子供の先生との関係

学校を欠席するのが嫌で、中高の6年間は皆勤賞までとった私だが、実は学校という組織、いや「教師」という人種(?)にあまり馴染めず、先生とは常に距離を置いてきた。

けれど我が子の「先生」となると、なるべく良好な関係を築きたいと思う。息子が1歳半で保育園に入って以降、いろんな先生に出会った。相性もいろいろだし、尊敬できる人から、問題のある人まで、さまざま。

でも概ね、息子はいい先生との巡り合いが多くてラッキーだと思っている。けれど、きょう近所のPTA仲間と話していたら、息子も夫も私も大好きな先生の評価がめちゃくちゃ低いのだ。彼女の回りでは、そういう評価をする人が多いらしい。

もちろん人間なんて相性もあるし、立場が違えば見方も変わるものだけど。思えば、その先生は「型破り」なタイプだから、支持者が多い分、敵もいるのだろうと思う。「出る杭」として打たれ続け、それでも実績を積んできたからこそ、今のポジションや評価があるのだろうし、少々の批判なんて気にしてないだろう。

ホント言うと、私はまだその先生と個人的にお話したことがない頃、偶然に複数の人から「すっごくいい先生よ」という絶賛の声を聞き、いぶかしんでいた。でもある日、その先生が子どもたちを指導しているところを見たら、なんだか感動してしまったのだ。どこにどう感動したのか、よくわからないけど、たぶん先生が子どもたちをひとりの人間として見てくれているのがすごく伝わってきたんだと思う。

隣町で若くして教育委員になった女性、東京で活躍している若きカメラマン、夫の知人の高校教師、私が偶然出会った同窓生などから聞いた「あの先生にはお世話になった、素晴らしい先生だ」という声を、今は本当に実感できる。

こんな保守的な田舎では、余計に「出る杭」と見られがちかも知れないけど、出る杭がどんどん伸びて、みんなもそれに引っ張られることを私は秘かに願っている。

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