入院中の母が普通食となり、2人部屋に移動となって
スペースも少し広くなった。殆ど何も喉を通らず弱っ
っていた頃は、母に食べられるものはないかと奔走し
ていた私だが、人間(というか私)はゲンキンなもの
で、少し元気を取り戻した母が「あれがほしい、これ
がほしい」と毎日のように訴えると、それをわがまま
だと思うようになる。暑い中、動き回るこちらの気持
ちも考えてくれよ、あんただけでなく父のところにも
行かないといけないんだよ、と。で、つい、小さなこ
とで母にきつく当ってしまう。
昔から心配性の母は、些細なことで電話で相談してき
たものだ。その都度、「そんなどうでもいいことでぐ
じぐじ悩まなくてもいい!」と私が一喝すると母が安
心して(?)電話を切るのが常だった。
そうはいっても病人の母にきつく当ってしまったな~
としばし反省。生きているからこそ、わがままも言え
る。わがままが言えるほど元気になったのに!と。
一方、父の顔を見に行くと、昨日の面接ではしっかり
していたのに、夜になると「帰る!」と歩き回って、
なかなか落ち着かなかったらしい。引っ越しは25日と
何度も伝えたのに、すぐにでも移動できると思ったの
だろうか。
不思議なことに、ときどきわけのわからないことを言
う父には私はなぜかとってもやさしくなれる。多少、
不平不満らしきことは口にしても、最後は笑って現状
をありのまま受け入れる。そして、こちらの心配をし
てくれるのだ。それを見ていると、私も静かな気持ち
になる。
自己嫌悪の私は、夜になって夫に母とのことを話した
ら、「喧嘩ができるくらい元気になったということ。
あなたにきついこと言われて、お母さんも喜んでいる
よ」と慰められた。以前は、私が母にきついことを言
うたびにヒヤヒヤすると苦情を言っていた夫なのに、
いつの間に私の母への「一喝」に慣れてしまったのか。
ま、いいことも悪いことも、すべては生きているから
こそ。生きているうちは、まだまだ悟れないのだ!
(と言い訳。)
*きょうもお好み焼きを食べた!
病人代表として一言。
思ったことをストレートに表現してもらうって実はすごく有り難いんです。健康な人と対等だっていう気になるからです。逆に気を回されると「アタシってやっぱり病人なんだ」と感じちゃうものなんです。(ほんと、病人てワガママなのよー)。だから厚子さん、それでいいんです。本当に、それでいいんです。反省不要です。
びんぼっちゃんさんの言葉、なんかストンときました。ありがとう!
そういえば私がきついことを言ったのに、母の表情はなんか嬉しそう(?)でした。しっかりしなきゃ!って感じで。
一方的に何かしてあげてる、なんてことあり得ないですね。お互い、何かしらやりとりしているんだなぁと思います。びんぼっちゃんさんとも、まさに!
ご両親ともに大変な状況なんですね。
厚子さんの心身両方の疲れが心配です。どうぞ、ご無理されないように。
ひよりなぎさん、どうもありがとう。
そのうち、状況が落ち着いたら、フェリーに乗って遊びに行きたいですよ~!(あ、でもフェリー航路、この夏で廃止になった!)