BULL/ブル 法廷を操る男

12月5日に『NCIS ~ネイビー捜査班~』について書いたけれど、長年、トニー・ディノッゾを演じたマイケル・ウェザリー主演の新しいドラマ『ブル 法廷を操る男』を我が家でもようやく見始めた。実は第一話を録画し忘れるという大失敗をしてしまい、第二話からのスタート。ディノッゾ好きの夫と子供が、このドラマにはなぜか興味を示さなかったので、私がまずはひとりで見てみたところ、今までにない視点のお話で、かなり面白い。これはぜひ見るべし!と、夫と子供に見せたところ、ふたりとも気に入ってくれた様子。それ以降、このドラマを三人で楽しんでいる。

マイケル・ウェザリー演じる心理学博士ブルが率いるチームは、毎回、クライアントのために、科学に基づいて裁判を有利に導いていくのだが、そのために擬似陪審員を集めたり、いろいろと斬新な手法が披露される。アメリカならではの裁判ドラマだが、単に「勝てばいい」というのではなく、毎回、ちょっとウェットな人間ドラマがあるのもいい。

製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグに加え、「ブル」のモデルでもあるフィル・マッグロウ博士も名を連ねているが、ちょっと調べたところ、「ブル」と違ってマッグロウ博士本人はなかなか問題が多そうな人物である。心理学に基づく自己啓発セミナーで成功し、その後、オプラ・ウィンフリーの訴訟の戦略アドバイスを担当したことで「オプラ・ウィンフリー・ショウ」に出演。それがレギュラー出演に発展し、やがて自分の番組「ドクター・フィル・ショウ」を持ち、ベストセラー本を出し、2015年には年収7千万ドルで、フォーブス誌の「世界でもっとも稼ぐ有名人」の15位にランクインしている。しかし、彼自身も何度も訴えられたり、心理学の手法を批判されたりと、いろいろと問題を起こしている気配。一番ひどいのでは、ダイエット食品を姉たちと売り出し、自分の番組で宣伝していたが、科学的根拠がないのに虚偽の宣伝をしていると集団訴訟をされそうになり、その事業から撤退したようだ。お金が大好きな人なのだろうけど、う~ん、ドラマの「ブル」のイメージが崩れてしまった。ま、現実って、そんなもの!?

ああ、これでまたドラマの世界に現実逃避することに~。

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