月曜井戸端のメンバーのママ友が、もうひとりのママ友から「終業式の話、聞きました~!」と言う。PTAの会合で集まったときに話題に出たそうだ。
学校の始業式や終業式では、いつも各学年の代表が短い作文のようなものを読まされるらしい。2学期の終業式は息子のクラスから代表を出すことになっていたようで、2学期で印象に残ったことを全員が作文に書いたそうだ。その中から先生が選んだいくつかの作文を全員に読み聞かせ、クラスのみんなで投票して選ばれたのが息子の作文だった。
息子の作文が選ばれたのは、文章力というよりも題材のせいだと思う。実は2学期中、息子の学年では嫌がらせ事件が相次いでいた。学年集会やクラスの会で話が出たり、保護者向けのプリントまで配られたが、犯人は今もわからないまま。
学年集会で初めてその事件について知った息子は、帰宅後、「どうしてそんなことをするのか、理解できない」とつぶやいていた。「嫌なことがあったら、直接、その人に言えばいい。もし言えないなら、先生に相談するとか方法がある。こんな嫌がらせをして、なんの意味があるのかなぁ」と。そんなことを恐らく作文に書いたのだろう。
そして2学期の終業式の日、前述のママ友からメールがきたのだ。「さっき帰ってきた娘から、終業式での○○君のお話のこと聞きました。話してる娘も、聞いてる私も感動で涙が出そうでした。全校生徒の前で事件のことを切り出す勇気、すごいです。今、この話をするというタイミング、話し方、何もかも素晴らしいです。たくさんの児童の心に響いたことと思います。○○君にありがとうを伝えておいてください。」
たぶん本人はあくまでも「理解できない不思議な現象(!?)」が気になっただけのような気がするのだけど、事件の犯人の子は、どう思って聞いていたのだろう。
*きょうは晴れだったので、毛布を洗った!