政治のニュースにはうんざりと言いながらも、朝の「すまたん」やお昼のニュースはなんとなく、チェックはしている。それで気づくのだけど、ネットでは話題になっていても、テレビではまったく報じられないニュースがたまにある。たとえば最近では、「拉致事件容疑者(よど号犯)の長男が関連する政治団体に、菅総理と鳩山前総理が多額の献金をしていた」問題だ。新聞で報じているのは産経のみ、らしい。テレビでは、関西テレビが先週も取り上げていたし、NHKの国会中継でもこの問題の質疑があったのに、それ以外では一切、報じられていないようだ。献金自体は違法行為ではないけれど、この問題にあえて触れないマスコミって・・・何なんだろう。
誰かが「アメリカにおきかえたら、オバマ大統領がアルカイダのビンラディンの親族に献金していたというような話だ・・・」と言っていたけれど、拉致被害者の家族の方々にしたら、もう誰を信じて頼ればいいのか途方に暮れる話ではないかと、きょうの関テレ・アンカーの『ニュースDEズバリ』を見て、つくづく思った。
というのも、この「市民の党」に献金していたのは菅・鳩山両氏だけではなかったのだ。菅総理は2007年から2009年の間に6250万円、鳩山前総理は2007年に1000万円を献金しており、この献金について菅総理は国会の答弁で、「ローカルパーティーとしての“市民の会”(注:市民の党から派生した政治団体、政権交代を目指す市民の会)との連携支援のために行いました」と話している。捜査当局はこれについて、「左翼陣営の中で連携したくて、助けたかったんでしょう」と話したそうだが、この政治団体に献金していた6名の民主党議員のひとり、鷲尾英一郎衆議院議員は実は、民主党の中でも保守派と見られていた。Wikipediaによれば、「いわゆる河野談話の見直しを目指す慰安婦問題と南京事件の真実を検証する会の事務局長を務め、映画『南京の真実』の賛同者に名を連ねていたり、民主党内の外国人参政権慎重派で構成される永住外国人の地方参政権を慎重に考える勉強会の会合にも参加している。また拉致問題にも取り組んでおり、万景峰号の入港反対デモにも参加した」とある。もうひとりの献金議員、黒岩宇洋氏は現在、法務大臣政務官・・・つまり、公安調査庁の情報にアクセスできる立場の人間だ。そのような議員らが、北朝鮮と関係があると思われる団体に献金していたとは!
それだけではない。鷲尾・黒岩両氏の支援団体の会計責任者や事務担当者は、市民の党の責任者、担当者と同一人物だという。(鷲尾氏の支援団体は、住所まで市民の党と同じ。)さらに、菅総理の献金の資金源は、政党助成金(つまり国民の税金)ではないか、という疑いもある。
詳しく聞けば聞くほど、この国はいったいどうなっているのだとそら恐ろしくなってくるが、これについて報じるマスコミが殆どないという事実が、さらに怖い。これを、どう受け止めればいいのだろう。ひとりでも多くの日本人が、この国の異常な事態に気づいてくれることを願うばかりです。
アンカーのニュースDEズバリの内容は、「ぼやきくっくり」さんのブログにすべて掲載されています。
*きょうのウォーキング中の1枚。