今朝、登校班を見送っていたら、昨日の子ども会で司会や進行を頑張ってくれた6年生女子の姿が見えた。朝だからなのか、彼女の表情はいつも硬く、挨拶の声をかけても黙ってこちらを見るだけ。きょうもおはようの声をかけると、うつむいたまま。だが、そのあとに「昨日はお疲れ様!」と言うと、にこっと笑ってこっちを見てくれた。彼女、昨日は一緒に参加していた妹がぐずって大泣きしたときも、冷静に面倒をみていたのだ。
わが息子は、準備にはちょっとだけ参加したものの、会自体は欠席だったので、「昨日の子ども会、どうだったか6年の子に聞いておいて」と言っておいた。一応、大成功だったけど、いろいろ準備をしてくれた6年生としては手ごたえがどうだったのか、知りたかったのだ。
しかし帰宅後の息子は、「あ、訊いてない」。その後、友達が遊びに来たので、私はそそくさと2階に避難して、その間、読書に没頭した。遊びに来ていた友達のひとりが昨日の子ども会の参加者だったので、あとで「子ども会のこと、訊いた?」と尋ねると、「訊いてない」。まったく男って、何を話しているのだろう。
ところでパソコン部屋から追いやられたせいで、きょう読んだのは『獄に消えた狂気』という本。
獄に消えた狂気―滋賀・長浜「2園児」刺殺事件
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被害者のお子さんたちがわが子とほぼ同い年だったので、事件当時は衝撃だった。けれど、事件の詳細はその後、ほとんど報じられなかったように記憶している。その理由はこの本を読んで、なんとなくわかったけれど、しかし、それにしても救いのないお話で、読んだあとは重苦しい空気に包まれた気分だ。しかも、これは単なるお話ではなく、現実なのだから。