仕事でいろいろお世話になっている友人から、コンサートに誘われた。夜の清水寺の舞台でピアノを聴こうと。息子は彼女の家の子供たちと一緒に留守番をして、私たち夫婦は彼女と一緒に京都で美味しいカレーを食べてから、清水寺へ。
祗園辺りでものすごいゲリラ豪雨に見舞われ、どうなることかと思ったが、コンサート開始後は雨も降らず、美しい京都の夜景や山の姿、虫の音が楽しめた。その中で、弾き手の心の丈を奏でるピアノの音色が、私たちに語りかける。曲の合間のお喋りも楽しく、また途中で席替えを提案される大胆さ。言われるままに、私は清水の奥の院まで散歩しながら、ピアノを聴いた。
このところ、住民運動に忙殺されて身も心も疲れていたので、清らかな自然の音とピアノの音が身体に染み入り、心を癒してくれた。思えば、私と夫が初めてツーショット写真を撮ったのが、この場所だった。あの日、この場所に来ていなかったら、今の私たちはなかっただろう。
お陰で、私たちの原点を振り返るいい機会になった。コンサートに招いてくれた友人に感謝したい! 人気のない夜の五条坂を歩いて帰るのも、楽しかった!