母を無事に見送った今、気がかりは父のこと。昨日は出棺後に、夫たちが父を老人ホームに送ってくれた。すべてが終わった夕方に再び訪ねてみると、「お骨はどこにあるんか?」と落ち着いて、まともに喋ってくれたので、ほっとした。しかし、ホームのスタッフの方によると、帰宅直後は不穏だったらしい。(自分が喪主だと自覚しているので、連れ戻されたことが不満だったのか?)
きょうもホームを訪れた私たちに、開口一番、お骨はどこのお墓に納めるのか聞いてきた。具体的な記憶が途切れがちな父に、詳しく説明したら、「わしはもうようわからんけぇ、あんたらがええようにしてくれ」と言い、改めて夫に向って「わしは、はあ、何もできんようなったけぇ、あとのことはよろしくお願いします」と頭を下げていた。そして、「きょう帰るんじゃろう? 気をつけて、帰りんさいよ」とも。ちゃんとわかっているではないか…とビックリ。
ところで夫は、母が危篤となってから、仕事をキャンセルしてずっとこちらに来てくれていた。母が亡くなり、改めて上司に忌引きの連絡をしたら、ついでに(?)昇進の内示が出た。それも異例の大抜擢(!?)。これ、もしかして母からのプレゼント!? 母は夫のことが大好きだったし、葬儀でも、私ではなく、夫の方が泣いていたくらいなのだから。
さあ自宅に戻ったら、夫も息子も、そして私にも、新しい生活が待っている。
*瀬戸内海は私の心のふるさと!