保育園に向かう道すがら、「あ、飛行機雲だ！」と子供が叫んだ。
お陰でしばらくの間、青く晴れ渡った空を見上げることに。
ああ、気持ちいい！ 歩いて子供の送り迎えができることの喜び
をかみ締めた。
夕方は、夫が大きな紙袋をいくつも抱えて帰宅。食べ物をもらって
帰ることは時々あるけど、きょうはなにかと思えば、大量の衣類！
職場の先輩がクローゼットの整理をしたとかで、「着られなかった
ら、洗車にでも使え」と、ポロシャツやジャンパーなどが30着ほど
入っていた。しかも、新品同様（まっさらの新品も！）で殆どがブ
ランド物。
きょうの午後、友達と電話で長話したときに、私も夫も着るものに
無頓着すぎると話したところだったのだ。夫は作務衣かジャージ以
外のものを着ることが殆どない。そういう私も、人のことを言えた
筋合いではない。太ってサイズが変わったことを言い訳に、おしゃ
れする努力を怠っている。
それにしても…。とりたててそんなものいらないと思っているとき
にこそ、手に入ることって多くない？ 邪念を捨てたときにこそ、
願いがかなうように。
去年のお正月も、おせち料理はなしでいいねとつつましくしていた
ら、夫が元旦の午前三時にものすごいお重を持ち帰った。業者さん
からデパートで結構な値段で売られているおせちセットをもらって
きたのだ。今年も、ほんのささやかなおせちを三が日で食べつくし
たら、翌日、友達が敦賀から山のようなおせち料理（＆その他）を
持ってきてくれた！
最初から期待したり、狙ったりしてないから、余計に嬉しくて、感
謝感激する。
恋愛にしても、そう。いい人、いないかなあと思ってるときに、い
い出会いがあったためしはない。恋愛なんてどうでもいいやと、目
線がほかに向かっているときにこそ、恋が生まれる。
そういえば、夫と出会ったのも、一生結婚しなくて大丈夫だわ…と
ふっきれたとき。もしあのときの私が、結婚したいなあ、誰かいな
いかなあとギラギラしていたら、今こんな風にはなっていなかった
だろう。これぞ、無欲の勝利か。
さて、太ってサイズが変わった私も、夫がもらった洋服を分けても
らおう～っと。（こんなことで、いいのか？）