格差社会

去年の夏、息子は自分から「ここのプールで泳ぎたい」と言い出して、
街中のスイミングスクールの夏季一週間コースに参加した。とても楽し
かったらしく、冬休みコースはないと聞いて、がっかりしていたが、春
休みコースには参加するのだと張り切っていた。

ところが、最近そのスクールからこの春で閉校というお知らせがきた。
同じ頃、別の街のスイミングスクールのチラシが入っていたので、きょ
うはそちらに一日体験レッスンに行ってみた。

こちらの街の方が田舎のせいか、敷地も広く、プールも二つあって、子
供の数もかなり多い。ギャラリースペースは小さい子供連れのママさん
たちに占領されて、託児所状態。レッスン後の男子更衣室には、ママさ
んたちが溢れかえって、我が子を拭いてやったり、着替えをさせたり…。
幼児クラスとはいえ、唖然としてしまった。

前のスクールでは、ギャラリースペースも狭かったせいか、毎回見入っ
ているママさんも多くなかったし、更衣室も父兄は立ち入りできなかっ
た。そしてなにより、大人も子供もとってもお行儀がよかったのだ。服
装からして、みんなお上品でハイソな感じだった。（車が違う！）

そんなわけで、街自体の格差を肌身で感じる一日となった。ま、髪ぼさ
ぼさの疲れたおばさんと化した私には、違和感のない街なのだが、ガラ
が悪いのもまた、疲れるものだ。ど田舎の少年が、こういうところでも
まれるのもいいかも知れない。

と思ったら、息子は「楽しかった～。友達、ひとりできたよ」と言って
嬉しそうに出て来た。天真爛漫（？）でいいなぁ～。

＊きょうは晴れ。でも裏の山を見上げると、真っ白！