夏期講習が終わったとは言え、きょうも息子はけっこう忙しい。朝は10月の行事の練習に出かけ、お昼ご飯を食べたら必死で宿題をして、夕方からは塾。つまり私も、送迎したり、お弁当を作ったり、そして夕方は住民運動のチラシ配りに出かけたりで、けっこう大変。
それでも、息子はすべてを楽しんでやっているように見える。初めて足を踏み入れた伝統行事(?)の世界も、難なくこなしているようで、親としてはほっとしているのだが、実は初日にちょっとしたことがあった。参加する子供の中で一番大きい子が、慣例としてもうひとつ役目を負うことになっているとかで、今回はうちの子がその役に当たることを事前に聞かされていたのだが、初日の集まりで発表されたのは別の子だった。その場にいた知人らも驚いていたので、どうやら事前に知っていたのは発表者と役を当てられた子だけだったのだろう。
そこは地元の名家とも言えるお宅なので、どうしてもこの役を務めたかったのかも知れない。うちはよそ者だし、この行事も「滅多に経験できることじゃないし、面白そう!」という感覚で参加しているだけなので、悔しいという思いはないが、ちょっと理不尽だなとは思う。
だが逆に、役が当たらなかったことで、息子は当初の予想よりだいぶ楽になり、その意味ではラッキーだった。この夏休みは塾の勉強がけっこう大変で、もし役が当たっていたら、勉強時間はどうするんだろう・・・!?と心配していた私。これで思う存分、勉強できるはずだ(!?)。
あとで、息子にこう言い聞かせた。「世の中には理不尽なことがいろいろあるのよ。お金やコネを使えば、なんとかなることもあるし、その人の生まれで差別されることもあるし。だけど、受験は公平よ。受験料さえ払っていれば、どんな貧乏人でも、どんな生まれの人でも、とにかく合格点をとれば入学資格をもらえるんだから。自分の実力だけで勝負できる、数少ないチャンスよ。」
そのせいかどうかわからないが、最近の息子は調子がよさそうだ。2月から始めた塾の勉強が、ようやく身についてきたのかな。とにかく、楽しそうなのが何よりだ。