大晦日に偶然出会う(その2)

とうとう大晦日。きょうは老人ホームの父の部屋や実家用のお正月飾りを始め、近所までちょっとした買い物に出た。そこで偶然、親戚と出会った。彼女は私より少し年上で、すでに子育ても終え、いまはこの町に戻って仕事に就き、両親と暮らしている。彼女によれば、おじちゃん(彼女の父親)を介護していたおばちゃん(彼女のお母さん)も最近はボケてきたと言う。

同じ町に暮らす親戚のことは、ずっと気になってはいたのだが、どこも認知症の高齢者を自宅で介護していることもあり、気軽に訪問できる状況ではなかったのだ。そもそも早くに故郷を出た私は、もともと疎遠ではあったのだが、こういう状況になって以降、「簡単に外出もできないし、なるべく訪ねてほしくない」という空気を感じている。親戚同士でも見られたくない部分があるだろうし、自宅で介護の責務を背負ううちに生活も気持ちも内向きになるのはわかる気がする。可能であるなら近所の施設に入所させて、普段の介護はプロに任せ、施設に通って精神面のケアをしながら、家族として繋がっていくのもひとつの方法だと思う。しかし、もともと親と離れて暮らしていた私と違って、長年一緒に暮らしていた配偶者や親を施設に入れるという選択肢はハードルが高いのだろう。

あんなにしっかりしていたおばちゃんまでボケ始めたとは・・・。目の前で明るく話している彼女だけど、これから両親の介護という重荷(?)を背負っていくのか。もうひとり、自宅で母親の介護をしている親戚も、今ではすっかり家にこもっている気配。それぞれ生き方のポリシーがあるので、こちらがどうこうするわけにもいかず、ただ見守るだけ。きょうは気になっていた人と会えたので、とりあえずはよかったかな。

ところで、友人から映画『山本五十六』のチケットをもらったので、生まれて初めて今年の大晦日の夜は映画館で過ごそうと計画し、わざわざ広島まで出かけたのだが・・・息子が入場を断られた。条例により、18歳未満の青少年は午後11時以降、映画館にいてはいけないのだそうだ。たとえ親と一緒でも。がーん! 仕方なく、不機嫌に夕飯を食べて、食料品を買ってから、すごすごと実家に戻るはめに。

結局、家で新年を迎えます!

*故郷は平清盛で盛り上がっちょる!?
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*信号待ちでふと外を眺めると、私が子供の頃からあったキップ屋さんが本日で営業終了との貼紙が!!! あの頃はボンネットバスに車掌さんがおって、キップにカチカチと穴を開けてくれたもんじゃ。
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