きょうは一日ずっと雨。
こんな日はまじめに仕事をするに限る。
と、故郷の友人から久しぶりに電話があった。
私の実家近くで私と同じ苗字の高齢男性が交通事故で死亡した
という記事を地元新聞で見た別の友人が、私の父ではないかと
心配して、彼女に連絡してきたという。
下の名前も年齢も違うはず、と思いつつも友人は確認のため電
話をしてくれたのだ。
人違いだと笑い話ですんだので、その後、つもりにつもった話
に花を咲かせた。故郷の言葉で喋るのは楽しくて、つい長話。
そして、ふたりの友人の気遣いに感謝した。
お昼すぎに実家の母に電話するのが、ここ10年以上の私の日課
となっているが、きょうは珍しく父が出た。母はいつもの病院
に出かけて留守だった。友人からの電話の話をすると、父は
「そう、最近、同じ名前の家が近くに何軒かできたんじゃ。」
と言ったあと、こう付け加えた。「そりゃあ、死んだことにし
て、香典もろうたらえかったかのう~。」
こういう性格だから、長生きなのかも。
40数年前に結核療養所に入った以外、一度も入院したことがな
い―というより、ほとんど医者の世話になったことがないのは、
すごいと思う。父、91歳!
*写真は近くでみつけたふきのとう。