息子は得度式のため、明日から泊り込みなので、きょうの夕方3人で自宅に戻る予定だが、両親の具合によっては私がこちらに残るべきだろうか…と考えていた。今朝一番で父の様子を見に行くと、微熱程度となり、おかゆもしっかり食べ、夜も自分でトイレに立っていたという。ベッドのそばで話していたら、目を開けて起きようとしたので、「ゆっくり休んで」というと、「な~に、一日中、寝とったのに!」と言うほど回復していた。これなら大丈夫そう…!
息子は塾に行き、その間、私と夫は母のもとへ。お昼まで一緒に過ごし、主治医の先生とお話してから、予定通り自宅に帰ることにした。何かあれば、すぐに先生が連絡してくださるはずだ。
「命のともしびが少しずつ小さくなっていく感じですね」と先生に話したら、「本当にそうですね。今は気力でがんばってらっしゃるように思います。先週を乗り越えられたのが不思議なくらい。『20日が大切な日なんですよね?』と言うと、うなづいていらっしゃいましたし」とのこと。やはり孫の得度を見届けたいという気持ちが強いのだ。
塾帰りの息子が「得度して、合宿に行って、転校手続きして帰ってくるから、それまで待っててね」と母に声をかけた。もしかしてこれが最後になったらどうしよう…と思うと離れ難いのだが、いよいよ立ち去る私たちに母が最後の力を振り絞るように顔を上げて手を振ってくれた。
*駅前の消防署で訓練中。命を守る仕事は、どれも大変!