横田めぐみさん(拉致被害者全員の救出を求める集い)

先週、実家の最寄駅に降り立ったときにチラシをもらい、これは絶対出席せねばと思い、きょうの午後、実家近くの市民センターへ向かった。横田めぐみさんのご両親を迎えての「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求める」集いだ。

地元の市長や前衆議院議員はじめとした来賓の言葉、そして拉致問題を巡る状況に関する講演、横田さんご夫妻の講演とかなり長時間の催しだった。きょうのうちに車で自宅に戻らなくてはならない私は、横田さんご夫妻のお話が終わった時点で会場を出たのだが、最初から最後まで胸がしめつけられ、またじりじりとした現実の危機感に襲われるような思いだった。テレビや新聞では報道されない、生々しい情報がいっぱいだったから。

--昔も今も日本各地にどれだけの北朝鮮工作員が頻繁に出入りしているか、またその手引きをする協力者や工作員が国内にどれだけいるか。拉致は決して他人事でもなければ、過去の事件でもない。この国は安全だと、日本人は思い込んでいるだけ。もし拉致などの被害にあっても、国は本気で助けようとはしてくれない。有権者である国民が動かなければ、政治家は動かないし、政府も動かない。ハガキ一枚でいいから、拉致担当大臣や文科大臣に送ってほしい。行動を起こしてほしい。-ー

講演者の訴えは以上のようなものだった。テレビでしかお姿を拝見したことがなかった私にも、めぐみさんのご両親が年を重ね、以前より老いておられることは明らかだった。70代半ばでなお強行スケジュールでの講演活動を続けておられるのは、国民を動かさなければ、国が動かないのを実感しておられるからだろう。赤の他人の私でも、めぐみさんのことを考えるだけで涙が出るのに、ご両親の胸のうちはいかばかりか。

めぐみさんは小学校時代、広島に住んでいらしたそうだ。家族で旅行した広島県内の写真も、市民センターのロビーに展示されていた。中でも音戸大橋で弟さんたちと写真におさまっためぐみさんの愛らしいこと。早紀江さんは、「昨日の講演のあと、音戸大橋で写真を撮った同じ場所に連れて行ってもらいました。写真を撮ったのは昼間でしたが、昨日はもう夕方だったので本当に夕焼けがきれいで、きれいで、本当にすばらしい景色でした」と、瀬戸内海の夕焼けの美しさに何度も言及された。めぐみさんがいる北朝鮮では、こんな美しい景色は眺められないだろうという思いをこめて。

昨日、私と従姉が瀬戸内沿岸を走りながら、「きれいだね~」と感動していた夕焼けを、横田さんもご覧になっていたのだと知り、そして一時たりともめぐみさんが頭から離れることがないのだろうと思うと、またも涙が出てきた。

めぐみさんが一日も早く、日本の美しい夕焼けを見る日が訪れるよう、私も行動を起こします。横田さん始め、被害者家族の皆さんがそれまで元気で長生きされることを祈りつつ。

*きょうのつどいの主催は「日本会議 」呉・江田島支部。後援は、呉市・呉市教育委員会・江田島市・江田島市教育委員会、その他。拉致問題については、「救う会」、「特定失踪者問題調査会」、「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」のHPなどを参照のこと。
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