ほころびたけど捨てられない母のTシャツ

もう誕生日がめでたくもない年齢になったけれど、真夏に生まれた私は誕生日がくるたびに思うのだ。こんな暑い時期に出産した母は、さぞ大変だったろうなと。当時はまだ病院にエアコンはなかっただろう。

誕生日母に感謝する日なのだと、年々、強く思う。

母が亡くなった後、母の衣類は殆ど処分したのだが、自分でも着られそうなものはせっかくだからと持ち帰った。殆ど未使用に近いと思われるTシャツも何枚かあったので、「母もTシャツを持っていたんだ~」と意外に思いながら、それ以降、私が愛用している。夏に限らず、一年中、ジムで運動をするときに着ているのだが、襟のあたりがくたびれてきて、ほころびているところもあり、そろそろ処分しなくちゃなぁと思いつつ、処分できずにいる。そして、いまだに家の中で着ていたりもする。

母のTシャツだと思うから、捨てられない。ほころびていても。でも、このまま着続けるわけにもいかないし、どうしたものか。
来年の誕生日まで、悩んでいるかも知れない。

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