鹿のしわざ

やっと暖かくて、いい天気になった。
いろんな花も咲いて、外に出ると草花の匂いを感じる。
しかし…うちの玄関前はなぜか寂しい。あちこちに生
えて珍しくもないシャガと菖蒲を植えているのに、花
が殆ど咲かないのだ。とこの間から思っていたら、と
うとう数少ないシャガの花もなくなっていた。

これ、すべて鹿のしわざに違いない。鹿しか考えられ
ない。花だけでなく柔らかい葉も食べられている。山
のふもとに敷き詰められたように咲いているシャガは
食べずに、我が家の前のほんの少しのシャガを食べる
なんて。

近所の人は、シャガなんて、よっぽど食べるものがな
いときしか食べないと言う。我が家のシャガが食べら
れるようになったのは、確か去年から。だんだん暮ら
しにくさを増すこの地区。このままだと、いずれ鹿し
かいなくなってしまうのでは…。

先日テレビで、逢坂厳という東京の大学の先生が、過
疎化の進む地方では、本当に危機感をもつ若手は保守
でありながら改革を求めていて、実は彼らの敵は自分
の親だったりする…と話しておられて、この方は本当
に地方の実態をよくわかっていらっしゃると膝を打つ
思いがした。

政治家でも学者でも評論家でも、本当に実態を見てき
て喋っている人は、どれだけいるんだろう。普天間を
始め、重要な問題の数々は所詮、他人事なんだろうな。
危機意識が薄いのはそのせいかも。

私は家まで迫ってくる鹿にもなんの手立ても打てず、
ますます無力感。初めての仕事にも手こずって、苦戦
中…。

*セッコクは吊るしてあるので、鹿被害を免れている!
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