、何もしない。彼の面前で、スタッフが忙しく働いているのだが、全員の手がふさがっていて電話が鳴り続けても、彼は決して電話に出ない。なのに、スタッフの言動、特に電話の応対には聞き耳立てて、隙あらば説教をするらしい(とあとで聞かされた)。で、その日は私がそのターゲットとなったのだ。

電話を取り続けながら、入力作業も続けて、忙しくしている私を、その狸は呼びつけて、「さっきの電話は、どういうことだった?」と言う。「○○からの問い合わせでしたが、忙しい日の○○の注文は無理してとらなくていいと言われていたので、その日はもういっぱいでしたし、断りました。」と答えると、「じゃあ、ほかの業者だったら、どうした?」とくる。もう面倒くさくて、「どうすれば、いいのでしょうか?」と丁寧にお伺いを立てると、ぐだぐだと説教を始めた。しかし、こう言ってはなんだが、狸の話は要領を得ず、何を言いたいのか、よくわからない。なのに時々、こちらに質問をするので、ものすごく迷惑。テキトーに答えると、「違う。わからないのか?」となるし、「わかりません」と答えても、「わからないのか?」となるし、「さあ、どうすればいいのでしょうか?」と答えても、「わからないのか?」となる。で、また説明が始まるのだが、「そんな話、初耳だよ。誰もそんな説明してくれてねーよ」という内容か、あるいは「研修中に聞いた話と違うじゃねーか。いつも指示を出す人は、違うことを言ってるよ」という内容なのだ。もしかして、ただいちゃもんをつけて、えらそーに説教したいだけのおじさんなのか!? 「あ~、疲れるな~」と思いながら、しおらしく話を聞いて、席に戻ったのだが、なんで説教されたのかよくわからない。だって、結局、私の電話の対応は間違ってなかったんだよ。(それは狸も認めていた。あの業者は断っていいと。)なんちゅー理不尽な・・・と思っていたら、例のキョーレツおばちゃんが私に話しかけた。

「きょう、お昼、一緒に行こ!」
ぎょ、ぎょえ~!と思ったが、おばちゃんは弁当持参のはず。
「すみません、私、きょうお昼持ってきてないんです」と答えると、「あっそ、じゃあ、一緒に外に食べに行こ」とにこにこ。普段は交互にお昼休みをとっていたのだが、これはもう断れない。逆に、おばちゃんは私に言いたいことがあるのだろうから、これは情報収集のいいチャンスかもと、一緒に出かけた。

おばちゃんによると、きょうの狸の説教はまだやさしい方だという。そりゃ、そうだ、私の電話対応は間違ってなかったんだもん。これまで新しく入ってきた人は、みな狸の説教という洗礼を受けてきたらしい。狸だけでなく、社長の怒号を浴びる人もいるらしい。彼らの過去のイビリや暴言の数々をおばちゃんは教えてくれた。それを聞いて、ここは長くいる場所じゃない、早く脱出しなきゃと思いながら、「そんな中で耐えて、頑張ってらして、素晴らしいです!」とおばちゃんを褒めちぎる私。

その日の午後は、やけにおばちゃんが私にやさしく、協力的で、びっくりしてしまった。そして狸がいなくなると、場がなごみ、嫌味な社員さんたちも口調がやわらかくなり、軽口も出る。なるほど、朝は狸がいたせいで、みんなピリピリしていたのだ。

しかし、こんなひどい職場は初めてだ。客商売とは思えないし、経営陣も人として終わってる・・・。頼むから、あの怒鳴り声だけはなんとかしてくれと思う。あ~あ、疲れた。

業務日誌

新しく始めたパート仕事。2週間の研修が終わり、私ともうひとりの新人パートさんとで、平日の2日か3日で交互に出勤している。せっかく仲良くなったのに、もう職場で顔を合わせることはないのだが、今では平日は毎日のように出勤した方がもう一方に「業務日誌」メールを送っている。まるでストレスを発散するかのように、かなり詳細にその日の出来事を書き綴る。お互い、その場にいなかったのに、手に取るように状況がわかる上に、次の出勤日の予備知識として役に立っている。

相棒さんからのメールには毎回、もう笑うしかないというような事件が記されている(気の毒なんだけど)。例の強烈なキャラ変更おばさんが、元のキャラに戻ったらしい。朝から対応の仕方がわからない電話を何本もとっていた相棒さんは、そのたびに強烈おばさんに訊いていたので申し訳なく思い、その後はセクションの全員に聞こえるように「○○の電話が入っているのですが・・・」と対応していたら、おばさんにこう言われたそうだ。
「あなた、私の名前、知らないの?」
「もちろん、存じております。」
「名前、呼ばないから、知らないのかと思った。」
「・・・・」
おばちゃんが感じよく対応してくれていたら、相棒さんだってわざわざセクションのほかの人にまで呼びかけるようなことはしなかっただろうに。

その後も、相棒さんがわからないことを質問したら、「前に教えたと思いますけど」と社員さんに突き放され、そこでおばちゃんの説明が始まり、「どこがわからない?」と訊かれたので答え始めたら、「いま人が話しているんだから、聞け!」と怒鳴られたのだとか。いやはや・・・。相棒さん、よく耐えてるな~。辞める時は私も一緒に辞めるよ~と思いつつ、応援メールを送ったのだが、この業務日誌のお陰で、なんとか続けられているような気も。私たちの絆だけは深まるのであった。ふぅ。

キャラ変更

始まったばかりのパートだが、職場環境は劣悪な上に同じ部署に「ナイス」な人が皆無という、恐ろしい状況だ。「これは、常にポジティブな意識を持つための訓練なのだ」と自分に言い聞かせているのだが。

中でも厄介な人物が、最年長のパートのおばさん。かなりの年配で、電話をとると大きなだみ声で喋るのでうるさくてたまらない。社員の方が私たちに研修しているのに、その人が席を立ったりすると急にしゃしゃり出て、私たちに偉そうに仕事を教えたり、指示を出したり。もうひとりの新人さんは、私より若い上に、たまたまそのおばさんの隣の席になったものだから、細々と指示や文句をつけられたり、嫌味を言われたらしい。おばさんがここに入ったときは研修なんてものはなく、いきなり仕事をさせられ、うまく出来ないと叱られていたのだとか。わからないから質問すると、「こんなこともわからないのか!」と叱られ、自分で判断してやると、「どうして質問しないのか?」と叱られ、結局、何をやっても叱られていたのだそうだ。そのことをずっと根に持っているのか、直接、叱った相手に反撃できない分、自分より弱い立場の新人をいびっているのかも知れない。

私も研修中に一度、その人の指導を受けて、その嫌味ったらしい口調を聞くこととなった。それまではメモを取りながら研修を受けていた私だが、このおばさんは何かあるとテスト形式でこちらを試すので、メモはとらずに、おばさんの話に集中した。実際問題、おばさんの説明はわかりづらくて、メモをとる気が失せたのもある。すると、それが気に入らなかったのか、「メモは取らなくていいの?」とくる。さらに、「○○はよく出てくる業者だから、○○の業者コードはきょう明日くらいで覚えてな!」とか、「△△の地域コードくらいは、きょう明日で覚えてな!」とか命令するのだ。まだ仕事に慣れてないから、入力作業は常に項目を間違ってないか確認しながら行っているので、たとえコードを暗記したとしても絶対にコードリストに照らし合わせるつもりなので、「別にきょう明日で覚える必要はないじゃん・・・」と思って聞き流した。

そして、その二日後だったか、研修をしてくれる社員さんがいなくなった隙に、いきなりそのおばさんが私の席にやってきて、「○○の業者コードは?」と質問したのだ。「なんじゃ、このおばさん!」とビックリしたが、うまい具合に机に広げていた研修ノートのページにその業者コードが書いてあったので、「xxxxxxxx」と即答。すると今度は、「△△の地域コードは?」ときた。これは覚えてなかったので、素直に「すいません、覚えてません」と答えた。だが彼女は黙って立ったまま。そこでもう一度、「すいません、覚えてません」と繰り返したが、それでも無言。なので、今度は「コードではなく、マウスでクリックして入力していたので、番号は覚えてません」と言ったら、「まあ、いろんなやり方があるわな」と不機嫌そうに自分の席に戻って行き、大きな声で、「ああ、気ぃ悪い!!」と言って席についた。

ところが、このおばさん、私のひとり勤務の初日、なぜかやけにやさしくなっていたのだ。もしかして、社員さんに「新人パートに辞められたら困るから、やさしく指導するように」とでも言われたのだろうか!? 一番、びっくりしたのは、彼女が昼休みに出る際に、「鳩胸さん!」と私に声をかけて、「ガンバ!」という感じのポーズをして見せたこと。いやはや、吹き出しそうになるのを堪えたのだが、いきなりのキャラ変更、ついていけません。

易経、あなどれじ

先日からいよいよパートに出ている。わりと近所で、週2、3日の仕事なので楽勝・・・と思いきや、最初の2週間は週5で研修と相成った。本来の仕事のほかにも、いろいろとやって欲しいことがあるらしく、いくつかの部署を回り、たくさんのことを教えられた。事務所での仕事のはずが、いきなり初日の午前から接客の仕事をさせられ、びっくり。まあ楽しかったけど、冷や汗かいた。ものすご~く忙しいときは手伝いに駆り出されるかも知れないとのこと。うむ。

で、本来の部署での仕事も覚えなくてはいけないことが多くて、たじたじ。システムが複雑すぎるし、不必要に商品の種類が多いし、はっきり言って非効率だな~と思うことも多々ある。さらに、私語も殆どない事務所の空気がたまらない。社長を始め、幹部のおじさん連中の威圧感。さらに、仕事を教えてくれる同じ部署のベテランさんたちも、たまに意地悪な言動があったりして。いまどき、こんなおばさんがいるんだな~と笑いそうになったけど、一緒に研修を受けているもうひとりの新人さんは完全にビビっていた。

毎日、昼休みにはその方とふたりで思い切りグチって、ストレスを発散していたのだが、研修も終盤のある朝、彼女が社員さんに叱られていた。彼女のミスで損失が出たらしい。とはいえ、新人の彼女の仕事はすべてベテランさんがチェックしていたのだから、要は叱っているその本人のチェックミスなんだけど、あからさまな責任転嫁。この複雑なシステムこそが、ミスを誘発していると思うのだが、それを改善しようという考えはないらしい。恐らく社長のケチケチ方針のせいだと思われる。

てなわけで、落ち込む彼女に「気にしな~い、気にしな~い、私たちの会社じゃないし。損失出ても、気にしな~い」と声をかけた。「それから、あのおばさんに意地悪言われても、ひるんじゃダメよ。むしろ笑顔でスルーして、何も気にしてない風を装って。意地悪しても効き目ないと思ったら、もう変なこと言わなくなるだろうし。思い切りバカのふりして、やりすごそう!」と励ました。彼女と友情を築けたのが、この研修の嬉しい副産物だったかも。

研修が終わると、私と彼女は交代勤務となり、職場で顔を合わすことはなくなるのだが、互いにメールで業務日誌交換をしようと約束した。そして研修後の第一日目は私の勤務。家を出る前に久しぶりに易経占いをした。すると、なんとも悪い卦が出るではないか。「ふさがる」という意味もあると。幸先悪いな~と思いながら、いつも通りに家を出ると、道路が渋滞していてまったく進まない(車通勤)。3月というのに雪が積もったものの、家を出る頃には溶けていたのに。これは事故渋滞に違いない。反対車線はスムーズなのに、こちらは1センチも動かない状態が延々と続く。結局、所要時間15分のはずが、出社が1時間20分ほど遅れてしまった。遅刻したのは私だけではなかったのが幸いだったけど。

それにしても、道がふさがっていたなんて・・・易経の言う通り。