友人から電話があり、けっこう長話をしてしまった。この友人とは、たいてい子育ての話をするのだが、きょうは彼女のご近所に二人の子どもさんがどちらも引き篭もり気味で困っている方がいるという話。『成功者の告白』では、仕事がうまくいき、仕事にのめりこむようになると、家庭に歪みが出て、それが一番弱い者(多くの場合は子供)に現われる、という法則が描かれていたが、子どもの問題って、結局は家庭の問題。突き詰めると親の問題なのだ。だけど、実際の問題に直面する親は、それが自分自身の問題であることに気づかず(あるいは、それを認めず)、なんで自分がこんな目に遭うんだろうって思いがち。子どもは無意識ながら、必死で家族を元通りにしようとしているに違いないのに。
別の友人が、家族について書いたエッセイを読んだ。家族の大切さを訴える内容だが、彼女自身の家族はいま心がバラバラになっているらしい。だから、嘘をつかないように書くのが大変だったとか。
仕事はそこそこで円満な家庭というのが、簡単そうでいて実は難しいんだと思う。成功することよりも、ずっと。その難業を淡々とこなしている人は、世間の表舞台に出ることはないけど、偉人だと思う。きょうの電話の友人も、そんなひとり。
考えてみれば、私も家族とぼ~っと家で過ごす時間が一番幸せだわ。
*きょう期日前投票に行った。迷いに迷ったぞ~。