先日、中高時代の友人からご主人が制作したテレビの新番組のお知らせがきた。ネットで検索してみたら、その番組の制作に携わった方のブログに遭遇した。そして、そのブログの最新日記を見ると、なんとその方は東京から関西まで移動して、ご主人のバンドを見るために私の友人のライヴハウスに来ているという。まさに、私がその日記を読んでいた頃、ライヴが行われていたのだ。
なんともいえず不思議な縁を感じてしまった。が、そもそもなぜこの方のブログに読み入ってしまったか。それは可愛い男の子の写真を見てしまったから。この方の息子さんは、うちの子のほぼ二年後に生まれ、わずか2歳半で突然の病気でこの世を去ったのだという。
大切なものができると、人はそれを失うことを恐れ、おびえる。私も子供をもつようになってから、この子が何事もなく無事に大きくなるようにと、いつも祈るような気持ちでいる。何かの間違いで突然、この子がいなくなってしまったらどうしよう…という恐怖心は、いつも心のどこかにある。だから、子供の事件をニュースで聞いても他人事とは思えない。子供は特に、自分の子供でありながら自分のものではない、預かりものという意識があるからこそ、この気持ちは切実だ。
子供に限らず、出会いがあれば、必ず別れがある。それがわかっているからこそ、共有できる「いま」が大切なのだ。そして出会いも「いま」も、永遠に心の中で生き続ける。不思議な縁で出会った、もうこの世にはいない男の子も、いまでは私の心の中で生きている。
*きょうも霧の朝。このあとは快晴となりました。
動物は「今」だけを生きる。
人間は記憶があるおかげで、過去にも生きることが出来るし、
想像力のおかげで、未来にも生きることができる。
生まれながらのタイムトラベラーだ。
だから、出会いも別れもまるごと飲み込んで生きるのね。
テレビや新聞で日々行き交う子供を巻き込んだ事件。
うちの子供もそこそこ内容が理解できるので、
『なんで殺されはったん?』『なんで殺さはったん?』と
素朴で難しい質問を投げかけてきます。わかる範囲で、
応えられる範囲で応えていますが、理解できないことばかり。
いつ自分たち、または周囲に降りかかってくるかもしれない、と
感じながら生活していかないといけない現在に哀しみを覚えます。
そんな不安やニュースが早くなくなるようにしないといけませんね。
みたぽんさん。
最近の私は、都合のいいことだけ記憶に残すという技を使って生きています。が、これじゃ、学習がないかも…。
すとりーむさん。
そう、最近はニュース番組をつけていると嫌なニュースばかり。うちの子も、いろいろ質問してきては、「殺したらあかんのにな~」などと言います。で、こちらも見てられなくなって、テレビを消してしまいます。社会の現実は知らなくちゃいけないけど、それにしても…。