郵政民営化

郵政民営化のあおりで、先月からここの郵便局の集配業務が廃止された。
郵便配達人の方々は今までと同じだが、街中の本局から直接、配達のた
めだけにやって来る。

その結果、郵便が届くのが遅くなった。山間の広い地域なので、恐らく
一番奥の地区に郵便が届くのは、午後になるのではないだろうか。新聞
も郵送に頼っているのに、午後に届く新聞なんて…。

数年前に農協もなくなり、今では郵便局が唯一の金融機関となった。車
もない、ひとり暮らしのお年寄りは、郵便配達のお兄さんやおじちゃん
に貯金の出し入れや郵便物を頼んだり、ときには雑談をしていたのに、
今ではそれもできなくなった。これから冬がやってきて、雪が積もれば、
郵便が届く時間ももっともっと遅くなるのだろう。

経費のことも考えなくてはいけないし、効率重視ももっともなことだけ
ど、こうやって日々の生活が味気なくなっていくのは悲しいことだ。都
会と田舎に、同じシステムを当てはめようというのが、そもそも間違っ
ていると思うのだが、田舎に暮らしたことのない人には想像ができない
に違いない。

rammikko6

“郵政民営化” への2件の返信

  1. 『郵政民営化』と言われても,我家の周辺には何も影響がないので
    特に困るとか、深く考えた事がないのですが…。
    確実にそう言う地域・現象がおきてしまっているんですね。
    この頃,特に思うのですが 政治・経済,教育,環境,人間関係
    … 
    社会のあらゆる面がなんか 少しずつおかしくなっている様に思います。
    かと言って 私は何もできず自分の周囲をガードするだけですが・・・。

  2. 私も田舎に越してきて、初めて実感しました。この国は、都会の人たちを中心に考えられているのだなぁと。地方にしても、既得権益者が動かしているんだなぁと。この集落では、バスの本数も減らされようとしていて、お年寄りはますます困るだろうと思います。なにか他の方策をみつけないと。
    みんなで助け合っていくのって、言うは易し、行うは難し、ですね。

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