私たちが帰省した翌日に、母の病室のもうひとりの方
が部屋を替わられ、新しい方が入っていらした。点滴
などをつけているけど、歌をうたっていらしたり、そ
んなに悪いようには見えなかった。
ただ、夜になると痛いと唸っていらしたようだ。昨日
の夕方も胸を叩いて痛いと言ってらしたので、看護士
さんを呼びに言ったのだが、ずっとその状態が続いて
いたようで、どうすることもできないのだと言われて
しまった。仕方ないので、「今はその痛みをとる薬も
ないみたいです…」と、私も気休めのような言葉をか
けるしかなかった。
で、きょう病院に行くと、仕切りのカーテンが閉めら
れ、奥から若い女性の涙声が聞こえてきた。そのおば
さんが亡くなられたようなのだ。
う~ん、かなりショックだ。人の命はわからない。肝
に銘じて、帰ってきた。
*この間みつけた公園の桜は、まだ五分咲き。