ここ半年ほど住民運動に忙殺されて、普段の生活のいろいろな部分をなおざりにしてきた。家事は手を抜きまくり、庭は草ぼうぼう。そしてふと気づいたら、毎週予約にしていたテレビ番組の録画が大量に溜まっていた。
中でも朝日ニュースターの『宮崎哲弥のトーキングヘッズ』は、6月以降の番組がずっと溜まっていたので、それを今、ようやく見ているところ。きょうはやっと7月放送分に到達。しかし、だんだん疲れてきた。次の録画分の再生を始めると、テーマが「女性のきれいをひきだすために」、ゲストはカリスマ美容師の坂巻哲也氏だという。はっきり言って知らない人だし、おしゃれにもあんまり興味ないし、再生を止めて消去しちゃおうかな・・・と思ったのだが、せっかく録ったんだし、ま、見ておこうか・・・と思いとどまった。
この坂巻氏、本当に申し訳ないのだが、一見、ちゃらくて軽い美容師さんに思えて、興味がわかなかったのだが、実は宮崎哲っちゃんと同い年だった。その年齢が意外だった上に、お話が面白くて、いつの間にか私は画面に釘付けになっていた。
ラグビーに青春を捧げた高校時代、怪我のために将来の夢を断たれ、一時はグレたものの、美容室でのバイトがきっかけで美容師を志した。東京の有名美容室に就職し、すばらしい師の下で夢中で頑張り、24歳で店長に抜擢されたのも束の間、命に関わる大病に侵され、一時は自暴自棄に。しかし父や師の手紙に励まされ、また偶然、病室から見えた美容学校の生徒たちの姿に励まされ、奇跡的に復活を遂げた。が、自分を励ましてくれた師が、実は同じ病でこの世を去り、坂巻氏はその師を越える美容師になることを誓って精進を続け、やがて独立して「apish」を設立し、現在に至る・・・という波乱の人生物語! ソフトな語り口に、こちらも思わず引き込まれてしまった。
「引き寄せノート」や「震災ボランティア」や「会社経営」など、ほかにも興味深い話題が盛りだくさん。「女性のきれいをひきだすために」というテーマとはあまり関係のない話が殆どだったが、最後の最後に坂巻氏が提案していたのが“ウィッグ”。洋服を着替えるように、髪型も着替えて欲しいというコンセプトから、おしゃれ用のウィッグを開発したのだという。それも前髪など、部分的なウィッグ。それをつけて、自分なりにセットすれば、いろいろな髪型を楽しめるのだと。
不器用で髪のブロウやセットなどまるっきり出来ない私が、最後の最後でこのウィッグの話に食いついてしまった。「これはいい!」と。普段はおしゃれなんて、あんまり興味ないくせに。
そしてなんと・・・この録画を見た直後、apishのホームページを検索して、ウィッグを注文してしまったのです。夫にもまだ内緒。ああ、坂巻マジックにやられてしまいました。
でも、本当にいいお話を聞かせてもらえて、大感謝。と同時に、変な先入観を持っていたことを反省・・・。私も引き寄せノート、真似しようっと。
*今朝、比叡山がうっすら白くなっていた。そろそろ本格的な冬の到来!