積み重ね

きょうはひな祭り。
朝、保育園の給食メニューの「五目ずし」を見て、息子は
「イクラ嫌いやし、行きたくない」と言う。「イクラはの
ってないよ。四角いお寿司じゃないから、きっと気に入る
と思うよ」と言って送り出した。
案の定、息子は「きょうのおすし、おいしかった!」と帰
ってきた。そう、食わず嫌いはよくないのだ。

このところ、裏のおばちゃんがネコヤナギやセリを採って
きてくれていたが、昨日は魚(あまご?)を持ってきてく
れた。街から来ていた釣り人に話しかけ、もらってきたそ
うだ。たくましい!
私も、食わず嫌いはよくないと、がんばって魚をおろして、
フライにした。あっさりして、おいしかった~!

昨日は夫を絶賛してしまったが、最初から、こんな風に毎
日笑っていたわけではない。つきあい始めた頃は、話もあ
まり盛り上がらず、話が合わないのかも…と思ったりした。
職場の同僚や、同級生の男たちの方が、もっと楽しく話で
きたぞ、と。

そりゃ、恋愛対象じゃない男の前では、私も得意のマシン
ガントークをぶちかませた。でも、彼の前では緊張して、
普段通りに話せない。上沼恵美子も言っていた、恋をしたら
途端に漫才が面白くなくなったと。

それでも、一緒に暮らすようになり、同じものを見て、同じ
ものを食べて、共通の体験を重ねていくうちに、話もはずみ、
感性まで似てきたような気がする。ふたりだけにわかるキー
ワードが増えていき、互いの笑いのツボもわかるようになっ
た。気がつくと、同時に同じ言葉を発していたり、テレビに
同様の反応をしているから面白い。

日々の積み重ねとは、こういうことかと実感する。
大切にしなきゃ。

魚

霜柱

昨日の朝は雪が降り、今朝は霜柱が立った。
まだまだ寒い。

この山の中でも、いよいよインフルエンザが蔓延して
きたらしく、小学校は全校のほぼ半数が欠席したとか
で、きょうの午後から休校。(といっても、全生徒数
が20名弱。)保育園でもぽつぽつ欠席者が増えている。
しかも、A型に感染した子とB型に感染した子がいるの
だとか。

仕事が忙しいときだけに、わが子はなんとか感染しな
いでほしい。子供って、めちゃくちゃ忙しいときに限
って病気になったりするのよね。大きな仕事を抱えて
大変なときに水疱瘡にかかったり、インフルエンザに
なったり。そのインフルエンザを私ももらって、さら
に大変なことになったっけ。
家で好きな時間にできる仕事とはいえ、締め切りがあ
る。それも、かなりタイトな。締め切りを破ったこと
がないのが、私の唯一の自慢なのだ。

宿直明けの夫が、たくさんのお土産をもらってきた。
酒にワインに大量のクッキー。だてにパソコンおたく
をやってるわけじゃないのだな、と改めて見直した。
パソコンのサポートセンターとして職場の方々のお世
話をときどき頼まれるらしい。

パソコンや家電や配管に強くて、力仕事も運転もいと
わず、皿洗いも手伝い、肩もみもしてくれて、先週末
は部屋の模様替えもしてくれた。その上、笑わせてく
れる。これ以上、なにを望むことがあるだろうか。

それに比べて、この私…。
こんな私と一緒になった彼を、友人は「チャレンジャ
ー」と呼んでいる。

霜柱

春よ来い

三月になったというのに、今朝も雪!
それでも三月というだけで、春も近いとちょっとうきうき。
と同時に、時の流れの速さに焦る気持ちも。
仕事をいくつも抱えて、思うように家事やその他の用事が
進まないので、ちょっとイライラしているかも。
新聞も思う存分、読めないでいる。

きょうは夫が宿直なので、子供を早く寝かせたら、思い切
り仕事をしよう!と思っていたけど、やっぱり眠くなって
きた。たぶん、このまま子供と一緒に寝てしまうな。

京都駅で一緒に食事をした友達から、「鳩胸家は三人いっ
つも一緒だよ~って感じ」だねと言われた。夫の宿直が多
いのがたまにきずだし(それでも月三回に減った!)、
長期休暇なんてのもないけれど、基本的には一緒に行動し
ているかも。

特に、こういう田舎に暮らすと、スーパーへの買い物、灯
油を買いに行くことすら、ちょっとしたイベントになる。
この間は、スーパーからの帰り道、近くのスキー場の花火
大会を偶然、目撃して感動。
夏の暑い夜、食後のアイスクリームを買うためだけに、20
分ほどドライブしてコンビニに行ったのも、いい思い出だ。

きょうという日は、この一日限り。子供が4歳の冬は、この
冬だけ。今の状態で一緒にいられるのは、今このときだけ。
そう思うと、ただ一緒にいられるだけで、いいと思う。

35歳で電撃結婚して、40歳でこの世を去った私の大好きだ
った先輩が、「結婚生活ってどんな感じですか?」と尋ねた
らこう答えてくれた。「毎日が修学旅行みたいな感じだよ。
ほら、布団に入ってからも友達とお喋りがつきなくて、楽し
くてなかなか眠れないっていう感じ。」

今、彼女の言っていたことが、なんとなくわかる気がする。
とりたてて事件はなくとも、笑いや涙には事欠かない日々。
夫が宿直でいない日は特に、そういう日々に改めて感謝する。

会えない時間が、愛育てるのか~。

*写真は、昨日、友達の庭で撮ったもの。

水仙