久しぶりに友人の家を訪ね、夕飯をご馳走になった。
去年は家庭のゴタゴタを抱えていた友人だが、このところは
落ち着いて幸せに暮らしているのだと思っていた。
ところが、夕飯のあと、彼女は普段の生活の中では出せない
でいるさまざまな思いを口にした。なんと忍耐強い人なのだ
ろうかと、改めて彼女の懐の深さに感嘆しながらも、果たし
てこれは耐えるべきことなのか?という疑問もわいてきた。
夫婦の形、家族の形はさまざまだし、なにが彼女にとって一
番幸せか、私にはわからない。彼女の思いを聞くことくらい
しか、私にはできそうにない。
また彼女に輝く笑顔が戻ってくることを祈るばかり。
雑誌のような生活なんて、実際にはあり得ないのだ。