第41回:比叡山の『お坊さんと話そう』座禅の勧め:比叡山の四種三昧(2020.05.10.)

新型コロナの影響で外出自粛生活が続く中、前回の「写経」に続いて、今回は「座禅の勧め」をお送りします。世の中に不安が渦巻いていても、家の中で心を落ち着けて、5分でも座禅をすることで、心穏やかに一日を過ごしましょう。比叡山三年籠山修行中に「四種三昧」(ししゅざんまい)という修行をされたご住職に、今回は90日間のお堂の中でひとりきりの座禅修行体験について伺いました。四種三昧とは、①非行非坐 ②常坐 ③常行 ④半行半坐 という4つの修行を指すそうです。ご住職は、この中の常坐三昧を選び、24時間×90日間の座禅をされたとか。途中、身体が痛くなったり、眠くなった場合は、「経行(きんひん)」といって身体を動かすことができるそうですが、90日間、延々と座禅なんて、私にはとても想像できません!そんな私が、家で気軽にまずは5分から座禅を始められるよう、ご住職からアドバイスをいただきました。中でも、とりあえず1か月続けてみて、自分の変化を見てみるのが良いのでは!?とのお言葉が心に残りました。そうそう、座禅の間、「心を無にする」なんて無理なので、静かに考えたり、記憶を辿っていくのがいいそうです。何もしなかったなぁという、なんの変哲もない一日も、自分の人生の一日だというご住職のお言葉を今、しみじみ思い出しています。(鳩胸厚子

(*この番組は、iTunes等でも聞くことができます。購読ボタンを押すと、更新時に自動的にエピソードが追加されます。なお、番組についてのご質問は、https://hatomuneatsuko.com/ のお問い合わせのページからどうぞ。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です