昨晩、突然、山の集落の友人から電話がかかった。メールではなく、いきなり夜に電話とは、何か急な用事だろう。しかも彼女の第一声が、「厚子さ~ん、助けて~」。いったい何事かと思ったら、税金の話だった。
2、3年前だったか、彼女のご主人が独立して、給料制ではなくなったため、これからは確定申告になるのだと聞いたことがあった。都会育ちで、若いのに苦労を重ねてきた彼女は、ある日、突然、山奥の集落に嫁ぎ、たくさんの子供をもうけ、パート仕事を経て、ある資格をとり、つい最近、自らも自営業者として働き始めたところだ。
話を聞くと、今年の確定申告をもとに、市民税の請求書が送られてきたのだが、とても支払える額ではないという。「厚子さん、どうすればいい?」と訊かれ、「いや、私に訊かれても困ります」とも言えず、「確定申告で、いくらかの所得があったと届け出たのよね?」と訊き返した。「そう、今年は去年と違って、所得があったの~!」「所得に応じて、税金の額が決まるのは知ってるよね? 所得が多ければ、それだけ税金もたくさん請求されるよ。税金だけじゃなく、国民健康保険料や、保育料も、所得をもとに決まるのよ」「ええ~、うっそ~!」
請求された税金を期限までに納めないと、滞納税が発生して、下手したら差し押さえなんてことになるから、まずは市役所に相談したらどうかと、とりあえずアドバイスした。専門家に聞くのが一番だと。ついでに、無料税務相談の情報も調べて、あとから知らせておいた。
そういえば彼女、2009年の総選挙のとき、子ども手当てに惹かれて民主党に投票すると言うので、「そういう目先のことに、騙されちゃダメよ」とアドバイスしたけれど、やはり民主党に入れたそうだ。そしてその後、「控除が減らされたから、子ども手当てが増えても、トータルでだいぶ損してる」と嘆いていた。あとさき考えず・・・は損をするのだ。でも、何事にも一生懸命な彼女を、影ながら応援しています。