今朝一番でレンタカーをして、お手伝いをしてくれる友人
とともに母の病院に向かい、前に入院していた街中の大病
院に転院した。といっても、1週間か10日ほどで、また戻
ってくる予定なのだけど。
車に乗るなり、母はどど~っと喋り始めた。ふたり部屋の
同室のおばちゃんがいつも聞き耳をたてるので、好きなこ
とを話せないでいたらしい。
もう何十回と入院した馴染みの大病院に近づくと、母は
「やっぱり、この町がいいわ~」という。長年暮らした町
だから、当然だろうけど。
病院も広々していて、日当たりよくて、活気があって、新
しい設備が整っていて、それだけで気分が明るくなる気が
する。(そのうち慣れてしまうと、そんな新鮮な気分もな
くなるのだろうが)。
前と同じ病棟に入ったので、何人もの看護師さんが母を覚
えていて、「またよろしくね~」などと挨拶してくださる。
同室となったふたりの患者さんも母と年齢が近く、皆さん
手術待ち。おふたりとも、大病を患い、大きな手術を控えて
いらっしゃるけど、母より元気に歩き回って、お喋りに来て
くださる。ひとりの方は母と同郷であることがわかり、ひと
しきり昔話に花が咲く。
みんな深刻な病を抱えて、これから大変な治療に臨むという
のに、雰囲気は明るい。暖かな陽射しのせいもあるのだろう
か?
午後は老人ホームに行き、父に事情を説明して、母の見舞い
に誘うと、素直についてきてくれた。広い病院もスタスタと
自分で歩き、帰り道に「前より元気になっとったのう」とほ
っとしていた。
長い一日だったけど、太陽の陽射しに包まれて、いい日だっ
た。
病気が深刻とか、治療が大変って思うのは、案外、周囲だけかもヨ。
当人は「目の前の課題」に向き合っているだけ。病名が「風邪」とか「食あたり」じゃなく、もう少しもったいぶったものだというだけ・・・かも。
それに何より、病室の仲間がいれば、百人力なんですよね。
確かに、同室の者同士で互いの病状や病歴を語り合って、盛り上がって(?)いる雰囲気です。自分ひとりじゃない!と思うのか、母も心強く思っている感じ。
ほんと、「仲間」なんですね。