世代格差と教育

アイロンがけしながら、『ニュースの深層』を見た。新聞社の編集委員をゲストに、参院選の行方がテーマ。各世代ごとの政党支持調査の結果を元に、この方は70代以上の女性がカギを握ると予測されていた。40代、50代、60代では民主党支持が多いのに対して、70代以上の特に女性の間では自民党支持が多いからという話だった。

この方は言及されなかったが、私は20代の自民党支持率の高さに目を見張った。若年層は人口も少なく、投票率も低いから、影響力は小さいと判断されたのかも知れないが、20代は自民党支持が民主党支持を上回っているのだ。これって、ネット世代と新聞・テレビ世代の違いなのだろうか!??(確かに、ネットでは民主党の正体を暴く情報が氾濫している!)

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きょう東京から京都に移動したアメリカの友人と連絡をとり、明朝、旅館で会うことにした。土日の二日間で、できる限り有名な観光スポットを回りたいそうだ。きょうの午後だけで、三十三間堂と清水寺を見て、舞妓の衣装を着せてもらっての写真撮影をしたらしい。

ところで、今まで広島を訪れた欧米人の友人に必ず質問されたことがある。「広島の人は原爆を落としたアメリカ人を恨んでいないか?」。
ヨーロッパ人の中には、「アメリカ人と間違えられないかしら?」と心配する人までいた。私が驚いて、「広島に限らず、アメリカ人を憎む日本人なんて殆どいない。みんなアメリカ人が大好きよ!」と答えると、逆にあちらが驚いていた。

一方で、私は中国滞在中に、日本に留学経験のある親日家のアメリカ人から、こうアドバイスされた。「君たちがいないところで、中国人や韓国人が日本人のことをどんな風に話しているか知ってる? 僕だったら、中国では自分が日本人であることを隠すだろう。」

案の定、スウェーデン人の友人と鄭州まで武術大会の観戦に行ったとき。北京で列車に乗った途端、ひとりの青年(18歳くらい?)が外国人と見てスウェーデン人に話しかけてきた。さらに、連れの私を中国人と思い込み、私に彼のことをいろいろ訊いてくる。私が「中国語がよくわかりません」と言うと、「じゃ、何人だ?」となり、「日本人」と答えると、今度はスウェーデン人には目もくれず、私に対して質問を始めた。「日本の戦争責任をどう思うか? 村山首相の発言をどう思うか?」と。満席の車両の乗客が一斉に私を見る。ここで変なこと言ったら、リンチにあうかも…という恐怖心から、「村山首相と同じ気持ちです」と答えながら、過去の大戦を含め、自国の歴史をちゃんと勉強してこなかったことを深く反省した。

戦争を知らない世代が、戦争を知らない世代に戦争責任を問う…。どうすれば彼らは満足するのか。他にもっと大きな敵が現われない限り、これが永遠に続くのか…。教育の重要性をしみじみと感じる事件だったのだが、反省したわりには自国の歴史をいまだにきちんと勉強していない私。

明日あさってと、友人から日本に関する質問をたくさん受けても、ちゃんと答えられるかしら? とりあえず、旧敵国人も温かく迎えておもてなしをする日本って、とってもいい国だと思う! 

*昨日訊ねた阿闍梨餅本店。商売繁盛のお守り「ふくろう」が飾ってあった。
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“世代格差と教育” への2件の返信

  1. うんうん。
    私も広島に生まれ育って、そう思う。
    アメリカ人好きですよ。
    逆に中国・韓国の方にどうやったら許してもらえるのかわかりません。
    原爆が落ちてもアメリカ人を受け入れ
    嫌われても韓流スターを快く受け入れ、
    サッカーでも隣国を応援する。
    本当にいい国です。
    お友達にうまく日本を伝えられるといいですね。

  2. つくづくお人好しの国かも知れませんね。日本だと、騙すより騙される方がいいという価値観の人が多いように思うけど、中国・韓国では、騙される方がバカで、騙す方はむしろ賢いと思われる風潮ですもんね。
    お互いの違いをわかった上で、上手につきあっていければいいんですけど…。
    ヨーロッパでも中国でも、日本人と一番仲良くしてたのはアメリカ人だったような気が。価値観が似てしまったんでしょうね。

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