この地区の活性化について、アイデアはいくつも出ているのだが、
中でも地域住民のセンターとなる施設が作れたらいいな、という
願いがある。高齢者のデイケアや、子供たちの学童保育、習いも
の教室など多目的に使えて、食事もできる場所…。
ちょうどこの界隈で、かつて週末だけ営業していた店舗が三軒も
売りに出されていることがわかり、きょうはそのひとつをみんな
で見学に行ってきた。建物の規模もちょうどいいし、すぐに使え
る状態で、お風呂やトイレも整備されていて申し分はないのだが、
なにせ賃貸不可の売物件で、値段も私たちの感覚では高すぎる。
実際にいまどうこうできるわけではないけれど、参考情報として
見学の価値はあったかも知れない。
それにしても、売りに出されている物件の所有者はすべて街の人。
定年後の趣味と実益を兼ねて、街から週末だけこの田舎にやって
来て、お店を開いていた…ということらしいが、病気になったり、
年をとったりして、結局は店をたたみ、手放すことになるようだ。
確かに週末だけ気分転換となる田舎の拠点をもつのはいいことだ
けど、これまで縁のなかった土地に週末だけやって来て、商売を
しようというのは、なかなか難しい。自分からよほど努力しない
と地元の人との交流もすすまない。その土地への愛着がないと、
結局は根づけないのだろう。