昨日に続き、田舎での生活について。以前はヨーロッパのどこかでのんび
り暮らすことを夢見ていた私が、日本の田舎生活に開眼(?)したのは、
隠岐に行ったのがきっかけかも知れない。北京留学中に出会った16歳の少
年(当時の私の年齢の半分!)が、帰国後に実家に招待してくれたのだ。
北京で会った彼の父ちゃんからも、ぜひいらっしゃいと言われ、私は広島
から友人と一緒に電車やフェリーを乗り継いで、生まれて初めて隠岐島へ
行った。
国立公園内にある昔は料亭だったという一軒家が、私たちに与えられた。
ここは父ちゃんの持ち物で、豪華カラオケセットも完備され、目の前は
プライベート・ビーチ状態。16歳の少年は、私たちの目の前で海に飛び込
み、サザエなどをとってきてくれた。
個人事業主である父ちゃんは、「時間は自由だから」と軽自動車に私たち
を乗せて、島を一周してくれた。夕飯は、母ちゃんの家庭菜園の野菜や隠
岐の和牛や海の幸をふんだんに使ったバーベキュー。うにも山盛り。翌日
は父ちゃんの自家用ボートで隣の島に行き、「ここはアイルランドか?」
と思うような幻想的な景色を私たちだけで味わった。(他に観光客は見あ
たらなかった)。
父ちゃんは自宅から車で5分の空港から、月に一度は大阪へ出かけるのだ
と言っていた。用事があれば、他の街へも。そして仕事の関係で、中国に
も三ヶ月に一度は出かけるのだと。なんだか、とっても自由で豊かな暮ら
しぶりに、感銘を受けた。都会も田舎も知っていて、両方を行き来しなが
ら、とってもおおらかに生きている。
若い頃はマグロ漁船で働いていたという父ちゃんは、息子を中国に留学さ
せた理由をこう言っていた。「あそこには、まだ豊かになる前の昔の日本
の生活が残っているから。今の日本では、どこを探しても今さら、あの時
代は経験できない。若いときに、ああいう世界を知っておく方がいい」と。
(今では中国でも、そういう世界は消えつつあるのだろうが…)
私の田舎生活は、あの父ちゃんの豪快な生活とは比べ物にはならないが、
それでも山の中に暮らしながら、車で一時間以内に京都に出られるという
状況は気に入っている。
きょうは休日の夫と街でランチをしてから、夕方は薪作りに精を出した。
*お目当てのビストロは定休日。仕方なく入ったスーパーセンター併設の
レストランは大盛況。照明がパイナップル型でした。(わかるかな?)
薪を割る生活をされてるんですね。尊敬~!
うちら夫婦は家をどこに建てようか迷っているとき、新興住宅やマンションではなくて、人と人とのつながりがある場所がいいなぁって思って、今の場所に住んでます。だからうちらが住んでるとこも田舎です。でも薪割りはしてへんような…。
祭とか近所付き合いも、外から入ってきた僕らにとってはとても楽しいものなんですが、ずっとここで暮らしてる人にとっては煩わしいようで外へ出ていく人が多いです。もったいないなぁって思います。ハメを外してる子供を見つけたら怒ってくれたり、どこの誰かわからへんオッチャンオバチャンとしゃべったり、玄関とか勝手口に誰が置いたかわからない野菜がある生活、たまりませんよね!?
息子さん5歳ですか。うちの子もキューッ!と捕らえられるような感じでくっついてきますわ。ありがたや…と思いながら一緒に寝てあげてくださいね。
滋賀県はいい田舎がたくさん残ってるみたいですねぇ。ここは過疎が進行しすぎてますが、そちらはほどよい田舎加減で、よさそうですね。子供たちものびのびとたくましいのでは?