現場主義

最近、熟年夫婦熟年離婚をテーマにしたテレビ番組や記事などをよく見かけます。先日も、近所の奥さんが「今まさに恐ろしいことが起ころうとしているのよ」と言うので何事かと思ったら、間もなくご主人が定年になるとのこと。家のことも、地域のことも殆ど知らないご主人が、突然、一日中家でごろごろするようになったら…奥様にとっては、恐怖でしょう。

横着者でわがままな私は、夫や子供にどんどん用事を言いつけて(!?)います。最初は私が忙しいときは、その状況を察して、家事を手伝ってくれることを期待していましたが、こちらが勝手に期待するだけでは何も起こりません。いつ、なにをして欲しいか―具体的に相手に伝えなくてはいけません。これ、職場でも同じことかも知れませんが。

同じ作業を経験すると、お互いの気持ちも前より理解できて、アイデアを出し合うこともできるような気がします。例えば、先日の保育園の問題も、先生方と普段からやりとりをしているお母さん方の間で不満がたまっていたわけですが、育児に積極的に参加しているお父さん方は、最初から真剣に対応してくださいました。育児はもっぱらお母さんまかせというお父さんの中には、「お母さんたちが集まって、なにをごちゃごちゃ騒いでいるのか? あんまり面倒なことにならないように」と冷めた反応もありました。具体的な話を知って初めて、「それは、あかんなぁ」と問題意識を持ってくださいましたが、日常の育児の現場を知らないと、「当事者」意識が欠如するのでしょう。

うちの夫も、最初は感情的に熱くなる私を冷静に見ていたようですが、自分も先生方と直接、話をしてみて、やっと私の気持ちを理解してくれました。問題を共有しないことには、問題解決に向けて共に歩むことはできません。

複数のお父さん方にも積極的に関わってもらって、今回の問題はなんとか落ち着きつつありますが、それでも「お父さん方の参加が少ない!」という女性陣からの声も聞こえました。

仕事の現場も大切ですが、家庭の現場にも普段からしっかり足を踏み入れて、「傍観者」や「部外者」にされないよう、気をつけてくださいね、お父さん方

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