民営化前の郵便屋さんは、ひとりの担当者がなんでも
やってくれて、顔を合わせると雑談するのが当たり前
だった。引っ越して来たばかりの私に、地域のいろん
なこと（パート情報まで！）を教えてくれたのも郵便
配達のお兄さんだったし、その彼がここで出会った女
性と恋をして結婚していく様子を見守ったりもした。
（今ではもう子どもさんも3歳！）
今では配達員もすっかり入れ替わり、所属も街の本局
となり、雑談することもなくなった。皆さん、とって
も丁寧だけどね。
宅配便も、集荷はもちろん、当日中の再配達もない。
けれど毎日のようにこの地域を回る配達員さんとは自
然と顔馴染みになり、よそで出会っても挨拶するし、
不在のときは携帯に連絡してくれたり、たまに近所の
人に預ってもらったり。たまにしか来ない業者さんは、
その日の朝に電話して在宅状況を確かめたりと、お互
いの事情を考慮しながら臨機応変に対応している。
で、JPエクスプレスなのだが、これ、郵便事業と日通
が設立したものの、いまだ中途半端な形のままの会社
だよね！？
どれくらい前だったか、初めてJPエクスプレスの配達
員さんが来て、荷物を受け取ったとき、いきなり「今
後もし配達のときお留守だったら、玄関先のどこかに
置いて帰ってもいいですかね？ もしダメだったら、
ダメって言ってくださいよ」と言うのだ。「はぁ…」
と唖然としていたら、荷物が見えないようなボックス
みたいなのがあれば…みたいなことを言われ、また最
後に「ダメだったら、ダメって言ってくださいよ」と
言う。かなり不快になったけど、はぁ…とだけ言って
その日は終わったのだが、その人がきょう再びやって
来たのだ。
で、荷物を受け取るとまた「不在のときは、荷物どこ
に置いておけばいいですかね？」ときた。今回は私も
はっきり言った。「冬休みなど長期で留守にすること
もありますから、勝手に置いていかれたら困ります。
そういうことする業者さん、他にはないですよ。事前
に電話確認したり、不在が何日も続くようだったら電
話してくださるところはありますけど」と言ったら、
しぶしぶ（？）電話番号をメモして帰った。わざわざ
そんなこと面倒くさいって感じで。
民主党政権になって、ますます先行き不透明で、会社
がぐちゃぐちゃなのか？いや、それとも最初からぐち
ゃぐちゃなのか？（正社員かどうかに関わらず）スタ
ッフひとりひとりがその会社の顔となり、会社のイメ
ージを決めていく。怖いものだ。とりあえず、私の中
でJPエクスプレスは×印。
