無言のしあわせ

年明けからずっと行きたかったインド料理屋。
近くを通るたびにチェックしていたけど、ずっとお休みで心配していたら、営業再開を知らせるハガキが届いたので、早速行ってみた。インドから来る料理人の入国許可がまだ下りない中、少ない人数で再開に踏み切ったらしい。

開店10分前に店内に陣取った私たちは、食べ物が運ばれてくると、もう一気に黙々と食べた。米好きの私も、息子も、ここのナンのあまりのうまさに、米がなくても平気。というより、ナンだけでおいしくて、カレーがなくても平気というくらい。いや、もちろん、カレーもうまい! うまい! うま~い!

しかし、ナンはけっこうおなかが膨れる。そこで、ちょっと一息ついて、はっと気づいた。

「あ~ん、写真を撮るつもりだったのに~。」
殆ど食べあさったあとの無残な写真となりました。
残念ながら、シシカバブとタンドーリチキンは、かけらすら残ってません。

カレー

声に出すことと、耳を傾けること。

昨日の別れ際、「人間らしい気分になれたわ」とイーデスさんが
言ってくれた。殆ど話し相手のいないホームでは息がつまること
もあるだろう。大好きな京都の街で、大好きなお店のケーキを食
べながら、昔の思い出をおしゃべりすることで、彼女の心も少し
和んだかしら。

実際には、私の方が彼女のおかげで楽しい時間を過ごすことがで
きた。私も普段は家にこもっていることが多く、人に会うことも
あまりない。ひとりは苦にならないけど、おしゃべりは大好きな
ので、話し相手がいないと口がなまってしまう。思っていること
をずっと口に出せなかったら、ストレスで死んでしまうかも…と
さえ思う。

悩みじゃなくても、言葉に出して話すことで、自分の思いが明確
になることは多い。言葉にすることで、改めて確認できたり、気
持ちが軽くなったり。
喋り始めるとつい勢いづいてしまうことが多い私は、相手の話に
耳を傾けられる自分になろうと最近は意識している…つもりだが、これもなかなかエネルギーがいる。誰か聞いてくれる人がいる、それだけで人間って癒されるものだ。

さて、誰も話し相手がいない日中の私のうさ晴らし(?)は新聞
を音読することだ。妊娠中に始まった習慣だと思うが、そのせい
なのか、気がついたら子供も毎日、音読している。ときには、ふ
たりして同じ部屋の中でそれぞれ音読していたり。
変な習慣…と思っていたが、最近はボケ防止にいいと聞くし、あ
の宮崎哲弥氏も気晴らしに音読しているらしいし、実際音読する
とすっきりするし、くだらないお喋りするよりは、ずっといいこ
とかも知れない。

このブログも、デジカメを入手して嬉しかったのもあるけれど、
日々の生活の中でたまる思い(?)を吐露する場所がほしかった
のかも。とはいえ、今となってはブログもりっぱなボケ防止策。
さて、きょうは夫が宿直なので、思う存分、音読するか。

*今から、読むつもりのもの。友人が送ってくれた雑誌、わざわ
ざ取り寄せた雑誌など。子供が夢中になって読んでいる漫画もどんな内容なのか読んでみるつもり。

本

しあわせの小道

昨日は知人について思うことを勝手に書いてしまったが、きっと
彼女は愚痴を聞いてほしかっただけなのだな…と、今になって思う。なにか変えるつもりなら、思い悩んだり、相談したりせず、行動しているはずだし。

でも昨日の続きじゃないけど、本当に何歳になっても出会いはある。きょう会ったイーデスさんが、まさにそう。47歳で単身、京都に来て、65歳で日本人男性と結婚。出会いの場所は哲学の道だった。お互いの言葉はよくわからないけど、心は自然と通じ合い、20数年間しあわせに暮らした。

昨年、ご主人が93歳で他界され、今は京都の街から少し離れた場所にある老人ホームで暮らす彼女と知り合ったのは最近のことだ。ホームの近所に暮らす友人に連れられ面白い話をたくさん聞かせてもらった。

きょうは京都に行く用事があったので、途中でホームに立ち寄り、イーデスさんも一緒に京都に行くことになった。なんと、チャーミングな人だろう。体は老いても、高貴で自由な精神を持ち続け、すべてを受け入れる寛容な心、強さをもった人。それは、すべて彼女がこれまでの日々の積み重ねで得たものに違いない。

その人の生きてきた人生が、そのままその人自身に現れるのね。
彼女は常に心の声に従って行動してきたのだろう。

89歳の彼女が、きょう何度も口にした言葉。それはご主人は最高の人だったということと、京都が大好きということ。いい人生を送ってきたとも。

彼女は真の意味で哲学の道を歩んできた人だ。詩人として活動してきた彼女からプレゼントされた今年出版されたばかりの最新の詩集のタイトルも、『Pathways』だった。

edith

幸福への足跡

少し暖かくなって、雪もかなりとけてきたが、それでも屋根から
落ちた雪はまだ高く積もったまま。殆ど空家状態の近所の家の屋根についているのは、ねこの足跡?

空も晴れて気持ちいいし、暖かいと体も動く!
掃除をして、テレビをつけたら江原啓之の人生相談をやっていて、ついつい見てしまう。そしたら、この間、私が知人へのメールに書いたのと同じようなことを言っていて、ちょっと心強くなった。

故郷から遠く離れた街で、自立して生活しているその知人は、そ
れだけでりっぱだと私は思っているが、彼女自身は30代も後半に入り、子供が産めるうちに結婚したい、子供は絶対欲しい、でも本当に産めるだろうか…などと心配している。
結婚もしていない、つきあっている人もいないのに、まだ起きて
いないことを心配している。それより目の前の問題から考えた方
がいいのでは…と思ってしまう。

今、自分が幸せかどうか。Yesなら、それでいいし、Noなら、その状態を変えればいい。それの繰り返しでいいんじゃないかと思うけど、人生ってそんな簡単なものじゃない!?

本当の出会いだって結婚だって、何歳になっても起き得るし、自
分で子供を産めなかったとしても、母になることはいつだって可
能だ。人を育てること、母親の役割を果たすことは、その気さえ
あれば、誰でもできる。年なんて、関係ない。

私は子宝に恵まれたが、いまだにこの子はどこから来たのだろう
と思うことがある。自分の子、というより、授かりものの感覚だ。ときに、自分の思い通りにならないと、きぃきぃ怒ってしまうけど。「社会から今だけ預かって育てていると思った方がいい」と言われたことがあるけれど、自分でもそう実感する。自分の意志で子供をもったつもりでも、本当のところは、天から遣わされたのだと。

しあわせは、状況じゃなく、自分の心の状態で決まるもの。
今、しあわせじゃなかったら、結婚してもしあわせになれないと
思うけど、今の彼女に私の言葉は届かないかな~。

neasi

バレンタインデー

子供はどこで聞いてきたのか、「きょうはバレンタインだし、
お母さん、チョコレートケーキ買ってきて。おとうさんとぼ
くはお留守番しとくし」と言われてしまった。

人気のお店に行ったのは、もう夕方だったので、チョコレー
トケーキは売り切れ。他のケーキも残り少なくなっていた。
辛うじて、カカオケーキとチョコシフォンをゲット。
私はいまひとつチョコが好きではないので、自分用に別のケ
ーキもしっかり買った。

炊飯器だけはセットしていたのだが、帰宅時間が予想外に遅
くなってしまったので、おなかをすかせた夫がすでに夕飯の
準備を始めていた。おお、ラッキー!
(そうか、この手があったか…。)
そしてテーブルには、チョコレートが! 写真のチョコは、
夫と息子のを合わせたもの。どっちがたくさんもらったのか
は、内緒。

チョコ

雪祭り

きょうはこの過疎地区で雪祭りが開催された。
おととし、去年と雪不足で中止になったので、私たちにとっては初めての雪祭り。思った以上に大きなイベントで、大勢の人が集まっていた。

雪の中では、大人もみんな、無心に遊んでいる。雪を見ているだけで、楽しい。久しぶりに、友達にも会えた。まるで冬ソナの世界!・・・と友達も喜んでくれた。なのに、ロマンチックな雰囲気の中、またも食べ過ぎてしまった私。

「おまえが食べ残すのがいけない」と、心の中で子供に文句を言った。

雪祭り

夜景を見る人たち

バイオリズム低調の日に行ったカフェを再度訪れた。
きょうは、三人とも上機嫌。

カフェは丘の上の大学のキャンパス内にあり、カフェの建物は学生さんたちの手作りらしい。建物の外では、不思議な人形たちが町を見下ろしている。ちょっと不気味。

ここはセルフサービスということもあり、リーズナブルな値段で、おいしい食事ができる。しかもオーガニック。
近くのテーブルで、三人のおばさんたちが食後のケーキを食べ始めたのを見て、息子も「あとで、あれを食べる!」と言い出した。「私も!」と、心の中でつぶやいた。

ところが、ケーキは売り切れていた。じゃあ、別の店に行こう
と丘を下り、買い物をすませて近くのカフェに入ると、なんとさっきのおばさんたちがいた。コーヒーを飲みながら、相変わらず話している。まさに「女三人集まると…」だ。私たちが店を出るときも、まだまだ話は続いていた。まさか、喋り疲れて、またケーキ食べたりしないよね!? 別に、いいけど。

夜景

こだわり

今朝はカーテンを開けると、雪が舞っていた。しかも屋根から、つらら。

きょうは夫も子供も休み。世間的には三連休という人が多いのだろうが、うちの夫は職業柄、日曜・祝日は基本的に休みではない。休んでも支障がない日に休むので不定休。ただ、今の部署になってからは、子供の休日に極力あわせて休んでもらっている。といっても週休一日だから、雑用や買い物や子供の相手であっという間に過ぎてしまう。

だけど、きょうは雪も降ってることだし、たまにはのんびりしようと三人で久々に朝寝坊。一日家でなにもしないで過ごす休日!なによりも、風邪気味の夫にゆっくりしてもらおう…と思ったのだが、結局、犬の散歩も雪かきもまかせてしまった。しかも、近所のおばちゃんからにしんの麹漬けや漬物までもらってきてくれた。(その前日には大量の辛子明太子ももらってきてくれた。)お陰で、きょうは殆ど夕飯も作らなくていい! ラッキー!

こういうとき、食べるものに決して文句を言わない夫はありがたい。子供も、白いご飯さえあれば、文句を言わない。私も食意地は張っているが、あんまりこだわりはないかも知れない。

窓外

何日か前に久々に電話で話した友人が、私のこだわりのなさに驚
いたエピソードを話してくれた。私にはまったく記憶がないのだ
が、その昔、私が彼女に「あ、靴を買わないといけない。つきあってくれる?」と言うと、たまたまそこら辺にあった靴屋に入り、足さえ入ればいいという感じで、適当に、まるでネギでも買うかのようにあっという間に買い物を終えたのだという。彼女なら、雑誌などで流行りの靴などをチェックして、自分の気に入る靴がみつかるまでいろんな店を探し回るらしい。

そういえば、昔、彼女から「厚子ちゃん、どうしてそんなに見栄
がないの?」と訊かれて、ビックリしたことは覚えている。いや、私なりに見栄はいろいろあるんだけど…それがズレてるのかな?

私にとって、靴は履ければいいだけで、それ以上にあんまり意味
がない。なるべくすてきなデザインがいいけど、そこにこだわっ
て探し回る時間があったら、もっとほかのことをしたい、と思う。要はずぼらで、ファッションに興味がないということか。
ちょっと女としては反省。

電話の友人は、いい意味でのこだわりがあって、面白いモノやヒ
トを探しだし、そこにすてきな物語を見出して、あったか~い雑
誌を作っている。才能のある人は違う、と思う。

いずれにせよ、どこにこだわって、どこにこだわらないかに、そ
の人の価値観が現れる。なるべく、お金やモノに関わることには
時間やエネルギーを費やしたくない、というのが私のポリシー?
だが、結婚相手にはこだわったぞ~。(だから、こんなに遅くな
った!)逆に夫の方はこだわりがないからこそ、私と一緒になっ
たのかも。ありがたや~。

観察力

私はわりとなんでも真に受けるとういか、見たまんまの形で
受け止めてしまうのだろうか。しばらく時間が過ぎて初めて、
その人の本質を見誤っていたことに気づくことが多い気がす
る。しかも、この年になってますますその傾向が…。
要するに、観察力が足りないということかな。
逆に言えば、見たまんまの人が少ないということか。

子供はよく親のことを見ているよなあと感心する。知らない
うちに親の真似などするから、こっちはドキッとすることも
ある。私って、こんなことしてたんだわ~と。

もひとつビックリするのは、夫の鋭い観察力。モノマネ好き
の夫は、ときどき私のモノマネも披露して笑わせてくれる。
「え~、私にこんな癖があったの~?」と初めて気づく。自分の
言動を客観的に見て、はっとする。もしかして、自分自身の姿も見誤っていたか?

いずれにせよ、新たな発見は楽しい。
それに、そんなに観察されていたなんて嬉しい。
観察力の度合いは愛情の深さに左右されるのかしら!?
そう考えると、なんか腑に落ちた。本当に大切な人、愛情を
感じる人については、見誤ったことはないぞ。(たぶん)。

きょうは、裏のおばちゃんがアクぬきをしたフキを持ってき
てくれた。このところ、ちょっと暖かくなって活動しはじめ
たなと思っていたら、山にフキを採りに行ってたなんて、さ
すがだ。引っ越してきた当初は、性悪そうなおばちゃんで嫌
だなあと思っていたのに、単におしゃべり好きのいいおばち
ゃんだった。この見誤りも、結果オーライということで、さ
っそくフキをいただきました。

やm

今年こそは。

家の中にいると寒いけど、外に出ると暖かいようだ。
今まで一匹も見ることがなかった虫が出てきたし、雪がとけた道にはサルのうんちがいくつも落ちてる!
でも、体感的にはまだ寒い。自分の感覚って、あんまり頼りにならないな~。

きょうは久々の晴れなのに、家にこもって確定申告の準備にいそしんだ。毎年、ギリギリになって焦るので、今年こそは早くすませるのだ~。
ところが、必要な書類がどこにいったかわからなくて、無駄な時間がかかってしまう。最初からきちんと整理していればよかった…と、毎年この時期に思う。

この間から、冬の間は物置状態となっている私の仕事部屋に久々に入りこみ、ごそごそと書類探しを始めたのだが、寒い日は部屋の気温が零下になっていて、なかなか作業が進まなかったのだ。

それでも、なんとかきょうでほぼ完成。ほっ!
今年からは、ちゃんと書類を整理します。(宣言!)
さあ、これで安心してサッカー見ようっと。

enon