昨年、3週間ほど入院した。いくつかの診療科で計四人の医師のお世話になったのだが、ネットで調べると、先生の出身校がわかったりして、今の時代って良くも悪くもすごいなぁと。しかも、灘・京医とか、ラサール・九医とか、めちゃくちゃ高偏差値ではないか! って、そんな話を知人にしたら、「それはそれは…。高偏差値でちゃんとコミュニケーションできないような先生方で大変でしょうが、もうしばらく辛抱してくださいね」と同情されてびっくり。
「いえいえ、違うんです。高偏差値で頭脳も優秀な上に、コミュニケーション能力もあるんです。どの先生も親切にわかりやすく話をして、やさしく対応してくださるんです!!!」
その方の発言を否定するのが忍びなくて、心の中でこう叫んだ私。
いや、ほんとに感心しきり。
世の中には勉強できて、(たぶん)性格よくて、感じよく対応できる人がこんなにたくさんいるんだなぁって。
難しい医学のことをわからない素人の、しかも大抵は認知力が衰えつつある高齢者に対して、辛抱強く説明や指導をするだけでも、大変な仕事だと思うのに。いやはや、ほんとうに頭が下がる思いです。
by 鳩胸厚子