第44回:比叡山の『お坊さんと話そう』お経について(その3)天台宗の経本(2020.05.31.)

「お経について」の3回目。今回は、天台宗の経本を二種類、ご住職に見せていただきました。折れ本の「台宗課誦(たいしゅうかじゅ)」、そして和綴じ本の「法華懺法(ほっけせんぼう)、例時作法(れいじさほう)」です。法華懺法とは朝のお勤め、例時作法とは夕方のお勤めを意味します。たとえば朝には、法華経の21番目のお経、「神力品(じんりきほん)」を読むのだそうです。今回も耳に馴染みのない仏教用語がいくつも出てきました。回旋譜(かいせんふ)、博士(はかせ)、荘厳(しょうごん)など。なにも知らない私にとって、お経の世界は広すぎて、深すぎて、どこから質問していいか、わからないのですが、次回さらにお話を伺えたらと思います。(鳩胸厚子

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第43回:比叡山の『お坊さんと話そう』お経について(その2)大蔵経と台宗課誦(2020.05.24.)

前回から始まった「お経シリーズ」。まずはお経がどれくらの量があるのでしょうか? ご住職によると、大正時代に日本の仏教人が10年かけて、あらゆるお経を集めた『大正新脩大蔵経(たいしょうしんしゅうだいぞうきょう)』を編纂したのだそうです。一般人でも図書館で、あるいは現在はインターネットで閲覧できるのだとか。これを略して、大蔵経(たいぞうきょう)と呼ぶそうですが、おおまかにインド撰述、中国撰述、日本撰述のカテゴリーに分かれているそうです。天台宗では、『台宗課誦(たいしゅうかじゅ)』という経本があるそうですが、比叡山延暦寺ではこれ以外のお経、声明なども唱えているとか。このシリーズは、まだまだ続きそうです。(鳩胸厚子

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第42回:比叡山の『お坊さんと話そう』お経について(その1)比叡山とほかのお寺で読むお経はどう違う!?(2020.05.17.)

家で心静かな時間を過ごすため、読経をしてみてはどうだろうと考え、ご住職にさっそくお経について伺ったのですが、お経は数が多い上に、あまりに広範囲なトピックで、きょうはほんのさわりだけで終わりました。私のようなまったくの素人に、一から説明してくださるご住職に感謝です。きょうのお話で耳にしたキーワードは、「私はこのように聞いた」という意味の『如是我聞(にょぜがもん)』、「相手に応じた適切な方法で説法する」という意味の『対機説法(たいきせっぽう)』、そして「身も命も惜しまない」という意味の『不惜身命(ふしゃくしんみょう)』でした。次回もまたお経について、さらにきいてみたいと思います。(鳩胸厚子

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第41回:比叡山の『お坊さんと話そう』座禅の勧め:比叡山の四種三昧(2020.05.10.)

新型コロナの影響で外出自粛生活が続く中、前回の「写経」に続いて、今回は「座禅の勧め」をお送りします。世の中に不安が渦巻いていても、家の中で心を落ち着けて、5分でも座禅をすることで、心穏やかに一日を過ごしましょう。比叡山三年籠山修行中に「四種三昧」(ししゅざんまい)という修行をされたご住職に、今回は90日間のお堂の中でひとりきりの座禅修行体験について伺いました。四種三昧とは、①非行非坐 ②常坐 ③常行 ④半行半坐 という4つの修行を指すそうです。ご住職は、この中の常坐三昧を選び、24時間×90日間の座禅をされたとか。途中、身体が痛くなったり、眠くなった場合は、「経行(きんひん)」といって身体を動かすことができるそうですが、90日間、延々と座禅なんて、私にはとても想像できません!そんな私が、家で気軽にまずは5分から座禅を始められるよう、ご住職からアドバイスをいただきました。中でも、とりあえず1か月続けてみて、自分の変化を見てみるのが良いのでは!?とのお言葉が心に残りました。そうそう、座禅の間、「心を無にする」なんて無理なので、静かに考えたり、記憶を辿っていくのがいいそうです。何もしなかったなぁという、なんの変哲もない一日も、自分の人生の一日だというご住職のお言葉を今、しみじみ思い出しています。(鳩胸厚子

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第40回:比叡山の『お坊さんと話そう』写経の勧め:比叡山写経の祖、慈覚大師円仁(2020.05.04.)

今年のゴールデンウィークは、帰省もできず、自宅で過ごしている方が多いことでしょう。そんな時にお勧めしたいのが、写経です。といっても、実は私も今からやってみようと思っているところ。そこで、きょうは写経について、ご住職にお話いただきました。比叡山における写経の祖は、3代目天台座主、慈覚大師 円仁だそうです。法華経の中に「五種法師(ごしゅほっし)」という記述があり、そこでお経の扱い方が説明されているのだとか。具体的には、受持(じゅじ)、(どく)、(じゅ)、解説(げせつ)、書写(しょしゃ)の五つ。また、御朱印の本来の意味も教えていただきました。詳しくはポッドキャストでお聞きください。(鳩胸厚子

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第39回:比叡山の『お坊さんと話そう』延暦寺も新型コロナで拝観停止となりましたが…(2020.04.26.)

前回の収録から9か月以上が過ぎてしまいました。この間、ご住職自身にも職場で大きな変化があったようですが、世の中も新型コロナで一変。外出自粛で、比叡山延暦寺2020年4月20日から拝観停止となりました。けれど、お寺の中ではいつも通り、僧侶の方々がお勤めをされているとのこと。私たちも今は参拝できないけれど、この時期、家の中で一緒に祈ることはできるはず。ご住職から、この点についてもアドバイスいただきました。中でも、故・葉上照澄阿闍梨の「運心回峰(うんじんかいほう)」のお話が、とても心に残りました。(鳩胸厚子

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第38回:比叡山の『お坊さんと話そう』比叡山の阿闍梨(あじゃり)さんとは?(2019.07.14.)

京都土産として人気の「阿闍梨餅」の「阿闍梨(あじゃり)」は、比叡山の阿闍梨さんのことだと知ってましたか? 天台宗では、比叡山の千日回峰行を終えられた僧侶を一般的に阿闍梨さんと呼んでいますが、阿闍梨さんの正確な定義や、どうすれば阿闍梨さんになれるのか…といったことをご住職に訊いてみました。(鳩胸厚子

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第37回:比叡山の『お坊さんと話そう』比叡山延暦寺では何を祈っているのか(2019.06.16.)

令和になって第一回目のポッドキャストでは、「比叡山延暦寺の数々の法要で、お坊さん方はいったい何を祈っていらっしゃるのか!?」という私の素朴な疑問をぶつけてみました。仏教の総合大学ともいわれる比叡山では、日本の仏教のあらゆる宗派の要素がほぼすべて網羅されているようですが、それぞれのお経や修法によって、祈る内容や目的が変わってくるのでしょうか。(鳩胸厚子

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第4回:鳩胸厚子の「人生は奇跡の連続!」2019.05.17.

この5月から新天皇の即位とともに新しい令和の時代が始まりました。きょうは、新天皇陛下のご成婚の頃(平成5年6月9日)、私の回りで起きた小さな偶然についてお話します。(当時の)皇太子ご成婚直後、私の友人にも生涯の伴侶との運命の出会いが待っていたのです。

私もこんな偶然を経験したよ!」というエピソードがある方は、ぜひぜひhatomuneatsuko.com問い合わせページからお知らせください。たくさんの奇跡を皆さんと共有できたら、もっと楽しくなりそうです。

第36回:比叡山の『お坊さんと話そう』春の延暦寺-連休中の行事など(2019.04.28.)

4月4日~11日の御修法のあとも、春は法要が盛りだくさんの比叡山延暦寺。ここでしか行われない数々の法要の舞台裏について、ご住職からお話を伺いました。4月22日上宮太子講式4月26日廣布薩が終わり、今年は特別に4月28日から5月1日まで『天皇陛下御即位奉祝御修法』が行われます。また連休中は、西塔で「さくら祭り」を開催。普段は非公開のにない堂座禅写経ができるそうです。比叡山の麓の坂本地区でも、5月2日慈眼堂で、5月3日滋賀院門跡で法要があるほか、地元のお祭なども催されるとか。私もこの連休中に比叡山の桜を見に行こうと思っています。(鳩胸厚子

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