母はこのところ思うように食が進まず、このままでは
体力が落ちてしまうと過剰に心配している。食べよう
とするともどしそうになり、食べられないのだと。
病院食は塩分を控えめにしてあるので、味のしっかり
したものが食べたいらしく、梅干やらっきょや甘いお
菓子やみかんなどを知人に頼んで買ってきてもらった
らしい。
勝手に病院食以外のものを食べると、治療にも影響す
るので私から先生にお願いするからと主治医に電話を
したのだが、「食べられないのは心不全が悪化してい
るせいなので、不憫でしょうが、体力が落ちても今は
病院食以外は口に入れないように」とのこと。
それを母に伝えても、こっそり知人に電話しては買い
物をお願いしているようだ。やさしくて断りきれない
知人が困って私に電話してくるので、私が再び鬼のよ
うになって母に電話をするはめに。
母のこんな様子は初めて。まるで餓鬼状態だ。
でも、まだこれだけ食欲が残っているなら、大丈夫だ
ろう。