誰のための医療、介護制度?

昨晩は施設近くのカフェで、従姉と楽しい夕食をした。
うちではまだ朝晩こたつを入れているのに、ここは夜
になっても暑い!(少なくとも私には!)そしてきょ
うも雲ひとつない快晴!

朝は母の主治医の先生と、病院のソーシャルワーカー
の方と面談。昼前にうちの事務所を借りてくださって
いる介護事業者さんに挨拶に行ったら、「何でも相談
して下さい!」と、心強いお言葉。午後は父の施設の
方とも話して、その後、母の病院で介護認定のための
市の調査員の方と面談。手伝いをお願いしている元ヘ
ルパーさんも同席してくださった。

とまあ、ほんとにいろんな人のお世話になっているの
だが、現場の皆さんが一様におっしゃっていたのが、
医療・介護制度への疑問。

「制度では医療が必要な人とそうでない人と線引きし
ろと言うんですが、人間、年をとったら誰しもガタが
出てくるし、そんなのきっちり分けられるわけがない。
人間なんだから。机の上だけで考えて作ったとしか思
えない。」
「いろいろ制度が変わるんですけどね、それでいった
い誰が得をしているのか…本当に介護が必要な人が困
る結果になったりしてね…」

せっかくの制度なのに利用者が困惑するほど複雑だし、
縛りが多くて、結局、誰のための制度なの???と私
も思う。頭のいい官僚たちが、なんでシンプルなもの
を作れないのか!?

結局、いろいろな方のお話を聞いて、つくづく思うの
は、「現場を知っている人が一番頼りになる」という
こと。だからお役所は頼りにならないのね。

新型インフルエンザの余波(来日観光客減少?)

昨晩「自然の家」に泊まった息子は、きょうの午後、
スクールバスで帰って来た。バスを降りるなり、
「楽しかった~!」。で、家に着いたらすぐに横に
なり、ヨダレを垂らして眠っていた。幸せだなぁ。

新型インフルエンザ騒動で、成田での防護服の検疫官
や、ほぼ全員がマスクをつけて歩いている街の様子な
どのニュース映像を見たアメリカの友人から、今夏に
予定していた日本旅行をキャンセルしたと連絡がきた。

パリのビジネススクールでの同級生だが、実は私より
かなり年下。彼女は10代の頃から起業することを目標
に据えて、すべての計画を立てていたという。現在は
ジュエリーブランドを立ち上げ、社長として活躍して
いる。三人の子育ては、もっぱらジュエリーデザイナ
ーのご主人の担当で、彼女は忙しく世界中を飛び回っ
ているのだが、毎年、夏休みは上のふたりの娘を連れ
て、女3人の海外旅行をするのが恒例となっているら
しい。今年は娘たちのリクエストで日本に行く計画を
立て、飛行機のチケットまで購入していたが、あのニ
ュース映像を見て、「普通の状態で旅行できないかも」
とキャンセルを決めたらしい。

やっぱり最初のあの対応は、どう考えても過剰だった。
しかも殆どが効果のないことばかり。必要以上に経済
的なダメージを受けてるところは多いんじゃないかな。
ちなみに友人は、代わりにモロッコとパリに行くこと
にしたらしい。

天安門事件から20年

きょうの午後は別のママ友が「突然だけど、いい?」と立ち寄ってくれた。彼女のご近所でも問題があるのだが、このところ、大きな動きが出てきたらしい。なんだかんだあっても、みんな「自分の家」の中が平和であることが何よりだ。

さて、きょうは天安門事件から20年。当時、私は東京で外資系の金融機関に勤めていたが、この事件で金融市場も多少、混乱したことを覚えている。香港人の上司や同僚が、お昼休みにデモに出かけたことも思い出す。

夕方、マカオから台湾に強制送還されたウアルカイシのニュース映像を見た。パリ留学時に地下鉄で見かけた時もすでに肉付きがよくなっていたが、20年もの年月でさらに脂肪が乗っていた。(人のこと言えないが)「いまだに親に会えない」と語る姿を見て、留学仲間のウーハイを思い出した。ウアルカイシと同じく民主化運動に立ち上がり、パリに政治亡命していた彼は、「ウアルカイシと違って、無名の僕が中国に帰ればすぐに捕まって処刑される」と言っていた。「四川省の田舎にいる母親とは、一生会えないかも知れない」…と。

最後にウーハイに会ったのは東京だったが、いま彼はどこにいるのだろう!?

郵政民営化のあおり

この地域はそもそも新聞の宅配サービスがないので、
購読者が送料を負担して、郵便で受け取っているの
だが、郵政民営化により毎日の配達時刻が遅くなり
(集配・配達業務の統合のため)、朝刊(&前日の
夕刊)が届くのは午前10時半~11時頃となった。

ところが、きょう届いた「お知らせ」によると、新
聞の午前配達が6月より通常配達となり、午後配達と
なる地域もあるとのこと。これまではボランティア
のお陰で速達扱いだったのだとか聞かされた。

でも、これじゃあ、新聞の意味ないじゃ~ん!
どっちにしても、私はもう新聞の購読、やめてしま
ったんだけど。

地デジ&高速ネットに関しても、市からまったく方
向性が示されないので、政府に質問メール出したら、
総務省高度通信網振興課から返事がきた。現在審議
中の補正予算案に、ブロードバンド整備支援のため
の予算を盛り込んでいるというんだけど、それが実
際にどう分配され、何に使われるのか、どうやって
調べればいいのやら!?

*きょうは京都・百万遍へ。京都府の要請で府内の
 大学は休校したらしいけど、京大だけは自分のと
 こで判断できると休校しなかったらしい。カッコいい。
28may09

送信者:バラク・オバマ大統領

今朝メールチェックしたら、送信者「President Barack Obama」
というメールがあった。スパムメールかと思いつつ開けてみたら、
アメリカの「医療改革」の進捗状況を知らせるホワイトハウスから
のメールだった。今後も重要な問題について大統領のメッセージを
メールで発信するとのこと。

そういえば先日、チベット支援のための請願メールをホワイトハウ
スに送ったのだ。

日本の医療・年金制度はもちろんのこと、最近、世界の金融問題に
ついての番組を見たり、本を読んだりして暗澹とした気持ちになっ
ていたのだが、まだ少しは希望もあるのかな…。

オバマ大統領のメールと同じ頃、「農林水産業は成長産業」と題し
た麻生内閣メールマガジンも届いていた。ほんとにその言葉の通り
に政策を実現できるなら、文句はないのだけど。

*強風で寒い一日だったけど、京都はまだ暖かかった。
14may09

FOMAハイスピード

ネットで「通信の地方格差の問題」という記事を読み、
まさにその通りと頷いた。

自治体も国も、通信インフラの重要性をきちんと認識していない
気がする。少なくとも、首長や幹部クラスのお年寄りたちは。

先日、小林弘人氏がゲストの『ニュースの深層』を見た時も、既
存の出版社や編集者は、ネットの世界のことを理解できずにいる
という話が出ていたが、お役所の上の方にいる人たちにとっては
「ネット」なんて未知の世界なのかも。

とりあえずうちではFOMAハイスピードデータ通信の契約をした。
近所のママ友一家も、うちで使い勝手を試して契約をした。今週
は別の方からも「FOMAにしたんだけど、接続方法教えて」と電話
がかかってきた。なんでも自治会長さんも契約するらしい。

ということは、当分、ADSLも光ファイバーもくる予定はないとい
うことだ。地デジの行方も未定。ただでさえNHKの画像は汚すぎ。
最近の偏向報道も目に余る。

んで、接続に苦労していた地元の方から再びきょう電話が入った。
「家の前だとよく繋がるんだけど、家の中は電波状況が不安定で
ダメなんですよ~」とのこと。そう、ここは場所によってはFOMA
がちゃんと受信できないのだ。

一応、ドコモは2008年末に「日本全国におけるFOMAハイスピード
エリアの人口カバー率が100%を達成した」と発表しているんだ
けど。下手すると、ホントに日本の過疎地は発展途上国に遅れを
とりそうだ。

12may09

大和ミュージアム

これまで帰省の度に何度となく大和ミュージアムの前を
通っていたが、息子はまったく興味を示さなかった。な
のに今回は「行ってみたい!」と言う。どうやら連休な
のに、本屋(&フードコート)以外はどこにも行ってな
い!という事実を変えたかった気配。

行ってみると、おとといに見た時よりも人が多い。展示
物を見るのも大変なほど。ビデオ映像は思わず涙が出て
しまう場面もあり、人ごみの中で泣かないように必死に
堪えた。

子どもからお年寄りまで、すべての世代が楽しめるよう
展示内容はよく考えてあった。けっこうリピーターがい
るのかも知れない。戦争はもちろんのこと、戦艦を作っ
た技術、それを現在、また未来へ向けてどう発展させ、
生かしていくか…というテーマまで含んでいる。

まだ日本の歴史も殆どわかっていない息子には、いまひ
とつ理解できていないようで、「この辺りは、戦争の頃
はどうなってたの?」と質問され、「戦艦を作る工場が
あって、たくさんの兵隊さんがここから戦争に出て行っ
たんだよ」と答えた。

幸い、父は帰還したので私も息子も今ここにいるのだ。

呉港に大和ミュージアムができたお陰で、私は帰省の度
にこの景色を見ては、帰還しなかった人たちに思いを馳
せるようになった。

5may09-1
*帰りにショッピングセンターに寄ると、ぜんまい侍が歩いていた。
5may09-2

「縦割り行政」は「憲法問題」!?

去年のチベット騒乱をきっかけに、「チベット問題を考える
議員連盟」の代表を務める民主党の枝野幸男議員に注目して
いたのだが、最新のメルマガを読んで愕然とした。

憲法上、行政権を持つのは内閣総理大臣ではなく、「内閣」
という合議体である。各省庁は内閣の決定に基づいて、それ
ぞれの所管を「分担管理」する――のだそうだ。

だから、内閣総理大臣はもちろん各大臣が他省庁の事務に口
出しする権限はない。つまり、いわゆる「縦割り行政」は憲
法的に決められている制度なのだとか。

で、これはForesight5月号を読んで愕然としたことなのだが、
たとえば水ひとつとっても、下水道は国土交通省、上水道は
厚生労働省、工業用水は経済産業省、農業用水は農林水産省
と所管が分かれているそうだ。最重要資源である水について、
包括的な政策や戦略を立てられるわけがない…。

縦割り行政の弊害はたくさんあるけど、これが憲法問題だっ
たとは知らなかった。

さて、明日から連休の後半。我が家は広島に帰省の予定だが、
ハンパじゃない高速の渋滞をどうやって回避するか…考え中
である。

1may09

田舎の空家問題

うちはたまたまネットで今の家をみつけたのだが、一般的に
田舎物件を探すのは大変だ。去年、地域の催しで「ここに引
っ越したかったが、住む家があるかどうか、情報を探しても
みつからず、別の地域に家を買った」という意見が出たよう
に、ここに暮らしてみたい…と思いながらも家がみつからず
諦める人はけっこういるのだ。

空家はいっぱいあっても、仏壇があるからとか何とか言って、
手放さない人が多い。たまに「売ってもいい」「貸してもい
い」家も出てくるのだが、実際に興味のある人が現われると、
「やっぱりダメ」と断るケースがとっても多い。私が知って
いるだけでも。ここで働くことが決まっている一家にすら、
なかなか家を貸してくれる人はいないのだ。

そして今回も、また同じことが起きた。自分から「売りに出
ている」と言ったくせに、「やっぱりダメ」と言うのはなんで
だろう? その心理が私には理解できない。人口減少で空家が
増える時代に、ありがたい話だと思うのだが。

ようやく手放す覚悟ができた頃には、りっぱだった古民家が
再生不能なほどに朽ちている…というのがよくあるパターン。
本当にもったいないことだ。

27apr09

鹿の頭

昨日の夕方、買い物から帰ったとき、わが集落へと
続く川沿いの旧道の真ん中に丸い塊が落ちていた。
暗くてよくわからないのだが、夫は「鹿の頭だ」と
言う。朝、出勤のときから落ちていたらしい。

「人間の仕業とは思えないし、野犬にやられたのか
なぁ?」と夫。ただし、角だけは人間が切り取った
ような痕があったらしい。

その鹿の頭、きょうはもう消えてなくなっていたら
しい。近所の猟犬たちが散歩の際にみつけたかも?

近年、鹿があまりに増え、被害も増えている。我が
家の庭に生えてくるノカンゾウも去年から鹿に喰い
あらされるようになった。裏のシイタケを食べたの
も猿なのか、鹿なのか…。

鹿がこんなに増えた原因のひとつは、人間が野犬を
駆除したことらしい。世の中には、100%正しいとか、
100%良いことなんて、ないのだわ。

21apr09