入院中の母と、ひとりで留守番している父の様子を見るために、
再び息子と実家へ向った。出勤する夫の車で近くの駅まで送っ
てもらい、昼前には到着。
不思議なもので、私たちがやって来ると、母の具合はよくなる
のに、私たちが帰って数日すると、また悪くなったりと一進一
退。気力というものが、意外と関係しているのかも知れない。
ひとりで留守番をする93歳の父も心配だったが、父はむしろ母
が入院したことで心身ともにしっかりしてきた。自分が母を支
えなければと思っているのだろう。
最近は、以前のようにほぼ毎日、母の見舞いに通っているとい
う。耳が遠いので、あまり役には立たないのだが、延々足をも
んだりしているらしい。父はそれを母が喜んでいると嬉しそう
なのだが、母は母で父が嬉しそうにするからやってもらってい
ると言う。お互いに相手を心配し、自分が相手を支えなければ
と思っているのが、なんとも微笑ましい。
そんなふたりを見ていて、私と夫もこの年までこんな風に仲良
くいたいものだ…と羨ましくなった。そのためにもまずは健康
に気をつけよう。
それにしても、恐るべし孫パワー！ これにまさる治療薬はな
いようだ。
