息子の保育園での同級生のママさんが言うには、この地区の高齢化率は
50%を超えたらしい。ここ数年、保育園の子供の数は増えてきたが、そ
れも今後は先細りだし、まさに少子高齢化日本の最先端をいっている。
なんせ、息子の学年が6人で最多人数なのだ。そのママさんは、団体スポ
ーツもできない過疎地の環境を憂い、子供に社会性が身につくように街
の小学校に通わせようかと考えているらしい。
ここで代々の家業を継ぎ、四世代で同居しているそのお宅とは違い、う
ちはわざわざ子育てのために田舎に越してきたのだが、地元に根付いて
いるはずの人たちも、この環境から抜け出そうとしていることを知り、
ここの将来はどうなるのだろうと心配になった。
人数が少なすぎて社会性が身につかないと心配する彼女とは反対に、私
はむしろ人数が少ないからこそ、人との関わり方を深く学べるのではな
いかと期待している。ここでは、嫌いな子がいたとしても、人数が少な
すぎて、避けたり、仲間はずれにすることは不可能だからだ。ひとり、
ひとりの比重が大きく、みんなで協力しないとなにもできない。
本当に子供らしい子供時代を、この景色の中で過ごせることは幸せだと
思うのだけど。都会には、いつだって出て行けるから。
ところで、きょうから新しくなった弁当箱…夫は忘れて出勤した。こん
なことは初めてだ。代わりに私がいただきました。なんか変な気分。