11月25日(土)に京都の老舗ライヴハウス『RAG』で今年で5回目となるフレディ・マーキュリー追悼ライヴを見てきました。イギリスの国民的バンド(!?)クイーンのヴォーカリスト、フレディが亡くなってすでに15年。今回は名作『オペラ座の夜』全曲演奏を中心に、多くの方々による熱演が繰り広げられました。
クイーン・ファンによる手作りのイベントという雰囲気の中、会場はプロもアマも、男も女も、中年も子供も、出演者も観客も、みんなが交じり合って一体となる空間と化していました。演奏の上手い下手も関係なく、みんなが「クイーン」という共通語でつながる世界。各人がそれぞれの思いを秘めながら、同じ歌を聞き、口ずさむ。時間も空間も、国境も年齢も性別も、すべてを超えた音楽の力を、改めて感じました。
『いくつになっても脳は若返る』では、芸術活動が病気を予防する効果があることを大がかりな調査結果を踏まえて訴えています。土曜日の追悼ライヴでは、私と同じ中年世代の男女が、華やかな衣装をまとい、生き生きと歌い演奏する姿を見て、思わず羨ましくなりました。
楽器が老化予防になるという話はよく聞きますが、音楽は年齢に関係なく、いつまでも楽しめる芸術です。ひとりで聴いたり、演奏するもよし、誰かと合奏したり、人前で演奏を披露したり、あるいはコンサートに足を運んだり…。さらには自分で作曲したり、CDを集めたり、音楽評論をしたり、…と、自分なりの楽しみ方はいくらでもあります。
かつて若者の音楽と言われたロックですが、ビートルズ世代もすでに60歳代。これからは「ロックな年配者」が主流となっていくのかも知れませんね。私もその予備軍!のつもりです。