久々に音楽で感動してしまい、きょうもYouTubeでいろいろ検索してしまった。気がつけば、年に何度も検索して見てしまうのが、Queenのフレディ・マーキュリー追悼ライヴでのジョージ・マイケルが歌う”Somebody To Love”の映像だ。曲自体もすばらしいのだが、あの日、あの場で歌われたこの曲は何度見ても心揺さぶられる。
この追悼ライヴが行われたのは、すでに20年近く前の1992年4月20日。クイーンの3人のメンバーに加え、豪華メンバー勢ぞろいのライヴが収録された2枚組LDを私は持っていた。当時、東京の外資系証券で働いていた私は、毎朝このLDの一部を見てから出勤するのが日課になっていた。(その頃は確か7時半出社だったか)。さあ、きょうもがんばるぞ~というパワーがもらえる場面がいっぱいあったのだ。
けれど、時代が変わってLDも廃れ、私のLDプレイヤーも壊れてしまい、長年買い集めてきた音楽や映画(特に香港映画が多かった!!!)のLDはすべて処分されてしまった。でも私の脳裏に焼きついた感動の場面をどうしても見たくて、今では便利なYouTubeのお世話になっている。(フレディ追悼ライヴは、新しくDVDを買えばいいのだけどね・・・)
それにしても、この広いウェンブリーアリーナにいっぱいの人々が、この曲で心ひとつに、声を合わせて歌う光景は何度見ても感動する。その一体感を引き出したジョージ・マイケルの歌唱力もすごい! この追悼ライヴを全編見るとわかるのだが、クイーンの曲を歌いこなすのは至難の業なのだ。そうそうたるロック界の重鎮である名シンガーがステージに上がり、それぞれにクイーンの曲を自分なりに歌う姿はなかなか見ごたえがあるのだが、それでもやはりフレディに比べると、どうしても物足りない。嫌でもクイーンの曲の難しさ、フレディの歌唱力を改めて認識させられる。ところが、ジョージ・マイケルだけは、まるでフレディが乗り移ったかのように、彼の歌のすばらしさをそのまま再現してくれているのだ。変に自分風にアレンジしてごまかすことなく、あくまでもフレディがレコードで歌っていたそのままを再現してくれる。さすが無名時代にロンドンの地下鉄でクイーンの曲をバスキングしていたというジョージ・マイケルだけあって、長年、フレディのまねをして歌いこんできた成果なのだろう。
楽曲のすばらしさ、歌い手と演奏者のすばらしさ、観衆のすばらしさーーそれがすべて一体になって、そこにフレディの魂が注ぎ込まれた至福の時間。このすべてに出会えたこと(映像を通じてだけど)に感謝したい!!!
さぁ、仕事もしなきゃ。(ウォーキングもしたぞ!)